セラミドAP効果を詳しく解説|保湿・バリア機能・エイジングケア

セラミドAP効果を詳しく解説|保湿・バリア機能・エイジングケア

セラミドAP効果を詳しく解説

セラミド配合の化粧品なら全部同じ効果だと思っていませんか?


この記事の3つのポイント
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セラミドAPの役割

肌のターンオーバーを整え、柔軟性を保つエイジングケア向けのセラミド。皮膚構成の約6%を占め、バリア機能に貢献します

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単独では効果が限定的

セラミド単独よりも、コレステロールや脂肪酸と組み合わせた処方が3倍以上のバリア機能回復効果を発揮します

複数セラミド配合が重要

セラミドNP・AP・EOPなど複数種類の組み合わせで、経皮水分蒸散量が42%も改善されることが研究で実証されています


セラミドAPの基本的な効果と特徴


セラミドAPは、美容に関心の高い方なら一度は耳にしたことがある成分でしょう。別名「セラミド6Ⅱ」とも呼ばれ、ヒト型セラミドの一種として化粧品に配合されています。ヒトの肌に自然に存在するセラミドと同じ構造を持つため、肌なじみが良く、刺激が少ないのが特徴です。


セラミドAPが注目される理由は、その独自の働きにあります。肌の細胞間脂質の約6.4%を占めるこの成分は、主に肌のターンオーバーを促進し、柔軟性を維持する役割を担っています。年齢とともに肌のハリや弾力が失われていくのは、このセラミドAPを含む細胞間脂質が減少するためです。実際、20代を100%とすると、40代では約60%、60代では約30%まで減少することが分かっています。


つまり年齢肌が気になる方にとって重要な成分ということですね。


肌の角質層では、セラミドが他の脂質成分と一緒にラメラ液晶構造という層状の構造を形成しています。この構造が水分を挟み込むことで、肌の潤いを保ち、外部刺激から守るバリア機能を発揮します。セラミドAPはこのラメラ構造を安定化させる保護的な役割を持ち、肌を健やかに保つために欠かせない働きをしているのです。


さらに研究では、セラミドAPには毛髪のダメージケア効果も確認されています。ブリーチ処理で低下した毛髪の引っ張り強度を改善する効果があり、ヘアケア製品にも配合されることが増えています。


セラミドAP単独では効果が限られる理由

「セラミド配合」と書かれた化粧品を選べば安心、そう思っている方は多いのではないでしょうか。ところが実は、セラミド単独での配合では期待するほどの効果が得られないことが、最新の研究で明らかになっています。


肌の角質層では、セラミドは決して単独では存在していません。コレステロールや遊離脂肪酸といった他の脂質成分と一緒に、特定の比率で層状構造を作っています。この構造こそが、肌のバリア機能と保湿力の源なのです。


どういうことでしょうか?


細胞間脂質は、セラミドが50%、遊離脂肪酸が20%、コレステロールが15%という組成で構成されています。これらが協力し合って初めて、水分を保持し外部刺激を防ぐラメラ液晶構造が完成します。セラミドだけを補給しても、この構造を再構築することは困難なのです。


2026年の医学論文では、セラミド単独の配合よりも、コレステロールと脂肪酸を3:1:1のモル比で組み合わせた処方の方が、バリア機能の回復効率が圧倒的に高いことが報告されています。また2024年の国際化粧品科学会誌に発表された研究では、市販のセラミド化粧品の90%以上が、肌バリアの修復にほとんど効果がないという衝撃的な結果も明らかになりました。


これは使用者にとって大きな損失です。


効果のないセラミド製品は、むしろ肌表面に膜を作り、他の有効成分の浸透を妨げる可能性さえあります。セラミドの配合量や配合技術、他の成分との組み合わせが適切でなければ、結晶化したセラミドが肌に浸透せず、白い粉として表面に残ってしまうこともあるのです。


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セラミドAPと他のセラミドの組み合わせ効果

セラミドAPの効果を最大限に引き出すには、他のセラミドとの組み合わせが鍵を握ります。ヒトの肌には300種類以上のセラミド分子が存在し、それぞれが異なる役割を担っています。主要なものだけでも20種類のタイプに分類され、化粧品に配合される代表的なヒト型セラミドには、NP、AP、EOP、NG、NSなどがあります。


セラミドNPは、角質層のセラミド組成の約29%を占める最も多いタイプで、乾燥や敏感肌ケアの基本となる保湿力に優れています。セラミドAPは約6.4%を占め、ターンオーバーの正常化や肌の柔軟性向上に特化しています。セラミドEOPは約1.1%と少量ですが、外部刺激を防ぐバリア機能の強化に重要な役割を果たします。


複数のセラミドを組み合わせることが重要です。


2004年の研究では、セラミドNP、AP、EOPを組み合わせたモデル細胞間脂質エマルションを角質層に適用したところ、セラミドNP単独と比較して経皮水分蒸散量が大きく減少し、優れたバリア機能改善効果が認められました。この組み合わせ処方は、単独使用よりも角層への浸透性も格段に高くなることが確認されています。


さらに2019年のタイの大学病院での臨床試験では、軽度から中程度の乾燥肌を持つ50〜70歳の患者24名に、セラミドNP、AP、EOPを含むベシクル溶液を28日間使用してもらいました。その結果、角層水分量が全評価時点で顕著に増加し、経皮水分蒸散量も14日目以降で統計的に有意な減少を示しました。注目すべきは、使用終了7日後でも効果が持続していた点です。


実はセラミドはひとつだけでは不十分です。


肌の中では複数のセラミドが連携し合って働いているため、スキンケアでも複合的に補う方が自然で効果的なのです。セラミドAPを含む製品を選ぶ際は、成分表示で複数のヒト型セラミドが配合されているか確認することをおすすめします。


セラミドAP配合化粧品の正しい選び方

セラミドAP配合の化粧品を選ぶ際、パッケージに「セラミド配合」と書いてあれば十分だと考えていませんか。


実は製品によって効果に大きな差があります。


本当に効果的な製品を見極めるには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。


まず成分表示を確認しましょう。「セラミドAP」または「セラミド6Ⅱ」という記載があれば、ヒト型セラミドAPが配合されています。ただし「セラミド様成分」や「疑似セラミド」と書かれている製品は避けてください。これらは化学的に合成されたセラミドで、浸透力や保湿力がヒト型セラミドに比べて劣ります。


複数のヒト型セラミドが配合されているかも重要な判断基準です。


理想的な製品には、セラミドNP、AP、EOPなど最低3種類のヒト型セラミドが配合されています。成分表示は配合量の多い順に記載されるため、セラミドが成分表の前半に記載されていれば、ある程度の配合量が期待できます。逆に表の最後の方に記載されている場合は、配合量が少なく効果が限定的な可能性があります。


コレステロールや脂肪酸も一緒に配合されているかチェックしてください。これらの成分が組み合わさることで、肌の中で自然なラメラ構造を再現し、バリア機能の回復効果が高まります。配合技術も重要で、MVE技術(多重ラメラ小胞エマルション)、リポソーム化技術、ナノ化技術などの記載がある製品は、セラミドの浸透性が向上している可能性が高いです。


価格も一つの目安になります。


本物のヒト型セラミドは製造コストが高いため、30mlで5,000円以上、50mlで8,000円以上が相場です。1,000円以下の「セラミド配合」製品は、効果的な量が含まれていない可能性が高いと考えられます。信頼できるメーカーは臨床データを公開しているため、角質水分量の変化や経皮水分蒸散量の改善データがあるかも確認ポイントです。


テクスチャーでも品質を判断できます。良いセラミド製品はなめらかで均一、白残りせず、すぐに肌になじみます。ザラザラ感がある、白く濁っている、いつまでも肌表面に残るような製品は、セラミドが適切に処方されていない可能性があります。


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セラミドAPの意外なヘアケア効果

セラミドAPは肌だけでなく、髪の毛のダメージケアにも効果を発揮することが分かっています。これは意外に知られていない情報ではないでしょうか。実は毛髪にもセラミドが存在し、髪の健康を保つ重要な役割を担っているのです。


毛髪の表面は、キューティクルと呼ばれるうろこ状の保護層で覆われています。キューティクルの最外層には、75%のケラチンタンパク質と25%の脂肪酸が結合した構造があり、この脂質成分が髪を疎水性に保ち、水分やタンパク質の流出を防いでいます。


つまり髪のバリア機能ということですね。


ところがパーマやヘアカラー、ブリーチ、毎日のドライヤーやアイロンの熱、紫外線などのダメージが蓄積すると、キューティクルが剥がれ、内部の脂質成分やタンパク質が流出してしまいます。これが髪のパサつき、枝毛、切れ毛、退色といったトラブルの原因です。


2003年の花王の研究では、ダメージを受けた毛髪にセラミドを補給することで、水分保持力が改善し、毛髪の柔軟性が回復することが確認されました。セラミドAPを含むセラミド配合製剤で処理したブリーチ毛は、引っ張り強度が顕著に改善されたのです。


セラミドは髪の内部構造を補修します。


キューティクルの隙間を埋め、水分やタンパク質の流出を防ぐ役割を果たすため、ダメージヘアのケアに非常に効果的です。さらにキューティクルを整えることで、細胞膜複合体(CMC)が流れ出してしまうことを防ぎ、髪の潤いを保ちます。


最近では、セラミドケアカラーやセラミド配合のシャンプー、トリートメント、ヘアオイルなど、ヘアケア製品にもセラミドAPが使われるようになっています。特にカラーリングと同時にセラミドケアを行うと、髪のダメージを98%削減しながら保湿成分を補修・補強できるという報告もあります。


髪の健康を守るためにも、ヘアケア製品の成分表示でセラミド配合かどうかをチェックすることをおすすめします。肌と同様、髪に対しても継続的なセラミド補給が効果的です。


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セラミドAP配合製品の効果的な使い方

せっかく良質なセラミドAP配合製品を手に入れても、使い方を間違えると効果が半減してしまいます。セラミドの浸透と効果を最大化するには、適切なタイミングと方法が重要です。


最も効果的なのは、洗顔後3分以内の使用です。肌が湿っている状態は、角質層が柔らかくなっており、セラミドが浸透しやすくなっています。特にお風呂上がり直後は、角質が最も柔軟な状態なので、このタイミングを逃さないようにしましょう。


使用順序も大切なポイントです。


基本的な順序は、化粧水で肌を整えた後、セラミド美容液を塗布し、最後に乳液やクリームで蓋をする流れです。化粧水が浸透の橋渡しをし、セラミド美容液が角層の細胞間脂質を補充し、最後の油分が水分の蒸発を防ぎます。この順序を誤ると、せっかくのセラミドが角質層に届かず効果を発揮できません。


塗布方法にもコツがあります。適量を手のひらに取ったら、両手で10秒ほど温めてください。温めることでセラミドの浸透率が約40%向上することが確認されています。温めた後は、顔全体を包み込むように優しく塗布し、30秒間ハンドプレスして浸透を促します。


擦り込むのではなく、押し込むイメージです。


相乗効果を狙った組み合わせも効果的です。


セラミドとヒアルロン酸を組み合わせると保湿力が2.5倍、ナイアシンアミドと組み合わせるとバリア機能が3倍、コレステロールと組み合わせるとラメラ構造が強化されることが研究で示されています。製品選びの際は、これらの成分が一緒に配合されているかもチェックしてみてください。


特別なケアとして、週に1回のセラミドパックもおすすめです。セラミド美容液を通常の3倍量使用し、ラップで顔を覆い(鼻以外)、その上から蒸しタオルを15分間当てます。


その後、軽くティッシュオフすれば完了です。


この集中ケアで、普段以上の効果が期待できます。


継続が最も重要です。セラミドは肌に「貯金」できないため、毎日の補給が必要です。肌のターンオーバーは最短でも10〜14日かかるため、効果を実感するには少なくとも2週間から1ヶ月は継続して使用しましょう。




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