カテキン重合体とは?美容効果や摂取方法

カテキン重合体とは?美容効果や摂取方法

カテキン重合体とは

緑茶に含まれるカテキンは美肌によいと聞いてたくさん飲んでいる人ほど、鉄欠乏性貧血のリスクが高くなります。


カテキン重合体の基礎知識
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カテキンが結合した化合物

カテキン分子が2つ以上つながった重合体で、緑茶、紅茶、烏龍茶に含まれるポリフェノール

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発酵で形成される成分

茶葉の発酵過程でカテキンが酸化重合し、テアフラビンやテアルビジンといった独特の成分に変化

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抗酸化力がビタミンEの20倍

カテキンの中でも主成分のエピガロカテキンガレートは強力な抗酸化作用を持つ


カテキン重合体の構造と種類


カテキン重合体は、カテキンという基本単位が2個以上結合してできる化合物の総称です。単体のカテキンが酸化酵素の作用で結合すると、まったく異なる性質を持つ重合体に変化します。


この重合体の代表例がプロアントシアニジンです。プロアントシアニジンは縮合型タンニンとも呼ばれ、カテキンが2個結合したダイマーから、10個以上結合した高分子まで、さまざまな大きさのものが存在しています。リンゴやブドウ、お茶などに含まれており、重合度によって体内への吸収率や効果が大きく変わることがわかっています。


重合度が高いほど分子量が大きくなります。天然に得られるプロアントシアニジンの多くは分子量が大きく、そのため腸からの吸収率が低いという課題がありました。たとえばエピカテキン単体の血中濃度は平均150ng/mLまで上がるのに対し、ダイマーのプロアントシアニジンB1では吸収性が大幅に低下することが実験で確認されています。


つまり単体で摂るのが基本です。


紅茶や烏龍茶に多いテアフラビンは、カテキンが2分子重合したものです。緑茶を発酵させると、エピガロカテキンとエピガロカテキンガレートが酸化重合し、オレンジ色のテアフラビンが生成されます。この成分が紅茶特有の美しい水色と風味をもたらしており、インフルエンザウイルスへの効果も注目されています。


低分子化ポリフェノール「オリゴノール」の機能研究について詳しく解説された学術論文


カテキン重合体の形成メカニズム

茶葉の製造工程によって、カテキン重合体の形成過程は大きく異なります。緑茶は茶葉を摘んですぐに加熱して酸化酵素の働きを止めるため、カテキンは単体のまま保たれています。一方で紅茶や烏龍茶は、茶葉を揉んで発酵させる工程があり、この段階で酸化重合反応が進行するのです。


発酵が進むと、まずエピガロカテキンとエピガロカテキンガレートが結合してテアフラビンが生成されます。さらに発酵が進むと、テアフラビン同士がさらに重合し、より高分子のテアルビジンへと変化していきます。テアルビジンは推定分子量が700から40,000にもなる複雑な構造で、紅茶の赤紫色の色素成分として知られています。


発酵茶に含まれるカテキン重合体は、低分子のテアフラビンと高分子のテアルビジンに大別できます。


加熱処理でもカテキンの構造は変化します。緑茶飲料を製造する際の加熱殺菌工程では、カテキンの約50%が熱異性化を起こし、立体構造が変わった熱異性体になることが研究で明らかになっています。従来は「加熱するとカテキンが減る」と考えられていましたが、実際には減少したのではなく、測定できない異性体に変化していただけでした。


発酵茶製造時のカテキン酸化重合反応の詳細研究


カテキン重合体が持つ美容効果

カテキン重合体には、肌の老化を防ぐ強力な抗酸化作用があります。特にエピガロカテキンガレート(EGCG)は、ビタミンEの約20倍、ビタミンCの約10倍もの抗酸化力を持つことが実験で確認されています。紫外線を浴びると肌に活性酸素が発生し、シミやシワの原因となるメラニン生成を促進し、コラーゲンやヒアルロン酸を破壊します。


カテキンはこの活性酸素を効率的に除去することで、肌の酸化ストレスを軽減します。たとえば赤ワイン由来のプロアントシアニジン(OPC)を含む飲料を継続摂取した実験では、肌の水分量が顕著に向上したことが報告されています。この保湿効果の向上は、従来の内側からの美容アプローチと比較しても驚くべき結果でした。


美白効果も期待できます。


ただし高分子のカテキン重合体は、そのままでは腸からの吸収率が低いという課題があります。天然のプロアントシアニジンは分子量が大きいため、強い抗酸化作用を試験管内では示しても、経口摂取した際の生体への吸収性が低いのです。この問題を解決するため、近年では低分子化技術が開発され、「オリゴノール」などの吸収性に優れた素材が登場しています。


肌への直接的な影響として、カテキンには抗炎症作用もあります。EGCGは炎症性サイトカインの産生を抑制することが確認されており、敏感肌や肌荒れに悩む方にも適した成分といえます。さらにカテキンには殺菌作用があるため、ニキビの原因となる雑菌の繁殖を抑える効果も期待されています。


重合ポリフェノールの肌への健康効果とメカニズムに関する研究論文(筑波大学)


カテキン重合体の健康リスクと注意点

美容や健康によいからといって、カテキンを過剰に摂取すると深刻な副作用が起こる可能性があります。


最も注意すべきなのが鉄欠乏性貧血です。


カテキンは鉄分と結合しやすい性質を持っており、特に植物性食品由来の非ヘム鉄の吸収を阻害します。


日本人1万人以上を対象にした大規模研究では、緑茶やコーヒーの摂取量が多い人ほど、鉄貯蔵量を示す血清フェリチン値が低いことが明らかになりました。男性では摂取量が多いほど貯蔵鉄が減少し、閉経後の女性では鉄欠乏症との関連も認められています。疲労感、息切れ、めまい、動悸、顔色不良といった症状が出た場合は、カテキン摂取を控える必要があります。


食事中に濃い緑茶を何杯も飲むのは避けましょう。


カテキンが過剰になると、体内でタンニンという物質に変化します。タンニンは酸化しやすく、タンパク質を凝固させる性質があるため、胃腸の粘膜を刺激して不調を招くことがあります。もともと胃腸が弱い方や、逆流性食道炎、胃潰瘍のある方は特に注意が必要です。


加熱殺菌されたペットボトル緑茶には、カテキンの熱異性体が約50%含まれています。これは立体構造が変化したもので、従来測定できなかったために「カテキンが減った」と誤解されていました。現在は測定技術が向上し、熱異性化したカテキンも含めた総量を把握できるようになっています。


鉄剤を服用している方は、お茶と一緒に飲まないことが重要です。カテキンが鉄の吸収を大幅に妨げ、治療効果が低下してしまいます。食前・食後30分はほうじ茶や麦茶など、カテキンの少ない飲料を選ぶとよいでしょう。ほうじ茶は高温焙煎によってカテキンの多くが分解されているため、鉄分への影響が少ないのです。


コーヒーや緑茶摂取と鉄貯蔵に関する日経グッデイの詳細記事


カテキン重合体の効果的な摂取方法

カテキンを美容目的で摂取する場合、1日500mg以上を継続的に摂ることが推奨されています。これは一般的な緑茶で湯呑10杯程度に相当します。ただし急須で淹れた場合と市販の緑茶飲料では、カテキンの種類や含有量が異なることに注意が必要です。


効率よくカテキンを摂取するには、深蒸し茶がおすすめです。深蒸し茶は通常の煎茶よりも長時間蒸して製造するため、茶葉の組織がやわらかくなり、抽出性が高まります。同じ量のお湯で淹れても、深蒸し茶のほうが多くのカテキンが溶け出すのです。


お湯の温度も重要です。


カテキンは80度以上の高温で溶け出しやすい性質があります。煎茶や番茶を熱いお湯で淹れると、より多くのカテキンを摂取できます。一方で、ぬるめのお湯で淹れると渋みが抑えられ、甘みや旨み成分が引き立ちます。目的に応じて温度を調整することがポイントです。


市販の特定保健用食品を利用する方法もあります。たとえば「お~いお茶 カテキン緑茶」は1本500mLあたり197mgのカテキンを含み、1日2本で約400mgを手軽に摂取できます。体脂肪が多めの方やコレステロールが高めの方に適しており、食事の際に飲むことで効果が期待できます。


重合度の高いカテキン重合体を効率よく摂りたい場合は、低分子化されたサプリメントの利用を検討してもよいでしょう。オリゴノールのような低分子化ポリフェノールは、通常のプロアントシアニジンよりも吸収性が高く、血流改善や疲労軽減の効果が報告されています。運動前や運動後に摂取すると、身体的な疲労感を軽減する機能があることが確認されています。


ただし過剰摂取には十分注意してください。鉄欠乏性貧血のリスクを避けるため、食事中や食後すぐの濃い緑茶は控え、食間にゆっくり楽しむ習慣をつけるとよいでしょう。貧血気味の方や妊娠中の方は、医師に相談してから摂取量を調整することをおすすめします。


伊藤園による茶カテキンの種類と健康効果に関する研究レポート




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