アスコルビン酸グルコシド効果ない理由と代替成分の選び方

アスコルビン酸グルコシド効果ない理由と代替成分の選び方

その原因は肌に存在する酵素量にあります。


あなたが使っているビタミンC化粧品、本当に効果があるものでしょうか?


アスコルビン酸グルコシド効果ない理由

1~2%濃度の製品では美白効果をほぼ期待できません


この記事の3ポイント要約
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酵素不足で分解されない

人間の皮膚にはα-グルコシダーゼという酵素がほとんど存在せず、アスコルビン酸グルコシドがビタミンCに変換されにくい

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白斑リスクの可能性

効果が薄いにもかかわらず、白斑を引き起こすリスクが指摘されており、リスクとリターンのバランスが悪い成分

リン酸型が効果的

リン酸アスコルビルNaやAPPSなど、皮膚の酵素で分解されやすいリン酸型ビタミンC誘導体のほうが美白効果が高い


アスコルビン酸グルコシドが肌で変換されない仕組み


アスコルビン酸グルコシドは、ビタミンCにグルコース(糖)を結合させた水溶性ビタミンC誘導体です。厚生労働省から医薬部外品の美白有効成分として認可されている成分ですが、実際には人間の肌で効果を発揮しにくいという問題があります。


この成分がビタミンCとして働くには、α-グルコシダーゼという酵素でグルコースを切り離す必要があります。ところが人間の皮膚表層にはこの酵素がほとんど存在していません。リン酸を分解する酵素は皮膚に十分あるのに、グルコースを分解する酵素は極端に少ないのです。


つまり何が起こるかというと、アスコルビン酸グルコシドは肌に浸透してもビタミンC誘導体のままの状態で留まってしまいます。手枷足枷をはめられたような状態で純粋なビタミンCに変われないため、メラニン生成抑制などの美白効果を発揮できないということです。


肌の深部では酵素量がやや増えるため、ゆっくりと時間をかけて少しずつ変換されていきます。持続性が高いというのはこの特性を指していますが、変換効率自体が低いため結果的に効果も限定的です。


肌のクリニック高円寺院の医師による詳しい解説では、α-グルコシダーゼが皮膚表面にほとんど存在しないことが明記されています。


アスコルビン酸グルコシド配合化粧品に白斑リスク

効果が薄いだけならまだしも、アスコルビン酸グルコシドには白斑を誘発するリスクが指摘されています。美容化学者として知られる専門家によると、効果は薄いのに白斑のリスクがあるという最悪の組み合わせだと警告されています。


白斑とは皮膚の一部が白く色抜けしてしまう症状です。過去にはロドデノールという美白成分で大規模な白斑被害が発生し、大きな社会問題になりました。アスコルビン酸グルコシドはロドデノールほど強いリスクではありませんが、同じメカニズムで色素細胞に影響を与える可能性が示唆されています。


ビタミンCに変換されずそのままの状態で留まった誘導体が、メラノサイト(色素細胞)に予期しない作用を及ぼす可能性があります。白斑が発生した場合、治療は非常に困難で数年単位での長期治療が必要になることも珍しくありません。


効果が薄いことが基本です。


にもかかわらず白斑という重大な副作用リスクを抱えているとなれば、わざわざこの成分を選ぶメリットはほとんどありません。安全性と効果のバランスを考えると、他のビタミンC誘導体を選択したほうが賢明でしょう。


アスコルビン酸グルコシド低濃度製品の実態

市販されているアスコルビン酸グルコシド配合化粧水の多くは、配合濃度が1~2%程度です。皮膚科学会での報告でも、この濃度では肌トラブル改善効果がほとんど認められないことが指摘されています。


なぜこんなに低濃度なのでしょうか?


それは安定性とコストの問題です。アスコルビン酸グルコシドは原料価格が安く、熱や光に強く安定しているため、大量生産に向いています。メーカーにとっては「ビタミンC誘導体配合」とパッケージに記載できて、原価を抑えられる都合のいい成分なのです。


消費者側から見ると、効果が薄い成分を低濃度で配合した製品を買わされているということになります。1本1,000円程度のプチプラ化粧水なら損失は小さいですが、3,000~5,000円の製品でこの成分が主役だとしたら話は別です。


効果を実感したいなら最低でも3~5%以上の濃度が必要とされています。ただしアスコルビン酸グルコシドの場合、濃度を上げても酵素がない以上は変換されないため、高濃度にしても意味が薄いのが実情です。


成分表示をチェックする習慣が大切です。


アスコルビン酸グルコシド市販品に多い理由

ドラッグストアやバラエティショップで売られているビタミンC化粧水の大半に、アスコルビン酸グルコシド(L-アスコルビン酸2-グルコシドとも表記)が配合されています。一方で皮膚科クリニックや美容皮膚科では、リン酸型ビタミンC誘導体が圧倒的に多く採用されています。


この違いは何でしょうか?


それは品質保持期間と流通の問題です。リン酸型ビタミンC誘導体は効果が高い反面、不安定で酸化しやすいという特性があります。特に高濃度で配合すると、製造から消費者の手元に届くまでの間に品質が劣化するリスクがあります。


市販品は製造から店頭に並び、購入されて使い切られるまでに数ヶ月から1年以上かかることも珍しくありません。この長期間の品質保証をするには、安定性の高いアスコルビン酸グルコシドが都合がいいのです。企業にとっては返品や品質クレームのリスクを減らせます。


対してクリニックでは少量ずつ調整して処方したり、使用期限を短く設定したりすることで、リン酸型の効果を最大限に活かす工夫をしています。医療現場では効果を優先し、市販品では安定性とコストを優先しているということですね。


医療用と市販品では目的が異なります。


本気でシミやくすみの改善を目指すなら、クリニック処方のビタミンC製品や、リン酸型を高濃度配合した専門ブランドの製品を選ぶほうが結果につながりやすいでしょう。


アスコルビン酸グルコシド代わりに選ぶべき成分

では、アスコルビン酸グルコシドの代わりにどんなビタミンC誘導体を選べばいいのでしょうか。効果が実証されている成分をいくつか紹介します。


まず最も推奨されるのがリン酸型ビタミンC誘導体です。代表的なものにアスコルビルリン酸Na(APS)とリン酸アスコルビルMg(APM)があります。皮膚にあるホスファターゼという酵素で容易に分解されてビタミンCに変換されるため、美白効果やコラーゲン生成促進効果が高いことが実証されています。


つまりこれが基本です。


次に注目したいのがAPPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)です。水にも油にも溶ける両親媒性の性質を持ち、従来のビタミンC誘導体の約100倍の浸透力があるとされています。真皮層まで到達できるため、シワやたるみへの効果も期待できます。ただし非常に不安定なため、使用期限内に使い切ることが重要です。


VCエチル(3-O-エチルアスコルビン酸)も優れた選択肢です。酵素分解が不要で即効性が高く、72時間持続するという研究結果もあります。安定性も比較的高いため、市販品でも効果を期待できます。シミ予防とニキビ跡の色素沈着改善の両方に有効です。


濃度も重要で、リン酸型なら3~5%以上、APPSなら1%以上を目安に選びましょう。全成分表示で上位5番目以内に記載されていれば、ある程度の濃度が配合されていると判断できます。


ソフィア化粧品研究所の詳しい比較記事では、リン酸型とグルコシド型の違いが図解付きで解説されており、成分選びの参考になります。


自分の肌悩みに合わせて成分を選び、継続使用することで初めて効果を実感できます。安さだけで選ぶと、結局お金と時間を無駄にすることになるので注意が必要ですね。




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