

菌糸体エキスのサプリを飲んでいるのに、子実体より美容成分が少ないと思い込んで損していませんか。
メシマコブ(学名:Phellinus linteus)は、長崎県の男女群島・女島(めしま)で多く採取されたことからその名が付いた、サルノコシカケの近縁種のキノコです。漢方では「桑黄(そうおう)」として2,000年以上前から利用されており、中国の薬草書「本草綱目」にも慢性病の諸症状に有効であると記されています。
「幻のキノコ」と呼ばれるほど天然物は希少です。理由は明確で、メシマコブが直径20cmほどのサイズに成長するまでに20〜30年という歳月がかかるからです。20cmというと、A4用紙の長辺とほぼ同じ。それだけの時間をかけて育つ素材であることがわかります。天然のメシマコブはその語源となった長崎・女島からも姿を消し、現在では自然界でほぼ見つけることができません。
注目を集めたきっかけは、1968年の国立がんセンター研究チームによる発表でした。11種類のキノコの抗ガン効果を比較した研究で、メシマコブの増殖阻止率が96.7%と突出して高かったことが明らかになったのです。これを機に日本のみならず韓国でも研究が本格化し、1992年には韓国の国家プロジェクトとしてメシマコブの大量培養研究がスタートしました。
ここで重要なのが「子実体」と「菌糸体」の区別です。子実体とはキノコの傘の部分(地上に出る部分)、菌糸体とはキノコの根のような部分で、培養液中で増やすことができます。菌糸体エキスはバイオ培養技術によって安定的に大量生産できるようになったことで、サプリメントや化粧品への活用が大きく広がりました。つまり「菌糸体エキス」は安定供給を可能にした現代技術の結晶です。
ヤヱガキ醗酵技研株式会社|メシマコブ菌糸体(子実体との違い、β-グルカン・ポリフェノール含有量、臨床試験データを詳細に解説)
美容成分として見たとき、メシマコブ菌糸体エキスの注目ポイントは大きく2つです。β-グルカンとポリフェノール、それぞれが異なるルートで肌にアプローチします。
まずβ-グルカンについて。メシマコブ菌糸体エキスにはβ-グルカンが20%以上含まれています(日本栄養・食糧学会誌 58(4) 225-229, 2005)。β-グルカンはヒアルロン酸の2倍以上の保水力を持つとされる成分で、肌の角層内に水分を引き込み、保湿・バリア機能のサポートに優れています。つまり乾燥が気になる肌のケアに直接役立つ成分です。
次にポリフェノールです。メシマコブ菌糸体には20種類以上のポリフェノールが含まれており、その総含有量は子実体よりも多いことが確認されています(日本栄養・食糧学会誌 58(4), 2005)。ポリフェノールといえば抗酸化作用が有名ですね。活性酸素はシミ・シワ・たるみの原因となる酸化ストレスを引き起こします。豊富なポリフェノールがそれを抑えることで、肌の老化にブレーキをかける働きが期待できます。
さらに美白の観点でも注目の研究が出ています。メシマコブの漢方名でもある「桑黄」の抽出エキスには、チロシナーゼという酵素の「成熟」を阻害するという独自の美白メカニズムがあることが三省製薬の研究で明らかになっています。ビタミンCがメラニン合成の過程を阻害するのとは異なるアプローチです。これは使えそうです。つまり既存の美白成分と組み合わせることで複数の美白メカニズムを持ち合わせた、より強力なケアが実現します。
| 成分 | 含有量 | 美容への働き |
|------|--------|-------------|
| β-グルカン | 20%以上 | 保湿・バリア機能サポート |
| ポリフェノール(20種類以上) | 子実体より多量 | 抗酸化・美白・抗炎症 |
| プロトカテキ酸・エラグ酸 | ー | 抗糖化・糖尿病関連酵素阻害 |
三省製薬株式会社 美容成分ラボ|桑黄抽出液-Pのチロシナーゼ成熟阻害という独自美白メカニズムについて(研究者監修)
美容に関心の高い人に見落とされがちな点があります。それはメシマコブ菌糸体エキスが「炎症を静める」という側面です。肌荒れや赤み、花粉シーズンのかゆみは、多くの場合、炎症が根本にあります。
メシマコブには体内のIgE(免疫グロブリンE)値を抑制する働きとヒスタミンを抑制する働きが確認されており、この2つが組み合わさることで高い抗アレルギー効果をもたらすことが研究で報告されています。IgEはアレルギー反応の引き金となる抗体で、その値が高いと肌のかゆみや赤み、湿疹が出やすくなります。アトピー性皮膚炎に関する専門クリニックの情報でも、複数のキノコ菌糸体を用いた比較研究でメシマコブが最も高い抗酸化活性を示したという記録があります。
また、アガリクスなど他のキノコと比較しても、メシマコブ菌糸体のポリフェノール総量の多さは群を抜いています。ポリフェノールは抗炎症の観点でも重要な成分です。慢性的な皮膚の炎症をケアしたい方にとって、重要な選択肢になり得ます。
抗炎症・抗アレルギーの観点から肌荒れに悩む方がメシマコブ菌糸体エキスのサプリを試したい場合、ファンケルのメシマコブ(菌株PL2使用)など品質が明示された製品を選ぶのが基本です。パッケージに菌株名(PL2またはPL5)の記載があるものが品質の透明性が高い製品の目安になります。
わかさの秘密|メシマコブの成分・抗アレルギー・抗炎症・免疫賦活作用の詳細解説(参考文献付き)
メシマコブ菌糸体エキスには、外側から肌に塗るアプローチと、内側からサプリで補うアプローチの2通りがあります。これが条件です。
化粧品成分として配合される場合、化粧品成分データベース(Cosmetic-Info.jp)によると「酸化防止剤・収れん剤・皮膚保護剤・保湿湿潤剤・皮膚コンディショニング剤・エモリエント剤」という多岐にわたる配合目的が確認されています。韓国コスメブランドの一部では、メシマコブ菌糸体エキスをクレンザーや美容液に配合し、肌活性成分として積極的に活用しています。日本でもアットコスメ上で口コミが集まるブランドが複数存在します。
サプリとして摂取する場合の目安量は、一般的に1日あたり1,100mg〜3,300mg程度の製品が多く流通しています。ファンケルの製品では1袋1,100mgを1日1〜3袋摂取することを推奨しています。ただし大量摂取や12歳以下の小児への摂取、妊娠中・授乳中・月経時・腸の病気がある場合は注意が必要とされています(厚生労働省研究班調査資料)。摂取量の確認は必須です。
外からのケアで保湿・抗炎症・美白を、内からのケアで免疫・抗酸化・腸内環境サポートを目指すという考え方が、インナービューティーの観点から最も合理的です。まず1つ、サプリか化粧品かどちらかから試してみるのがおすすめの始め方です。
ここはあまり語られない話ですが、実はこの成分には日本と韓国で扱いがまったく異なるという事実があります。
韓国では、メシマコブ菌糸体抽出物(菌株PL2・PL5:「メシマ」という商品名)が1993年に韓国厚生省から医薬品として正式認可を受けています。抗がん剤との併用薬として医療現場で用いられてきた実績があり、1998年にはこの研究成果が韓国のノーベル賞とも呼ばれる「茶山賞」を受賞しています。一方で日本では現在も健康食品・サプリメントの扱いにとどまっています。
なぜこの差が生まれたのか。一つは研究の主体の違いです。メシマコブの菌糸体大量培養技術は、1992年から韓国の国家プロジェクトとして開発が進められ、韓国新薬という製薬会社が中心となって臨床試験や製剤化を推進しました。日本では研究の基礎が積み上げられながらも、医薬品としての認可プロセスが進まなかったという経緯があります。厳しいところですね。
消費者の立場からすると、この非対称性は「情報の非対称性」としても現れます。韓国では医薬品として規格管理されている菌株(PL2・PL5)が、日本では製品によって含有量や菌株の明示に差があるのが現状です。購入する際には、菌株名・含有量・製造元が明記されているかどうかを必ず確認してください。それだけ覚えておけばOKです。
LSコーポレーション|メシマコブ菌糸体抽出物PL2・PL5(メシマ)の医薬品認可経緯・菌株情報・正規輸入販売について
ここまで読んでいただいた方に、実際に購入・使用するうえで知っておいてほしいポイントを整理します。
まず製品選びの基準についてです。市場には「メシマコブ配合」をうたう製品が多数ありますが、品質のばらつきが大きいのが実情です。効果が高いとされる菌株はPL2またはPL5で、これらは韓国新薬が開発した培養技術で量産されているものです。製品ラベルや成分表に「PL2」「PL5」の記載がある製品、または韓国新薬との共同開発が明示されている製品は信頼性の指標になります。β-グルカン含有量が明示されているかどうかも確認ポイントです。
次に継続期間についてです。健康食品・サプリメント全般に言えることですが、効果を実感するまでには一定期間の継続が必要です。胃がん手術後患者を対象とした臨床研究(67名を対象)では、1日3.3gを4ヶ月間継続摂取してNK細胞の活性上昇が確認されています。日常的な美容目的での使用では、最低1〜3ヶ月を目安に継続することを検討してみてください。
また、血糖値を下げる薬を服用中の方への注意があります。メシマコブ菌糸体エキスにはα-グルコシダーゼ阻害作用、つまり食後血糖値の上昇を抑える機能があることが動物実験で確認されています。糖尿病の薬との相互作用が懸念されるケースがあるため、薬を服用している場合は必ず医師や薬剤師への相談が先決です。薬との併用には注意が必要です。
最後に保存方法です。メシマコブ菌糸体エキス配合のサプリメントは、高温多湿と直射日光を避けて保存することが基本です。開封後は早めに使い切るか、密封容器に移して冷暗所保管が推奨されます。コンディションを整えることが原則です。
以下に選び方のチェックリストをまとめます。

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