

食後の緑茶は鉄分吸収を30%も阻害します
エピガロカテキンガレート(EGCG)は、緑茶に含まれるカテキンの中で最も強力な抗酸化作用を持つ成分です。緑茶カテキン全体の約50~60%を占めるこの成分は、美容面で注目すべき働きを複数持っています。
肌の美しさに直結する皮脂コントロールにおいて、エピガロカテキンガレートは重要な役割を果たします。ある研究では、エピガロカテキンガレートを皮膚に直接塗布することで、皮脂量が27%も減少したことが報告されています。これは皮脂分泌を促進するIGF-1(インスリン様成長因子)の働きを抑制するためです。過剰な皮脂はニキビや肌荒れの主要因となるため、この抑制効果は美肌づくりに大きく貢献します。
コラーゲンの保護も見逃せません。エピガロカテキンガレートは肌の深層部にまで浸透し、コラーゲンやエラスチンの分解を抑制する働きがあります。コラーゲンは肌のハリや弾力を保つために不可欠な成分で、年齢とともに減少していきます。エピガロカテキンガレートの抗酸化作用により、紫外線や活性酸素によるコラーゲンの破壊を防ぐことができるのです。
メラニン生成の抑制効果も期待できます。活性酸素はメラニン色素を作るメラノサイトを刺激し、シミを増やす原因となりますが、エピガロカテキンガレートがこの活性酸素を除去することで、シミの発生を間接的に防ぐことができます。緑茶に含まれるビタミンCとの相乗効果も見込めますね。
肌の若々しさを保ちたい方にとって、エピガロカテキンガレートは強力な味方になります。
体重管理に悩む方にとって、エピガロカテキンガレートは心強い成分です。複数の研究で、その脂肪減少効果が科学的に証明されています。
男女240名を対象にした研究では、1日あたり約580mgのカテキンを摂取したところ、12週間で体重が平均1.59kg、BMIが平均0.59減少しました。約3ヶ月でこれだけの変化が見られるのは、日常的な取り組みとして十分に魅力的です。特に運動や厳しい食事制限なしでこの結果が得られた点が注目されます。
内臓脂肪への効果も確認されています。肥満治療に関する別の研究では、エピガロカテキンガレートが内臓脂肪を効果的に減少させることが報告されました。内臓脂肪は見た目だけでなく、生活習慣病のリスクにも直結する重要な指標です。
お腹まわりが気になる方には朗報ですね。
腸内環境の改善も見逃せません。同じ研究で、エピガロカテキンガレートが「痩せ菌」として知られるアッカーマンシア・ムシニフィラという腸内細菌を増やすことが明らかになりました。この細菌は腸のバリア機能を高め、肥満を防ぐ働きを持っています。
エピガロカテキンガレートの脂肪燃焼メカニズムは、肝臓での脂質代謝を促進し、脂肪酸の合成を抑える点にあります。体内に入った脂肪をエネルギーとして利用しやすくする働きがあるため、体脂肪の蓄積を防ぐ効果が期待できるのです。
継続的な摂取が鍵となります。
美容面だけでなく、エピガロカテキンガレートは健康面でも幅広い効果が研究されています。がん予防から口腔ケア、脳の老化防止まで、その可能性は多岐にわたります。
がん予防の研究が最も盛んに行われています。エピガロカテキンガレートは発がん物質の活性を阻害し、腫瘍形成を抑制する効果が複数の研究で報告されています。特に乳がんや前立腺がんに対する研究が進んでおり、がん細胞の増殖を抑制し、アポトーシス(細胞死)を誘導する可能性が示唆されています。既存の抗がん剤ほどの効果はありませんが、予防的な観点から日常的に摂取する価値があります。
口腔の健康にも貢献します。歯周病治療において、医療用具にエピガロカテキンガレートを塗り込む試みが行われており、歯周病や虫歯の治癒が早まる可能性が示されています。国内の研究では口臭抑制効果も確認されており、緑茶の産地に住む人々の歯肉状態が良好だったという興味深い報告もあります。抗炎症作用と抗菌作用が、口腔内の細菌バランスを整える働きをしているのです。
神経系の保護も注目されています。アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などの神経疾患に対して、エピガロカテキンガレートが神経細胞を保護し、脳の老化を抑制する効果が期待されています。脳内の活性酸素を除去することで、神経細胞のダメージを軽減するメカニズムが考えられます。
抗ウイルス作用も見逃せません。インフルエンザウイルスの表面にある突起をエピガロカテキンガレートが覆うことで、体内の細胞とウイルスの結合を防ぎ、感染を抑制する働きがあります。2021年には新型コロナウイルスに対する感染抑止効果も確認されています。
緑茶カテキンEGCGの抗ウイルス作用について詳しくはこちら(東茶公式サイト)
エピガロカテキンガレートには多くの効果がありますが、摂取方法を誤ると逆効果になる可能性があります。特に重要なのが摂取タイミングと吸収率の問題です。
鉄分の吸収阻害が最大の注意点です。エピガロカテキンガレートに含まれるタンニンは、食事中の鉄分、特に植物性食品由来の非ヘム鉄と結合し、小腸での吸収を阻害します。ある研究では、エピガロカテキンガレート150mg/日を8日間摂取したところ、鉄分吸収量が低減したと報告されています。貧血傾向のある方、特に閉経前の女性や妊娠中の方は注意が必要です。
食事の直後に緑茶を飲むのは避けましょう。せっかく摂取した鉄分の吸収が妨げられてしまいます。食後30分から60分ほど間をあけることで、栄養素の吸収を邪魔せずにエピガロカテキンガレートの効果を得られます。
食事との時間差を意識することが重要ですね。
吸収率の低さも課題です。実は緑茶中のカテキンの50~80%がエピガロカテキンガレートですが、胃や腸で分解されるため、体内に吸収されるのはわずか0.1~0.3%程度です。口から摂取した場合、血中に届く量は摂取量のごく一部にとどまります。この低い吸収率を補うために、継続的な摂取が推奨されているのです。
高濃度サプリメントの過剰摂取にも注意が必要です。肝機能障害のリスクが一部で報告されており、通常の緑茶を飲む分には安全ですが、カテキン高含有のサプリメントを大量に摂取すると肝臓に負担がかかる可能性があります。疲労感、息切れ、めまいなどの症状が現れたら摂取を控え、医療機関に相談してください。
適切な量と方法で摂取することが大切です。
エピガロカテキンガレートの含有量は、緑茶の種類や栽培方法によって大きく異なります。効果的に摂取するには、適切な茶葉の選択が重要です。
煎茶の一番茶が最もおすすめです。エピガロカテキンガレートは日光を浴びるほど増加する性質があります。煎茶は新芽が出てから摘み取るまでずっと日光を浴びて育つため、エピガロカテキンガレートの含有量が最も多くなります。一番茶は特に栄養価が高く、うまみ成分のテアニンとカテキンがバランスよく含まれています。春先に収穫される一番茶を選ぶことで、質の高いエピガロカテキンガレートを摂取できます。
発酵度の低いお茶を選びましょう。緑茶は不発酵茶に分類されますが、発酵が進むほどエピガロカテキンガレート量は減少します。紅茶(完全発酵茶)やウーロン茶(半発酵茶)では、エピガロカテキンガレートがほとんど残っていません。ペットボトルの紅茶製品では100mlあたりわずか1.6gしか含まれていないというデータもあります。エピガロカテキンガレート目的なら、発酵していない緑茶一択ですね。
ペットボトル緑茶の実態も知っておきましょう。市販のペットボトル緑茶の多くは、家庭で茶葉から淹れた緑茶と比べてエピガロカテキンガレート量が半分以下です。一般的な緑茶(茶葉から淹れたもの)では100mlあたり68gのエピガロカテキンガレートが含まれますが、市販品の濃いめの緑茶でも17g程度、通常の製品では総カテキン量が8~91gと大きく幅があります。ただし一部の高濃度カテキン製品では、茶葉より多い154gの総カテキンを含むものもあります。
粉末緑茶も選択肢の一つです。茶葉を丸ごと摂取できるため、通常は茶殻に残る約70%の栄養素も余すことなく摂取できます。食物繊維やビタミンE、カテキン、テアニンなどを効率的に取り入れられる点がメリットです。水やお湯に溶かすだけで手軽に飲めるため、継続しやすいですね。
茶葉からエピガロカテキンガレートを最大限に引き出すには、抽出温度と時間が重要です。正しい淹れ方を知ることで、効果を大幅に高められます。
70~80℃のお湯が理想的です。カテキンは80℃以上の高温で溶け出しやすい性質がありますが、エピガロカテキンガレートは82℃から加熱による構造変化が起こり始めます。熱すぎると成分が壊れてしまうため、やかんで沸騰させた100℃のお湯を一度湯飲みに注いで約90℃まで冷まし、急須に入れると適温になります。この温度帯であれば、エピガロカテキンガレートを効率的に抽出しつつ、成分の破壊を最小限に抑えられますね。
抽出時間は1~3分が目安です。85℃で3~5分間抽出するとエピガロカテキンガレートの抽出量が増加しますが、それ以上時間を延ばすと逆に減少するという研究結果があります。急須で1分待つと、茶葉に含まれるカテキンの約40%が抽出されます。長く浸しすぎると渋みが強くなりすぎる上、成分バランスも崩れるため、適度な時間で切り上げることが大切です。
水出し緑茶は避けましょう。0.5~10℃の冷水ではカテキンがほとんど抽出されません。冷水で淹れるとカフェインが80%近く減少するというメリットはありますが、エピガロカテキンガレートの摂取を目的とする場合には不向きです。温かいお茶で淹れる方が、圧倒的に効率的ですね。
深蒸し茶も選択肢に入れてください。普通の煎茶よりも蒸し時間が2~3倍長いため、茶葉が柔らかく細かく砕けやすくなり、お茶の色が濃く味も濃厚になります。細かい茶葉が湯に溶け出すことで、より多くの成分を摂取できる可能性があります。
夕方の摂取が効果的という研究もあります。高濃度カテキン茶を夕食時に摂取すると、朝食時よりも食後の血糖値上昇を効果的に抑制したという報告があります。これは人間の体内時計(概日リズム)と関係していると考えられており、同じ食事でも夕方の方が血糖値が上がりやすいため、緑茶の効果がより顕著に現れるのです。
緑茶カテキンの生理作用研究について詳しくはこちら(花王健康科学研究会)
継続的な摂取と正しい淹れ方で、エピガロカテキンガレートの恩恵を最大限に受けられます。毎日の習慣として取り入れることで、美容と健康の両面からあなたをサポートしてくれるでしょう。ただし、貧血傾向がある方は食事との時間差を意識し、カフェインが気になる方は就寝の6~8時間前までに摂取を済ませることを心がけてください。自分の体調や生活リズムに合わせて、上手にエピガロカテキンガレートを活用していきましょう。

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