アスコルビルリン酸na効果とは美白や美容への働き

アスコルビルリン酸na効果とは美白や美容への働き

アスコルビルリン酸naの効果と美容への働き

濃度10%以上のビタミンC製品はほぼ効果が変わりません。


この記事の3つのポイント
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安定型ビタミンC誘導体の特徴

アスコルビルリン酸naは水溶性が高く、皮膚内でビタミンCに変換されて美白・抗酸化・ニキビ改善効果を発揮します

濃度と効果の関係性

5%濃度でニキビ予防効果が報告され、0.05%以上で美白効果が認められています。濃度10%以上は刺激が増すだけです

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効果実感までの期間

赤みタイプのニキビ跡は2-4週間、美白効果は4-8週間の継続使用で改善傾向が見られます


アスコルビルリン酸naとは何か基本を知る


アスコルビルリン酸naは、ビタミンCを安定化させたビタミンC誘導体の一種です。正式名称は「リン酸L-アスコルビルナトリウム」といい、英語表記ではSodium Ascorbyl Phosphate、略してAPSとも呼ばれています。


通常のビタミンC(アスコルビン酸)は非常に優れた美容効果を持っていますが、水溶液では熱や光に不安定で、すぐに酸化して効果を失ってしまうという欠点がありました。この問題を解決するために開発されたのがアスコルビルリン酸naです。


化学的な構造としては、ビタミンCの2位のヒドロキシ基(-OH)をリン酸エステル化し、ナトリウム塩にしたものです。つまり、ビタミンCに他の分子を結合させることで安定性を高めたということですね。


アスコルビルリン酸Naの成分詳細(化粧品成分オンライン)
こちらのサイトでは、アスコルビルリン酸naの化学構造や安全性データについて、より専門的な情報が掲載されています。成分の安全性について詳しく知りたい方は参考になります。


この成分は1990年代に医薬部外品の美白有効成分として厚生労働省(当時は厚生省)に承認されており、30年以上の使用実績があります。弱アルカリ性(pH7.0-9.0)の環境で安定性が高く、水溶性に優れているのが特徴です。


皮膚に塗布すると、細胞膜に存在するホスファターゼという酵素によってビタミンCに分解され、そこで初めて本来のビタミンCとしての効果を発揮します。つまり、皮膚に届くまでは安定した状態を保ち、皮膚内部でビタミンCに変換されるという理想的な仕組みなんですね。


同じリン酸型ビタミンC誘導体には「リン酸アスコルビルMg(APM)」もあります。リン酸アスコルビルMgは安定性に優れ、アスコルビルリン酸naは水溶性がより高いという違いがあり、用途に合わせて使い分けられています。


つまり安定性重視の製品かどうかです。


アスコルビルリン酸naの美白効果とメカニズム

アスコルビルリン酸naの最も代表的な効果が美白作用です。メラニンの生成を抑制し、シミやくすみを予防・改善する働きがあります。


まず、メラニンがどのように作られるのかを理解しておきましょう。紫外線を浴びると、皮膚内のメラノサイト色素細胞)が活性化され、チロシンというアミノ酸にチロシナーゼという酵素が働きかけてメラニンが作られます。このメラニンが過剰に生成されると、シミや色素沈着の原因になるわけです。


アスコルビルリン酸naは、このメラニン生成プロセスを2つの方法で抑制します。1つ目は、チロシナーゼの活性を阻害してメラニンの生成そのものを抑えること。2つ目は、すでにできてしまった黒色メラニンを還元して色を薄くすることです。


DSMニュートリションジャパンの2015年の研究では、0.14%のアスコルビルリン酸naを添加した場合、紫外線照射によって刺激されたメラノサイトのメラニン量を41%抑制したという結果が報告されています。


さらに、1997年の鐘紡(現カネボウ)の臨床試験では、20名の被験者に紫外線を照射した後、各濃度のアスコルビルリン酸na配合クリームを1日2回6週間使用したところ、0.05%以上の濃度で優れた皮膚明度の回復効果が認められました。


結論は0.05%以上で効果ありです。


実際の美白効果を実感するまでには、継続使用が重要です。臨床研究によると、赤みタイプのニキビ跡では2-4週間程度、シミや色素沈着の改善には4-8週間程度の使用で改善傾向が見られることが報告されています。


ただし、美白効果は個人差が大きく、肌質やシミのタイプによって効果の出方は異なります。例えば、表皮にあるシミには効果が期待できますが、真皮層まで達している深いシミには効果が限定的です。また、肝斑のような女性ホルモンが関係するシミの場合は、トラネキサム酸など他の成分との併用が推奨されるケースもあります。


継続使用でターンオーバー(肌の生まれ変わり周期)に合わせてメラニンが排出されることで、徐々に肌のトーンが明るくなっていくというメリットがあります。即効性を求めるより、毎日のスキンケアに取り入れて長期的に使用することが効果を引き出すコツです。


これが成功のカギです。


アスコルビルリン酸naのニキビ改善効果

アスコルビルリン酸naには、ニキビの予防と改善に役立つ複数の作用があります。


特に皮脂分泌の抑制効果が注目されています。


ニキビの主な原因の一つは、過剰な皮脂分泌です。皮脂腺から分泌される皮脂が毛穴に詰まり、そこでアクネ菌が繁殖することでニキビができます。アスコルビルリン酸naは皮脂の分泌を抑える作用があり、ニキビができにくい肌環境を整えます。


さらに、抗酸化作用によってニキビの炎症を抑える効果も期待できます。皮脂が酸化すると炎症を引き起こす活性酸素が発生しますが、アスコルビルリン酸naはこの活性酸素を除去することでニキビの悪化を防ぎます。


実際の研究データでは、5%濃度のアスコルビルリン酸naにニキビの予防効果や改善効果が報告されています。銀座アイエスクリニックの院長コラムによると、リン酸アスコルビンナトリウムは皮脂の酸化を減少させ、ニキビを改善させる作用があることが臨床的に確認されています。


皮膚にビタミンCを直接入れる効果(銀座アイエスクリニック)
こちらでは、ビタミンC誘導体のニキビに対する作用について、皮膚科専門医の視点から解説されています。


効果実感までの期間としては、2022年の結美ヘルスケアの報告によると、ビタミンC誘導体の塗布4週間後に29.28%、8週間後に63.10%と有意に炎症を減少させたという結果があります。最も効果的だったのは、他のニキビ治療と併用した場合でした。


ただし、ニキビには赤ニキビ、白ニキビ、黒ニキビ、ニキビ跡など様々なタイプがあり、すべてのニキビに同じように効くわけではありません。炎症を伴う赤ニキビや、炎症後の色素沈着(ニキビ跡の茶色いシミ)には特に効果が期待できます。


敏感肌やニキビができやすい肌の方は、高濃度のビタミンC誘導体製品を使うと刺激を感じることがあります。この場合の対策として、まずは低濃度(1-3%程度)から始めて、肌が慣れてきたら徐々に濃度を上げていく方法があります。パッチテストを行ってから使用すると安心ですね。


厳しいところですね。


また、コラーゲン合成促進作用により、ニキビ跡の凹凸(クレーター)の改善にも一定の効果が期待できます。ただし、深いクレーターの場合は、ビタミンC誘導体だけでなく、レチノールやペプチドなど他の成分との併用、あるいは美容皮膚科での治療も検討する価値があります。


アスコルビルリン酸naの抗酸化作用と肌老化防止

アスコルビルリン酸naには強力な抗酸化作用があり、肌の老化を防ぐ効果が期待できます。特に紫外線によるダメージから肌を守る働きが重要です。


紫外線を浴びると、皮膚内で活性酸素という有害な物質が発生します。この活性酸素が細胞膜の脂質と反応すると、過酸化脂質という物質が生成され、これが皮膚に炎症、浮腫、色素沈着などのダメージを引き起こします。


過酸化脂質の発生は連鎖反応で進みます。まず、活性酸素のひとつであるヒドロキシルラジカルが脂質から電子を奪い、脂質ラジカルを生成します。この脂質ラジカルが酸素と反応して脂質ペルオキシルラジカルになり、さらに他の脂質を酸化させて過酸化脂質を作り出します。この連鎖を断ち切らないと、どんどん肌のダメージが広がっていくわけです。


アスコルビルリン酸naは、この連鎖反応を止める働きがあります。2015年のDSMニュートリションジャパンの研究では、1%アスコルビルリン酸na配合乳化剤を1日2回7日間塗布した後にUVAを照射したところ、過酸化物の生成を30%抑制したという結果が得られました。


さらに興味深いのは、1%アスコルビルリン酸naと1%酢酸トコフェロール(ビタミンE誘導体)を併用すると、過酸化物の生成を40%抑制し、相乗効果が認められたことです。


相乗効果が認められました。


この抗酸化作用は、特に皮膚表面の皮表脂質の酸化を防ぐことに有効です。皮表脂質は、表皮細胞由来の脂質と皮脂腺由来の皮脂が混ざったもので、その約90%が皮脂成分です。中でもスクワレンという成分が酸化の第一標的となります。


スクワレンが酸化してできたスクワレン過酸化物は、皮膚に接触して24時間後には表皮だけでなく真皮の線維芽細胞にまでダメージを与えることが研究で明らかになっています。つまり、皮膚表面の脂質の酸化が、肌の奥深くまで影響を及ぼすということです。


紫外線による光老化を防ぐ対策として、日焼け止めと併用してアスコルビルリン酸na配合の化粧品を使用する方法があります。日焼け止めは紫外線の侵入を物理的に防ぎ、アスコルビルリン酸naは皮膚内で発生した活性酸素を消去するという、異なるアプローチで肌を守れます。


朝のスキンケアにビタミンC誘導体を取り入れることで、日中の紫外線ダメージを軽減できるメリットがあります。「ビタミンCは朝使うとシミになる」という誤解がありますが、これは光毒性のあるソラレンという成分を含む柑橘類の話であり、アスコルビルリン酸naには光毒性はありません。


つまり朝も使えるということですね。


アスコルビルリン酸naの適切な濃度と選び方

アスコルビルリン酸na配合製品を選ぶ際、濃度は非常に重要なポイントです。濃度によって効果の強さや刺激性が変わってきます。


一般的な化粧品に配合される濃度は1-6%程度です。医薬部外品の美白有効成分としては、0.05%以上で効果が認められており、5%濃度でニキビの予防・改善効果が報告されています。


ここで知っておきたい重要な事実があります。ビタミンC誘導体は濃度10%以上になっても効果にほとんど差がなく、逆に刺激が強くなるというデメリットがあるんです。こころ皮ふ科クリニックの情報によると、10%以上にしても効果に差がなく、刺激が強くなると言われています。


高濃度であればあるほど効果が高いと思いがちですが、実際には適切な濃度範囲があるということです。特に水溶性ビタミンC誘導体であるアスコルビルリン酸naは、高濃度になると乾燥やピリピリとした刺激を感じやすくなります。


効果的な濃度の目安としては、以下のようになります。


📌 初めて使う方・敏感肌の方:1-3%程度から始める
📌 通常肌の方・美白効果を重視する方:3-5%程度
📌 ニキビ改善を目指す方:5%前後
📌 それ以上の高濃度:必要なし(刺激が増すだけ)


製品を選ぶ際は、濃度だけでなく処方全体も確認しましょう。アスコルビルリン酸naは弱アルカリ性(pH7以上)で安定するため、製品のpHもチェックポイントです。酸性の製品では不安定になり、効果が低下する可能性があります。


また、他の美容成分との組み合わせも重要です。例えば、ビタミンE誘導体(酢酸トコフェロール)と併用すると抗酸化作用が高まることが研究で示されています。ナイアシンアミド(ビタミンB3)との併用は美白効果の相乗作用が期待できます。


製品選びで迷ったら、まずは皮膚科処方のビタミンCローションから始めるという選択肢があります。皮膚科で処方される製品は、効果が実証された濃度と処方で作られており、肌の状態に合わせて医師が選んでくれるため安心です。


市販品を選ぶ場合は、遮光ボトルに入っているか、エアレス容器かどうかもチェックしましょう。ビタミンC誘導体は安定化されているとはいえ、光や空気に長時間触れると徐々に劣化します。開封後は3-6ヶ月程度で使い切ることが推奨されています。


白く濁ったり変色した製品は酸化が進んでいる証拠なので、使用を中止してください。酸化したビタミンC製品を使うと、逆に肌に刺激を与えたり、効果が得られなかったりします。


痛いですね。


アスコルビルリン酸naの効果を最大化する使い方

アスコルビルリン酸naの効果を最大限に引き出すには、正しい使い方と保管方法を知っておくことが大切です。


使い方次第で効果の実感が大きく変わります。


まず、基本的な使用タイミングですが、朝と夜の両方で使用できます。朝使用することで日中の紫外線ダメージから肌を守る抗酸化作用が期待でき、夜使用することでターンオーバーを促進して美白効果を高められます。


スキンケアの順番としては、洗顔後、化粧水の次に使うのが効果的です。一般的なステップは「洗顔→化粧水→ビタミンC美容液→乳液・クリーム」という流れになります。化粧水で肌を整えた後、まだ肌が湿っている状態でアスコルビルリン酸na配合製品を塗布すると浸透が高まります。


敏感肌の方や初めて使う方は、パッチテストを行ってから顔全体に使用しましょう。腕の内側など目立たない部分に少量塗布し、24時間様子を見て赤みやかゆみが出ないか確認します。問題なければ顔に使用できますが、最初は夜のみの使用から始めて、肌が慣れてきたら朝晩使うという段階的な導入がおすすめです。


使用量は製品の指示に従いますが、一般的には顔全体に薄く伸ばす程度で十分です。多く塗れば効果が高まるわけではなく、適量を継続的に使うことが重要です。


併用して効果を高める成分としては、以下のような組み合わせがあります。


⭐ ビタミンE(酢酸トコフェロール):抗酸化作用の相乗効果
⭐ ナイアシンアミド:美白効果の相乗効果
ヒアルロン酸セラミド:乾燥を防ぎながら美白ケア
⭐ 日焼け止め:紫外線防御と抗酸化のダブル効果


逆に、注意が必要な組み合わせもあります。レチノール(ビタミンA)や高濃度AHA/BHAなど刺激が強い成分と同時に使うと、肌への負担が大きくなる可能性があります。これらを使用する場合は、朝と夜で使い分ける、または使用日を分けるなど工夫が必要です。


厳しいところですね。


保管方法も効果に影響します。アスコルビルリン酸naは安定型とはいえ、温度変化に弱い面があります。基本は冷暗所(涼しくて暗い場所)での保管が推奨されます。夏場の高温時は冷蔵庫の野菜室に入れるのも有効ですが、冷蔵庫から出し入れする際の結露に注意が必要です。


冷蔵庫で保管する場合は、使用前に室温に戻してから使うと、肌への刺激を軽減できます。また、ボトルの蓋をしっかり閉めて空気に触れないようにすることも大切です。


イオン導入を使うとさらに効果が高まります。イオン導入は、微弱な電流を使って美容成分を肌の奥まで浸透させる方法で、通常の塗布と比べて数十倍から100倍の浸透率があると言われています。アスコルビルリン酸naはイオン化する性質があるため、イオン導入に適した成分です。


家庭用イオン導入器も販売されており、週1-2回のスペシャルケアとして取り入れると、より早く効果を実感できる可能性があります。ただし、イオン導入器を使用する場合は、防腐剤フリーの製品を選ぶ必要があります。防腐剤もイオン化して浸透してしまうためです。


効果が出るまでには個人差がありますが、最低でも4-8週間は継続使用することが推奨されています。肌のターンオーバー周期(約28日)を考えると、2-3サイクル続けることで変化が見えてくるはずです。


これが原則です。


Please continue.




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