

ハーバード大卒の男性も46ドルの美容液を巡って妻と争う
コリン・ジョストは1982年6月29日、ニューヨーク州スタテンアイランド生まれのアメリカ人コメディアン、脚本家、俳優です。内科医の母親と教師の父親という教育熱心な家庭に育ち、2004年にはハーバード大学を卒業しました。ハーバード在学中には、伝統あるコメディ集団「ナショナル・ランプーン」で活動し、脚本の才能を磨いてきました。
大学卒業後の2005年、わずか22歳でNBCの長寿コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」のスタッフライターに抜擢されます。これがコリンのキャリアにとって大きなターニングポイントとなりました。2014年からは番組内の人気コーナー「ウィークエンド・アップデート」の共同アンカーを務めており、SNL史上最長在籍のウィークエンド・アップデート・アンカーとして記録を更新中です。
つまりコメディ界のエリートということですね。
コリンの才能は数々の賞にも認められています。全米脚本家組合賞をはじめ、その執筆スキルにより複数の栄誉ある賞を受賞してきました。SNLでは現在46シーズン目を迎え、2005年から20年以上にわたって番組を支える重要な存在です。2020年には女優スカーレット・ヨハンソンと結婚し、公私ともに充実した日々を送っています。
ハーバード大学という超一流大学出身でありながら、庶民的なユーモアを失わないのがコリンの魅力でもあります。スタテンアイランド出身という地元愛も強く、2015年には自ら脚本を手がけた映画「Staten Island Summer」を発表。自身も出演し、故郷への思いを作品に込めました。
コリン・ジョストの映画俳優としてのキャリアは、脚本家としての活動ほど広範ではありませんが、印象的な作品に出演しています。最も知られている出演作は2021年公開の実写映画「トムとジェリー」でしょう。
この作品でコリンはベン役を演じました。
クロエ・グレース・モレッツ、マイケル・ペーニャ、ケン・チョンといった実力派俳優たちと共演し、世界中で愛されるアニメキャラクターと実写俳優が共演する話題作に参加しました。
「トムとジェリー」では、ティム・ストーリー監督のもと、ニューヨークを舞台に繰り広げられるドタバタ劇の一部を担いました。アニメと実写が融合したユニークな映像表現の中で、コリンは人間側のキャストとして物語を支える役割を果たしています。
これは脚本家が基本です。
2024年公開の「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」では、妻スカーレット・ヨハンソンが主演を務める作品にカメオ出演しました。スカーレット自身がインタビューで冗談めかして「プリナップ(婚前契約)の一部だった」と語ったこの出演は、夫婦の仲の良さを示すエピソードとして話題になりました。チャニング・テイタムと共演したスカーレットのロマンティック・コメディ作品に、さりげなく登場する演出が粋です。
このほかにも、2015年の「ワタシが私を見つけるまで」ではポール役で出演し、コメディ要素のある作品での演技を披露しています。俳優業よりも脚本家としての活動を優先しているコリンですが、出演作品はいずれも彼のユーモアセンスが活かされる役柄が多いのが特徴です。
コリン・ジョストのテレビキャリアの中心は、何といっても「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」です。2005年から現在まで20年以上にわたってスタッフライターを務め、2012年から2015年まではヘッドライターの地位にも就きました。ヘッドライターは番組全体の脚本をまとめる責任者で、SNLの方向性を決める重要なポジションです。この経験がコリンの脚本家としての実力を物語っています。
2014年からは「ウィークエンド・アップデート」のアンカーとしてカメラの前に立つようになりました。相方のマイケル・チェとともに、毎週土曜日の深夜に全米の視聴者に向けてニュースを題材にしたコメディを届けています。このコーナーは、政治や社会問題をユーモアで包み込む人気コーナーで、SNLの看板企画の一つとして長年愛されてきました。SNL史上最長在籍のウィークエンド・アップデート・アンカーという記録を持っているのも納得です。
特に毎年恒例のクリスマスジョークスワップは大きな注目を集めます。これはコリンとマイケルがお互いに相手のジョークを事前に見ずに読み上げるという企画で、時には妻スカーレット・ヨハンソンをネタにしたジョークを読まされることも。2023年12月の放送では、スカーレットの映画「ブラック・ウィドウ」をけなすジョークを読まされ、苦笑いする姿が話題になりました。どういうことでしょうか?
SNL以外のテレビ出演も多数あります。「Late Night with Jimmy Fallon」への出演や、2018年には「第70回プライムタイム・エミー賞授賞式」の司会を務めました。2024年には「White House Correspondents Dinner」にも出演し、政治とエンターテインメントの交差点で活躍する姿を見せています。コメディアンとしての多才さが評価され、様々な番組から声がかかるのが現在のコリンです。
コリン・ジョストと妻スカーレット・ヨハンソンの間には、スキンケアを巡る微笑ましいエピソードがあります。スカーレットが2022年3月に共同設立者ケイト・フォスターとともにローンチしたスキンケアブランド「The Outset」は、夫婦の日常にも深く関わっているのです。スカーレットによると、自宅のカウンターに置いてあるスキンケアアイテムは夫婦で共有しており、結婚式前にはふたりで「Blue Clay Mask」を使ったというエピソードも披露しています。
特に話題になったのが、46ドル(約7,000円)の「Firming Vegan Collagen Prep Serum」を巡る夫婦バトルです。
スカーレットはイベントでこう語りました。
「私とコリンがバトルする原因のひとつがコレ。夫が美容液を使うだなんて思わなかった!」クレンジングや化粧水、乳液までは許容できても、高価な美容液まで使われるとムッとするという、一般女性と同じ感覚を持っているスカーレットの発言が面白いですね。
実はコリンは、スカーレットにとって初めてアイクリームを使う男性パートナーだったといいます。スカーレット自身はアイクリームを使ったことがなかったのに、コリンが「アイクリーム鑑定士(eye cream connoisseur)」として製品開発に関わったというのも意外ですね。夫の美容意識の高さが、ブランド立ち上げにも影響を与えたということです。
The Outsetのコンセプトは、クレンジング、セラム、モイスチャライザーの3ステップで完結するシンプルケアです。スカーレット自身が20代の頃にニキビに悩まされた経験から、「肌を清潔に保つことがすべて」という結論に至り、ミニマリストなアプローチでクリーンな素材を使用した製品を開発しました。価格も32〜52ドルと比較的お手頃に設定されており、「スキンケアの白いTシャツ」と表現されるように、どんなアイテムとも組み合わせられる汎用性が魅力です。
コリン・ジョストの美容への関心は、現代の男性美容トレンドを象徴する存在といえます。ハーバード大学卒のインテリで、SNLの脚本家という知的な職業に就きながら、スキンケアにも真剣に取り組む姿勢は、多くの男性に新たな価値観を提示しています。従来「美容は女性のもの」という固定観念がありましたが、コリンのように堂々とスキンケアを語る男性セレブの存在は、その壁を打ち破る力があります。
特に注目すべきは、コリンがアイクリームを積極的に使用している点です。目元のケアは年齢を感じさせやすい部分であり、早めのケアが重要とされています。スカーレットが「アイクリーム鑑定士」と呼ぶほどこだわりを持つコリンの姿勢は、男性も年齢に応じたケアをすべきだというメッセージを発信しています。
つまり予防美容が基本です。
男性がパートナーとスキンケアアイテムをシェアすることには、実は多くのメリットがあります。
第一に、経済的な効率が良いこと。
高価な美容液を共有すれば、ひとりで使うよりもコストパフォーマンスが上がります。第二に、夫婦やカップルでスキンケアを楽しむ時間は、コミュニケーションの機会にもなります。コリンとスカーレットのように、マスクを一緒に使って結婚式に備えるといった共同作業は、関係性を深める効果も期待できるでしょう。
ただし、スキンケアアイテムをシェアする際には衛生面での注意も必要です。ジャータイプの製品を使う場合は、清潔なスパチュラを使用する、あるいはポンプタイプの製品を選ぶことで、雑菌の繁殖を防げます。The Outsetの製品はクリーンな素材を使用しているため、敏感肌の男性でも安心して使えるのが特徴です。
パートナーと同じスキンケアを使うことで肌質が気になる場合は、基本的なクレンジングと保湿は共有し、美容液やクリームなどのスペシャルケアは個別に選ぶという方法もあります。コリンのように、まずは妻のアイテムを試してみて、自分に合うものを見つけるというアプローチが現実的ですね。
スカーレット・ヨハンソンのスキンケアブランドと夫婦のアイテム共有について詳しく知りたい方は、Vogueの記事をご覧ください。
美容に関心を持つ男性が増えている今、コリン・ジョストのような「普通に美容を楽しむ男性」の存在は、多くの人にとって参考になるはずです。ハーバード卒のエリートでも、コメディアンでも、美容液を巡って妻と争うほど真剣にスキンケアに取り組んでいる。その姿勢こそが、これからの時代に求められる柔軟な美容観なのかもしれません。