

妊娠中にカツアバ樹皮エキスを飲むと、肌に悪影響が出る恐れがあります。
カツアバ(Catuaba)は、ブラジル北部のアマゾン川流域に自生する、樹高2〜4メートルほどの潅木です。学名は *Trichilia catigua* とも呼ばれ、コカノキ科に分類されますが、麻薬成分であるコカインアルカロイドは一切含まれていません。これは大事なポイントです。
南米の先住民・トゥピ族は数百年前からカツアバの樹皮を煮出してお茶として飲み、「インディアンに力を与えるもの」として重宝してきました。トゥピ語でカツアバは「できる男」や「精力の強い男」を意味するとも伝えられており、伝統的には男性向けの強壮剤として知られてきました。
しかし近年の研究で、カツアバ樹皮エキスには中枢神経への作用だけでなく、抗酸化・抗炎症・抗菌・血流促進など、美容面でも注目すべき複数の働きがあることが明らかになっています。つまり美容への活用も十分に期待できます。
日本国内での流通は限られており、主に健康食品・サプリメントとして輸入販売されています。カツアバ樹皮エキスパウダーの場合、樹皮4kgからエキスパウダー1kgが生成されるため、濃縮率は4倍。少量でも有効成分を効率よく摂取できるのが特徴です。一般的な摂取目安は1日1〜2g程度とされています。
| 産地 | ブラジル北部・アマゾン川流域 |
|---|---|
| 樹高 | 2〜4m(一般的な自転車の高さの約2〜3倍) |
| 使用部位 | 樹皮(エキス抽出後サプリや粉末に加工) |
| エキス濃縮率 | 4倍(樹皮4kg → エキス1kg) |
| 日本での分類 | 食品(健康補助食品・サプリメント) |
カツアバ樹皮エキスの原材料と製造背景をまず知ることが、効果的な活用への第一歩です。
参考:カツアバの主な成分・効能・摂取方法について詳しく解説されています。
カツアバ樹皮エキスが美容に注目されている理由は、複数の有効成分が同時に含まれている点にあります。成分ごとに整理してみましょう。
まず代表的な成分が「カツアビンA・B・C」です。これはカツアバ固有のアルカロイド系成分で、中枢神経を刺激し、血流の促進・ホルモンバランスの調整・疲労回復に関与します。カツアビンA・B・Cが3つ揃うことで相乗効果が生まれるとも言われており、カツアバの核となる成分です。血流が改善されると毛細血管の末端まで栄養・酸素が届きやすくなり、肌のターンオーバーをサポートします。つまり血流改善は肌荒れ対策の基本です。
次に「フラボノイド」です。フラボノイドは植物色素の一種で、ポリフェノールに分類されます。強力な抗酸化作用をもち、活性酸素による細胞ダメージを抑制することで、シワやくすみ・肌老化のスローダウンが期待できます。緑茶に含まれるカテキンや、ブルーベリーのアントシアニンも同じフラボノイドの仲間です。
「タンニン」もポリフェノールの一種で、渋み成分として知られています。抗酸化作用に加え、抗菌作用・コレステロール吸収の抑制効果も報告されています。皮膚への収れん(毛穴を引き締める)作用も期待でき、美容成分としての側面も持っています。
さらに「セスキテルペン」は、植物精油に含まれる成分で、抗炎症・鎮痛・精神安定作用があるとされています。肌の炎症を抑えるという視点から、肌荒れ・赤みへのアプローチが期待されます。「フィトステロール」はがん予防や免疫維持に関わる成分です。これは使えそうです。
| 成分名 | 主な美容・健康効果 |
|---|---|
| カツアビンA/B/C | 血流促進・疲労回復・ホルモンバランス調整 |
| フラボノイド | 抗酸化・抗菌・肌老化の抑制 |
| タンニン | 抗酸化・収れん・コレステロール低下 |
| セスキテルペン | 抗炎症・精神安定・肌荒れ抑制 |
| フィトステロール | 免疫サポート・がん予防・肌バリア維持 |
これらの成分が複合的に働くのがカツアバ樹皮エキスの強みです。単独の美容成分を摂取するよりも、複数の経路から肌にアプローチできる点で、美容に関心の高い方にとってメリットが大きいと言えます。
参考:カツアバの有効成分と各成分の作用の一覧が参照できます。
「血流が良くなると肌が綺麗になる」とはよく言われますが、なぜそうなるのか、具体的なメカニズムを知っている方は意外と少ないものです。
カツアバ樹皮エキスの主成分・カツアビンは、中枢神経に直接働きかけることで血管の拡張を促します。血管が広がると、全身の毛細血管にまで血液がスムーズに流れ込みます。毛細血管は、皮膚の真皮層(肌表面から約2mm深部、コピー用紙約20枚分の厚さ)に張り巡らされており、ここへの血流が増えると肌細胞に酸素と栄養が届きやすくなります。これが「血流改善 → 美肌」の直接的なルートです。
具体的には以下の変化が期待できます。
冷え性で悩む女性にとって、血流改善という作用は特に実感しやすいポイントです。手先や顔が冷えていると、肌の新陳代謝が落ちやすく、乾燥・毛穴・くすみにつながりやすいからです。そのリスクをケアするためにカツアバ樹皮エキスを継続して摂取するという選択肢は、合理的と言えます。
また、ストレスが血管を収縮させることはよく知られています。カツアバには中枢神経の安定化作用があり、セスキテルペンやフラボノイドによる精神的なリラックス効果も報告されています。ストレスによる肌荒れにも間接的にアプローチできます。これは意外なメリットですね。
血流改善を目的とするなら、継続的な摂取が重要です。1日の目安量(エキスパウダーで約2g)を守り、少なくとも4〜8週間は継続することが推奨されています。
美容において「エイジングケア」は多くの方の関心事です。年齢を重ねると肌の弾力低下・シワ・シミ・たるみが気になり始めます。その主な原因の一つが「活性酸素による酸化ストレス」です。
活性酸素は、紫外線・ストレス・喫煙・不規則な生活習慣などによって体内で過剰に生成され、肌のコラーゲン繊維や細胞膜を傷つけます。これが進行すると、肌の弾力を生み出すコラーゲン・エラスチンが減少し、シワやたるみが目立ってきます。活性酸素の抑制が原則です。
カツアバ樹皮エキスに含まれるフラボノイドとタンニンは、どちらも強力なポリフェノール系の抗酸化物質です。2018年にPubMedに掲載された研究(Trichilia catigua:PMC5987406)では、カツアバのヒドロアルコール抽出物が試験管内で顕著な抗酸化活性と抗コリンエステラーゼ活性を示すことが確認されています。
抗酸化作用が肌に与える具体的なメリットはこちらです。
ヨーロッパでは、カツアバエキスが記憶障害や認知症の予防目的でも研究されており、神経細胞を活性酸素から守る「神経保護作用」という観点でも注目されています。脳と肌、どちらも酸化ダメージに弱い点で共通しているのは興味深いです。意外ですね。
エイジングケアを目的にカツアバ樹皮エキスを取り入れる場合、ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化ビタミンと組み合わせることで、相乗効果が得られやすくなります。ビタミンCはフラボノイドと協調的に働き、コラーゲン合成を促進する作用も持っているからです。
参考:カツアバ抽出物の抗酸化・抗コリンエステラーゼ活性に関する国際論文(英語)
美容に関心のある方が盲点にしがちなのが、「睡眠の質とストレス管理」が肌に与える影響の大きさです。スキンケア製品を丁寧に使っていても、慢性的な睡眠不足やストレス過多の状態では、肌のターンオーバーが乱れ、効果が半減してしまいます。
カツアバ樹皮エキスには、「中枢神経への安定化作用」という、精力剤のイメージには含まれにくい働きがあります。セスキテルペンとフラボノイドには、精神の落ち込みを和らげ、リラックスを促す作用が確認されており、ストレスによるコルチゾール(ストレスホルモン)の過剰分泌を抑制する間接的な効果が期待されます。コルチゾール過剰は肌を薄く・乾燥させる原因になります。これが条件です。
さらに注目すべき点が、カツアバの「不眠症への効果」です。カツアビンによる中枢神経への適度な刺激が、自律神経のバランスを整え、睡眠の質を改善するとされています。ただし、摂取量が多すぎると興奮作用が強まって逆効果になることも報告されているため、摂取量を守ることが重要です。
実際の美容への効果をまとめると次のとおりです。
現代の美容は「外から塗る」アプローチだけでなく、「内側の体の状態を整える」インナービューティの観点がセットで語られるようになっています。いいことですね。カツアバ樹皮エキスは、ストレス・睡眠・血流という「肌の内側の土台」に同時にアプローチできる点で、インナービューティ成分として独自のポジションを持っています。
とはいえ、カツアバだけに頼るのではなく、7〜8時間の睡眠確保・週3日程度の軽い有酸素運動・バランスの良い食事と組み合わせることで、より大きな効果が得られます。あくまでも「土台づくりのサポート役」として活用するのがベストです。
カツアバ樹皮エキスには多くの美容メリットがある一方、注意すべき点もはっきりしています。知らずに摂取すると、肌トラブルどころか健康被害につながるリスクもあるため、しっかり確認しておきましょう。
最初に押さえておきたいのが「妊娠中・授乳中の方は摂取禁止」という点です。カツアバの中枢神経刺激成分は、胎児や乳児への影響が未確認のため、摂取を控えることが強く推奨されています。美容目的であっても例外はありません。妊娠中に肌ケアとして取り入れるのはNGです。
次に「過剰摂取のリスク」です。カツアバは天然成分ですが、摂取上限量は定められていません。だからこそ、量を増やせば良いわけではないのです。過剰に摂取すると、興奮作用が強まり、不眠症状の悪化・集中力の低下・過度な性的興奮などが起こりうると報告されています。
また、海外製のカプセルサプリ(例:Swanson社の465mgカプセル)は欧米人の体格を基準に設定されています。体重50〜60kgの日本人女性が欧米基準のまま摂取すると、相対的に過剰摂取になる可能性があります。日本人体格に合わせた量を意識することが大切です。
選び方のポイントを整理すると以下のとおりです。
摂取タイミングは食後または水と一緒が推奨されています。夜の摂取については、興奮作用が出る場合もあるため、最初は朝または昼に摂取し、自分の体の反応を確認してから夜に変更するのが安全です。
参考:カツアバの注意点・副作用・摂取量についての解説
グー薬局|カツアバの副作用と注意点

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