

日本人の約50%はエクオールを作れません。
大豆イソフラボンアグリコンは、大豆に含まれるポリフェノールの一種で、糖が分解された状態のイソフラボンです。大豆食品の多くに含まれるグリコシド型イソフラボンには糖が結合していますが、アグリコン型はすでに糖が外れているため、体内での吸収がスムーズに進みます。
つまり吸収効率が高いのです。
グリコシド型イソフラボンの吸収率が約2割程度なのに対し、アグリコン型は約6~8割と3倍以上の吸収率を誇ります。この違いは、摂取後の体内での利用効率に大きな影響を与えます。グリコシド型は腸内細菌によって糖を分解してもらう必要があるため、吸収されるまでに6~8時間かかりますが、アグリコン型は約2時間で吸収のピークを迎えます。
アグリコン型イソフラボンには、ダイゼイン、ゲニステイン、グリシテインという3つの種類があります。この中でダイゼインが特に注目されるのは、腸内細菌によってエクオールに変換される成分だからです。ゲニステインは女性ホルモン様作用が最も強く、3つの中で最もエストロゲン受容体への結合力が高いとされています。
大豆製品では味噌が唯一アグリコン型です。
発酵過程で麹菌が糖を分解するため、味噌に含まれるイソフラボンは最初からアグリコン型の状態になっています。納豆、豆腐、豆乳などの他の大豆製品はグリコシド型が中心ですが、発酵食品である味噌だけは例外的にアグリコン型を含んでいます。この特性により、味噌は体内への吸収効率が高い大豆食品として評価されています。
食生活の見直しに味噌汁を取り入れると、アグリコン型イソフラボンを効率的に摂取できます。毎日の食事で味噌汁を1杯飲むことを習慣にするだけで、吸収されやすい形のイソフラボンを継続的に補給できます。
イソフラボン倶楽部のアグリコン型解説ページでは、アグリコン型とグリコシド型の吸収率の違いや体内での働きについて、さらに詳しい情報が掲載されています。
エクオールは、大豆イソフラボンのダイゼインが腸内細菌によって変換されて生まれる活性代謝物です。大豆食品を食べると、ダイゼインが腸に届き、エクオール産生菌と呼ばれる特定の腸内細菌がこれをエクオールに変換します。エクオールは女性ホルモンのエストロゲンに非常に近い構造を持ち、エストロゲン受容体に結合してホルモンのような働きをします。
どういうことでしょうか?
エクオールは大豆イソフラボンそのものよりも、エストロゲンに近い作用を持つということです。実際、エクオールのエストロゲン様作用は、元のダイゼインよりも強いことが研究で確認されています。これが、エクオールが「スーパーイソフラボン」とも呼ばれる理由です。
しかし大きな問題があります。日本人の約50%しかエクオールを体内で作れません。エクオール産生菌という特定の腸内細菌を持っている人だけが、大豆食品からエクオールを生成できるのです。欧米人ではさらに少なく、約30%程度しかエクオール産生者がいないという報告もあります。
さらに厳しい現実もあります。
20代の若い女性では、エクオール産生者の割合は約20%にまで低下しているという調査結果があります。これは食生活の欧米化や腸内環境の変化が影響していると考えられています。つまり、豆腐や納豆を毎日食べていても、5人に4人の若い女性はエクオールの恩恵を十分に受けられていない可能性があります。
エクオール産生菌を持っていても、腸内環境によってはエクオールが十分に作られない場合もあります。ストレス、睡眠不足、偏った食生活などが腸内環境を悪化させると、エクオール産生菌の働きが低下してしまいます。エクオール産生菌は97%の日本人が保有しているという研究報告もありますが、「持っている」ことと「しっかり働いている」ことは別問題です。
自分がエクオールを作れるかどうかを確認するには、尿検査キット「ソイチェック」を利用する方法があります。尿中のエクオール濃度を測定することで、あなたの体がエクオールを産生できているかどうかが分かります。これにより、大豆食品からのアプローチで十分なのか、エクオールサプリを検討すべきなのかが判断できます。
ヘルスケアシステムズのソイチェック公式サイトでは、エクオール検査キットの詳細や検査方法について詳しく確認できます。
アグリコン型イソフラボンは、配糖体型イソフラボンと比べて体内でエクオールに代謝される量が2倍以上多いことが研究で明らかになっています。武庫川女子大学薬学部とニチモウバイオティックス株式会社が第50回高血圧関連疾患モデル学会で発表した動物実験では、アグリコン型イソフラボンを摂取したラットの尿中エクオール排泄量が、配糖体型を摂取した場合の2倍以上だったという結果が報告されました。
これは何を意味するのでしょうか?
同じ量のイソフラボンを摂取しても、アグリコン型を選べば体内でより多くのエクオールが生成されるということです。エクオール産生能力が低い人でも、アグリコン型イソフラボンを摂取することで、より効率的にエクオールを体内に取り込める可能性があります。
さらに興味深いのは、アグリコン型イソフラボンからのエクオール代謝量は、エクオールを直接摂取した場合とほぼ同等だったという点です。つまり、エクオールサプリを飲むのと同じくらいの効果が、アグリコン型イソフラボンの摂取でも得られる可能性があるということです。
結論はシンプルです。
エクオール産生能力が低い人や、より効率的にエクオールを体内に取り込みたい人にとって、アグリコン型イソフラボンは非常に有効な選択肢になります。配糖体型イソフラボンを含む一般的な大豆食品よりも、アグリコン型イソフラボンを選ぶことで、エクオールの恩恵をより多く受けられる可能性が高まります。
この代謝効率の違いを最大限に活用するには、アグリコン型イソフラボンのサプリメントを選ぶか、味噌などの発酵大豆食品を積極的に食生活に取り入れる方法があります。特にサプリメントでは、1日30mgのアグリコン型イソフラボン(大豆イソフラボンアグリコン換算)が安全な上乗せ摂取量の上限とされていますので、この範囲内で摂取を調整するとよいでしょう。
健康産業流通新聞の研究報告記事では、アグリコン型イソフラボンのエクオール代謝率に関する詳細な研究データが紹介されています。
大豆イソフラボンアグリコンとエクオールは、どちらも女性ホルモン様作用を持ちますが、その強さと作用メカニズムには明確な違いがあります。アグリコン型イソフラボンのダイゼインは穏やかなエストロゲン様作用を示しますが、エクオールはエストロゲン受容体への結合力がより強く、エストロゲンに近い働きをします。
つまりエクオールの方が強力です。
更年期症状への効果について見ると、エクオールを1日10mg、12週間以上摂取した臨床試験では、ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)や首・肩のこりなどの更年期症状が有意に改善されたという報告があります。一方、アグリコン型イソフラボンも更年期症状の緩和に効果があることが確認されていますが、エクオールに代謝される過程が必要なため、効果の発現には個人差が生じます。
美容面での効果にも違いが現れます。エクオールを摂取した閉経後の女性を対象とした研究では、肌のシワの面積や深さが改善されたという結果が報告されています。エクオールは真皮層のコラーゲン生成を促進し、肌の弾力を維持する働きがあるためです。アグリコン型イソフラボンも同様の美肌効果が期待できますが、体内でエクオールに変換される効率によって効果に差が出ます。
骨の健康維持においても両者は重要な役割を果たします。エストロゲンの減少は骨密度の低下を招きますが、エクオールはエストロゲン受容体に作用して骨吸収を抑制し、骨密度の維持をサポートします。アグリコン型イソフラボンも骨の健康に寄与しますが、エクオール産生能力が高い人ほど効果を実感しやすいでしょう。
このように効果には個人差があります。
自分がエクオールを十分に作れる体質であれば、アグリコン型イソフラボンの摂取で十分な効果が期待できます。しかし、エクオール産生能力が低い場合は、エクオールを直接摂取するサプリメントの方が確実に効果を得られる可能性が高いです。
どちらを選ぶべきか迷う場合は、まずソイチェックなどの検査でエクオール産生能力を確認してから判断するのが賢明な方法です。産生能力が高ければアグリコン型イソフラボン、低ければエクオール直接摂取という選択基準で考えるとよいでしょう。
更年期ラボのエクオール効果解説ページでは、エクオールの更年期症状や美容への具体的な効果について、臨床試験データとともに詳しく紹介されています。
エクオール産生能力の有無が、選択の最も重要な判断基準になります。ソイチェックなどの検査で自分がエクオールを作れる体質かどうかを確認してから、摂取方法を決めるのが理想的です。エクオール産生者であれば、アグリコン型イソフラボンのサプリメントや味噌などの発酵大豆食品から十分な効果が期待できます。
非産生者ならエクオール直接摂取です。
エクオールを作れない体質の人は、どんなに大豆食品を食べてもエクオールの恩恵を十分に受けられません。この場合、エクオールサプリメントを選ぶことで、腸内細菌の状態に左右されずに確実にエクオールを摂取できます。1日10mgのエクオール摂取が推奨される目安量です。
コストと継続性も考慮すべき要素です。エクオールサプリメントは一般的に1ヶ月分で3,000~5,000円程度の価格帯が多く、アグリコン型イソフラボンのサプリメントは2,000~4,000円程度が相場です。長期的に続けることを考えると、自分の予算に合った選択が重要になります。
両方を併用する場合は摂取量に注意が必要です。エクオールと大豆イソフラボンを含むサプリメントを同時に摂る場合、1日あたりの総イソフラボン量が30mg(アグリコン換算)を超えないように調整してください。食品安全委員会が定める安全な上限摂取量は1日75mgですが、サプリメントからの上乗せ摂取は30mgまでが推奨されています。
年齢によっても最適な選択は変わります。20代~30代でエクオール産生能力が低下している若年層は、早めにエクオールサプリを取り入れることで、将来の骨密度低下や更年期症状の予防につながる可能性があります。40代以降の更年期世代では、症状の緩和を目的として、より確実に効果が得られるエクオール直接摂取を選ぶケースが増えています。
妊娠中・授乳中・乳幼児は摂取を控えてください。食品安全委員会は、妊婦、妊娠の可能性のある人、産後間もない人、乳幼児、幼児に対して、サプリメントでの大豆イソフラボンの上乗せ摂取を控えるよう推奨しています。また、大豆アレルギーのある人はエクオールサプリにも大豆成分が含まれている可能性があるため、摂取前に成分表示を必ず確認してください。
食品安全委員会の大豆イソフラボンに関するQ&Aでは、安全な摂取量や注意すべき対象者について、公式な見解が詳しく説明されています。

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