ビロバライドの美容効果と正しい摂取方法まとめ

ビロバライドの美容効果と正しい摂取方法まとめ

ビロバライドの美容効果と正しい活用法

イチョウ葉エキスのサプリを飲むと、くすみよりも先に出血リスクが上がることがあります。


この記事の3つのポイント
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ビロバライドとは何か?

イチョウ葉にしか存在しないテルペノイド系成分。血行促進・抗炎症・抗酸化の3つの美容作用を同時に持つ稀有な成分です。

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美容への具体的な効果

くすみ改善・敏感肌ケア・ハリ・ツヤの向上など、スキンケア化粧品とサプリの両面から美容に活用できます。

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知っておきたい注意点

1日摂取量の上限(120〜240mg)を超えると出血リスクが報告されています。ギンコール酸によるアレルギーにも要注意です。


ビロバライドとは何か?イチョウ葉エキスの核心成分


「ビロバライド」という名前を聞いて、すぐにピンとくる人は少ないかもしれません。しかし美容好きなら知っておいて損はない成分です。ビロバライドは、イチョウ(学名:Ginkgo biloba)の葉から抽出されるイチョウ葉エキスに含まれる、テルペノイド類の主要成分の一つです。炭素数15の骨格を持つセスキテルペノイドとして分類されており、イチョウ以外の植物にはほとんど存在しない、非常に希少な成分として注目されています。


イチョウ葉エキスの成分構成は大きく2種類に分けられます。一つは「フラボノイド類」、もう一つは「テルペノイド類(テルペンラクトン)」です。フラボノイド類にはケルセチン・ケンフェロール・イソラムネチンなどが含まれており、抗酸化作用や血管拡張作用で知られています。一方のテルペノイド類には「ギンコライドA、B、C」と「ビロバライド」が含まれており、血流改善や抗炎症作用に関与しています。


ドイツでは医薬品グレードのイチョウ葉エキス「EGb761」の規格として、テルペノイドの含有量が5〜7%(ビロバライドは2.6〜3.2%)と厳密に定められているほど、品質管理の重要指標となっています。つまりビロバライドが基準量含まれているかどうかが、エキスの品質を左右するということですね。


日本ではイチョウ葉エキスは医薬品としてではなく健康食品・化粧品成分として活用されており、スキンケアクリームやローション、美容サプリメントなど多種多様な製品に幅広く配合されています。これは使えそうです。


イチョウ葉エキスの成分構成・安全性・配合目的の詳細(化粧品成分オンライン)


ビロバライドの美容効果①:血行促進でくすみ・冷え肌にアプローチ

ビロバライドを含むテルペノイド類の最大の特徴は、血流を改善する力にあります。1989年にポーラ化成工業が実施したヒト試験では、約3%のイチョウ葉エキスを含む溶液を前腕に10分間塗布したところ、未配合のグループと比較して血流量が平均約70%増加したことが報告されています。これは数字で言うと、静止時の血流量が20.4から34.8(単位:ml/分)に跳ね上がった結果です。


血行が悪いとどうなるか。肌細胞への酸素・栄養の供給が滞り、代謝が低下してくすみやすくなります。特に冬場や冷房の効いた環境でパソコンに長時間向き合うような生活では、顔色がくすんで見えたり、目の下のクマが目立ちやすくなることがあります。血行促進が条件です。


ビロバライドが含まれるイチョウ葉エキスを配合したスキンケアアイテムは、塗るだけで血流を促進してくれる仕組みです。アテニアなどが以前から「目元のクマ・くすみ対策」を訴求する製品にイチョウ葉エキスを配合しているのも、この血行促進効果を活用しているからです。


くすみが気になる場合、スキンケアの最初のステップとしてイチョウ葉エキス配合の化粧水や美容液を取り入れてみるとよいでしょう。確認するポイントは、成分表示に「イチョウ葉エキス」(INCI名:Ginkgo Biloba Leaf Extract)が記載されているかどうかです。これだけ覚えておけばOKです。


ビロバライドの美容効果②:抗酸化で肌老化・ハリ低下を防ぐ

美容において「酸化」は大敵です。紫外線・排気ガス・タバコの副流煙などにより、肌の中で「活性酸素(スーパーオキシド)」が過剰に産生されると、コラーゲンを分解する酵素(MMP)の働きが活性化し、肌のハリが失われていきます。これが「光老化」と呼ばれる現象の本質です。


ビロバライドが含まれるイチョウ葉エキスは、SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)という抗酸化酵素と同様の働き(SOD様活性)を示すことが試験管内(in vitro)の試験で確認されています。つまり、肌が自ら持つ抗酸化能力を補強してくれるということですね。


1992年のコーセーによるヒト試験では、0.01%イチョウ葉エキス配合クリームを顔に1日2回・3ヶ月間使用したグループは、未配合グループと比較して肌のクスミ改善率が明らかに高く、ハリ・ツヤの改善傾向も確認されました。わずか0.01%という低濃度でも効果が出た点は意外ですね。


また資生堂の研究では、イチョウ葉エキスに含まれるケンフェロール・クェルセチンが紫外線誘発の酸化ダメージを抑制し、チオレドキシンレダクターゼという抗酸化酵素の活性を促進することも報告されています。紫外線対策にビロバライド成分を積極的に活用する考え方は、日焼け止め製品への配合にもつながっています。


日常的にUV対策に気を遣っているのに肌のくすみやハリ低下が止まらない場合は、イチョウ葉エキス(ビロバライド含有)入りの美容液やクリームを紫外線ケアの「内側からのアプローチ」として組み合わせるのが一つの手です。これは使えそうです。


資生堂によるイチョウ葉エキスの紫外線ダメージ抑制研究(資生堂公式PDF)


ビロバライドの美容効果③:敏感肌・肌荒れへのアプローチとPAF拮抗作用

ビロバライドとセットで語られる成分に「ギンコライド」があります。ギンコライドには「PAF(血小板活性化因子)拮抗作用」という特有のはたらきがあります。PAFとは炎症・アレルギー反応を引き起こすメディエーターの一種で、乾燥や刺激を受けた肌でも過剰に分泌されることがわかっています。


敏感肌では、皮膚バリア機能の低下によって外部刺激が入りやすくなり、PAFが過剰産生されることで炎症が起きやすい状態が続きます。その結果、かゆみ→ひっかき→さらなるバリア破壊という悪循環に陥るのが典型的なパターンです。厳しいところですね。


ギンコライドがPAFに拮抗することで、この炎症の悪循環を断つ効果があるとされています。ビロバライドはこのギンコライドと協力して、テルペノイド全体として抗炎症・皮膚バリア保護に寄与していると考えられています。また乾癬・アトピー性皮膚炎などの炎症性皮膚疾患においても、PAFの高値が確認されており、イチョウ葉エキスへの期待が高まっている背景があります。


肌荒れしやすい・赤みが出やすい・刺激を受けやすいといった敏感肌の悩みには、イチョウ葉エキス(ビロバライド+ギンコライド配合)のスキンケアが選択肢の一つになります。ただし、後述するギンコール酸フリーかどうかの確認が必須です。


敏感肌へのイチョウ葉エキスの効果(日本スキンケア協会)


ビロバライドを含むイチョウ葉エキスの注意点と安全な使い方

ここまでビロバライドの優れた美容効果を紹介してきましたが、注意点も知っておく必要があります。まず知っておきたいのが「ギンコール酸」の問題です。イチョウの葉には、アレルギー性皮膚炎を引き起こす成分「ギンコール酸」が0.1〜1.0%含まれています。生の葉から作ったお茶や粗悪な原料のサプリメントには、このギンコール酸が規定値以上に残留している恐れがあり、湿疹・かゆみ・水疱・全身のかぶれといったアレルギー症状が起こる可能性があります。


信頼できる製品では、ギンコール酸含量が5ppm以下に規制されています。これが安全基準です。化粧品では配合の段階でギンコール酸は除去されている場合がほとんどですが、サプリメントを選ぶ際は「規格品かどうか」「ギンコール酸5ppm以下の記載があるか」を確認するのが原則です。


次に摂取量の問題があります。サントリーウエルネスなど複数の企業が示しているように、1日の摂取目安量は120mgが基本です。これが基本です。一方で1日240mgを超えると、脳内出血の報告事例があることも知られています。つまり「多く飲めばより美容効果が高い」という考え方は危険です。


また、薬との飲み合わせにも注意が必要です。イチョウ葉エキスには血液の抗凝固促進作用があるため、アスピリン・ワーファリンなどの抗血小板薬・抗凝固薬と組み合わせると出血リスクが高まります。インスリンを使用している糖尿病の方、抗てんかん薬を使用している方も、服用前に必ず医師や薬剤師に相談しましょう。健康上のリスクが大きい点は注意に値します。


| チェック項目 | 安全な基準 |
|---|---|
| ギンコール酸含有量 | 5ppm以下 |
| 1日の摂取目安量 | 120mg(最大240mgまで) |
| 抗血液凝固薬との併用 | ❌ 要医師相談 |
| 抗てんかん薬との併用 | ❌ 要医師相談 |
| 化粧品への配合(外用)の安全性 | ⭕ 基本的に問題なし |


厚生労働省eJIM:イチョウ葉エキスの副作用・安全性情報(医療者向け)


ビロバライドを美容に活かす:化粧品とサプリの選び方と組み合わせ方

ビロバライドの美容効果を実際に得るには、「外側からのスキンケア」と「内側からのサプリ」の両面からのアプローチが効果的とされています。それぞれの選び方と使い方を整理しておきましょう。


🌿 化粧品(外用)での活用


スキンケア化粧品で活用する場合は、成分表示に「イチョウ葉エキス」または英語表記「Ginkgo Biloba Leaf Extract」が入っているものを選びましょう。特にくすみ・クマ・血色の悪さが気になる場合は、美容液やアイクリームに配合された製品が効果的です。1日2回(朝・夜のスキンケア時)に使用することで、継続的な血行促進効果が期待できます。


💊 サプリ(内服)での活用


内服では、日本健康・栄養食品協会の規格に準じた機能性表示食品を選ぶのがおすすめです。DHC、小林製薬、サントリーウエルネスなど複数のメーカーから販売されており、1日の摂取目安量はフラボノイド配糖体28〜43mg、テルペンラクトン7〜11mgを含む製品が多く販売されています。


飲むタイミングは食事とともに(食後)がおすすめです。胃への刺激を減らせますし、血流改善成分は食事後の血流増加時に合わせると吸収がスムーズになるといわれています。


| 活用方法 | 期待できる効果 | ポイント |
|---|---|---|
| 化粧水・美容液(外用) | くすみ改善・血行促進・ハリ | イチョウ葉エキス配合を成分表示で確認 |
| アイクリーム(外用) | 目元のクマ・くすみケア | 朝晩継続使用が基本 |
| サプリメント(内服) | 全身の血流改善・抗酸化 | 機能性表示食品を選ぶ |
| 内外ダブルケア | 相乗効果で透明感・肌荒れ防止 | 飲み合わせ薬がない場合に限る |


最終的に「どれが自分に合うか」を確認するためには、1〜3ヶ月継続することが重要です。コーセーのヒト試験でも3ヶ月後にハリ・ツヤ・くすみ改善効果が確認されていたことを思い出してください。結論は継続が鍵です。


ファーマシスタ:イチョウ葉エキスの作用・薬との相互作用(薬剤師向け解説)




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