

シカクリームは油分多めで逆にニキビができやすくなります。
センテラアジアチカは、学名をCentella asiatica(センテラ・アジアチカ)といい、日本ではツボクサという名前で知られているセリ科の多年草です。韓国コスメでは「CICA(シカ)」という呼び名で一躍有名になりました。この植物はインドの伝統医学アーユルヴェーダや中国の漢方薬として数千年にわたり使用されてきた歴史を持ち、野生の虎がケガをしたときにツボクサに体をこすりつけて傷を癒していたという伝承が残っているほど、傷の治癒に優れた植物として知られています。
これが美容成分として注目されるようになった背景には、科学的な研究の蓄積があります。ツボクサエキスには、マデカッソシド、アシアチコシド、マデカシン酸、アシアチン酸といった有効成分が含まれており、これらが肌に対してさまざまな働きをすることが確認されています。
楽天市場のツボクサエキス解説ページ(成分の科学的根拠について詳しく)
特に重要なのが抗炎症作用です。マデカッソシドは炎症性の伝達物質であるIL-6やプロスタグランジンを抑制する働きがあり、赤みやかゆみといった炎症症状を鎮めてくれます。刺激を受けた細胞が免疫細胞を呼び集めるために放出する炎症物質の働きをブロックすることで、肌荒れやニキビの炎症を穏やかに整えるのです。
つまり鎮静効果が期待できるということですね。
もう一つの重要な効果がバリア機能の強化です。角質層が水分や脂質で満たされていると、紫外線や大気中の微粒子といった外部刺激を跳ね返したり、肌内部の水分蒸散を防いだりする「バリア機能」が高まります。センテラアジアチカに含まれる成分は、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)を促進し、角質層の構造を整えることでバリア機能の修復をサポートします。バリア機能が弱っている敏感肌の方にも適した成分といえるでしょう。
ニキビや肌荒れに悩む方にとって、センテラアジアチカは心強い味方となる可能性があります。ニキビの主な原因は「毛穴の詰まり」「アクネ菌の増殖」「過剰な皮脂分泌」の3つですが、センテラアジアチカはこれらのうち炎症面でのアプローチが得意です。
赤く腫れたニキビ(赤ニキビ)は、毛穴の中でアクネ菌が増殖し、炎症を起こしている状態です。前述した抗炎症作用により、この炎症を鎮めて赤みやヒリヒリ感を軽減する効果が期待できます。韓国コスメでシカクリームが「ニキビ鎮静」として人気を集めたのはこの作用によるものです。
また、ニキビ跡の改善にも一定の効果が示唆されています。ツボクサエキスは線維芽細胞というコラーゲンを作り出す細胞の働きを活性化させる作用があり、ニキビによってダメージを受けた肌組織の修復を促進する可能性があります。ニキビ跡の凹凸や赤みが気になる場合は、肌の再生サポートという面でも役立つでしょう。
ただし、ここで注意が必要なポイントがあります。シカクリームやシカ配合の製品にはさまざまなタイプがあり、製品によって含まれる油分の量が大きく異なります。特に韓国コスメで人気の濃厚なクリームタイプは、保湿力が高い反面、油分が多すぎて脂性肌やニキビができやすい肌質の方には逆効果になることがあるのです。
油分が多い製品を使い続けると、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビが悪化したり新たにニキビができたりするリスクがあります。ニキビ肌でシカ成分を使いたい場合は、ジェルタイプやエッセンスタイプといったさっぱりした質感の製品を選ぶことをおすすめします。製品選びを間違えると「シカなのにニキビが増えた」という事態になりかねません。
センテラアジアチカは鎮静や保湿だけでなく、美白やエイジングケアの分野でも注目されている成分です。意外に思われるかもしれませんが、科学的な研究でこれらの効果が示されています。
まず美白効果について説明します。ツボクサエキスには、メラニンの生成を抑える作用があることが研究で確認されています。メラニンは紫外線から肌を守るために作られる色素ですが、過剰に生成されるとシミやくすみの原因になります。センテラアジアチカに含まれる成分は、メラニンを作るメラノサイトという細胞の活動を抑制し、シミを防ぐ効果が期待できるのです。
ラ ロッシュ ポゼ公式サイトのCICA解説(美白効果の詳細について)
さらに抗酸化作用も持っています。紫外線やストレスによって発生する活性酸素は、肌細胞を傷つけてシミやシワの原因となりますが、ツボクサエキスはこの活性酸素を除去する働きがあります。
抗酸化作用が強いということですね。
これによりシミができにくい肌環境を作ることができます。
エイジングケアの面でも優れた効果があります。最も注目すべきはコラーゲン産生促進作用です。肌のハリや弾力を保つためにはコラーゲンが不可欠ですが、年齢とともにコラーゲンの量は減少していきます。センテラアジアチカは、コラーゲンを作り出す線維芽細胞を活性化させ、Ⅰ型コラーゲンとⅢ型コラーゲンの生合成を刺激することが研究で示されています。
コラーゲンの生成が促進されると、肌のハリが改善され、シワが目立ちにくくなる効果が期待できます。ただし、塗るコラーゲンが肌の奥まで浸透するわけではありません。センテラアジアチカの場合は、肌が自らコラーゲンを作り出す力をサポートするという点が重要です。
これが原則です。
また、トリテルペンと呼ばれる化合物には、コラーゲン合成に関わる酵素を活性化する働きがあるとも報告されており、多角的にエイジングケアにアプローチできる成分といえるでしょう。30代以降のエイジングサインが気になる方にとって、取り入れる価値のある成分です。
センテラアジアチカは一般的に肌に優しい成分とされていますが、すべての人に合うわけではありません。まれに刺激を感じたり、肌荒れを起こしたりするケースがあるため、使用前に知っておくべき注意点があります。
まず、高濃度の製品を使用した場合や、肌のバリア機能が極度に弱っているときは、刺激を感じる可能性があります。植物由来の成分であっても、人によってはアレルギー反応を起こす可能性があり、赤み、かゆみ、灼熱感といった症状が現れることがあります。初めて使う製品は、まず少量を手首や耳の後ろなど目立たない場所でパッチテストを行い、問題がないことを確認してから顔全体に使用するのが安全です。
他の刺激性のある成分との併用にも注意が必要です。特にレチノール(ビタミンA誘導体)やAHA・BHA(ピーリング成分)といった刺激の強い成分と同時に使用すると、肌への負担が大きくなり、赤みやヒリヒリ感が出やすくなります。レチノールはエイジングケア成分として人気ですが、刺激が強いためシカと組み合わせると逆に肌に負担をかけることがあるのです。
製品に含まれる他の成分も確認しましょう。シカクリームの中には、アルコール、香料、シア脂といった成分が配合されているものがあります。敏感肌の方はこれらの成分が刺激になることがあり、「シカクリームで肌荒れした」という場合、実はセンテラアジアチカではなく他の成分が原因だったというケースも少なくありません。
また、前述したように油分の多い製品は脂性肌やニキビ肌には不向きです。こってり濃厚なクリームタイプが定番ですが、油分が高すぎると毛穴をふさいでニキビが発生したり悪化したりします。自分の肌質に合ったテクスチャーを選ぶことが重要です。
使用量にも気をつけましょう。効果を高めたいからといって、必要以上に多く使ったり、高濃度の製品を頻繁に使うのは避けるべきです。ツボクサエキスには確かに多くの美容効果がありますが、濃度が高すぎたり使用頻度が多すぎたりすると、かえって肌に負担をかける恐れがあります。
適量を守ることが条件です。
万が一、使用後に赤みやかゆみ、ヒリヒリ感といった症状が出た場合は、すぐに使用を中止してください。洗顔を水洗い中心に切り替え、バリア系クリームで肌を保護し、数日間はシンプルケアを心がけるとよいでしょう。症状が改善しない場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。
センテラアジアチカ配合製品を最大限に活用するためには、正しい使い方と自分の肌に合った製品選びが欠かせません。ここでは具体的な使用方法とアイテムの選び方について解説します。
まず使う順番ですが、基本的には洗顔後に化粧水、美容液、乳液と進め、最後にシカクリームで仕上げるのが一般的です。シカクリームは保湿力が高いため、スキンケアの最終段階で肌に蓋をするイメージで使用すると効果的です。
朝も夜も同じ順番でOK。
ただし、製品によってはテクスチャーが異なるため、ジェルタイプやエッセンスタイプの場合は化粧水の後すぐに使用することもあります。
使用量の目安は、クリームタイプであればパール粒大を顔全体に薄く均一に伸ばすのが理想的です。たくさん塗れば効果が高まるわけではなく、適量を守ることが大切。手のひらで軽く温めてから、顔の中心から外側に向かって優しく塗り広げます。ゴシゴシこすると肌にダメージを与えてしまうので、顔全体を包み込むようにゆっくりと塗り広げるのがコツです。
最後に手のひらで顔を覆うようにハンドプレスすると、成分の浸透が高まり保湿効果もアップします。特に乾燥が気になる部分には重ね付けするとよいでしょう。
夜は朝よりも多めに使用するのがポイント。
寝ている間に肌の修復をサポートしてくれます。
製品選びのポイントは、自分の肌質と悩みに合わせることです。乾燥肌や敏感肌の方は、保湿力の高いクリームタイプやバームタイプがおすすめ。一方、脂性肌やニキビができやすい方は、さっぱりしたジェルタイプやエッセンスタイプを選びましょう。
化粧品成分オンライン(ツボクサエキスの配合濃度や安全性について)
成分表示も確認してください。センテラアジアチカエキス、マデカッソシド、アシアチコシドといった成分が上位に記載されているほど、配合濃度が高い可能性があります。効果を実感したい場合は、これらの成分が主要成分としてリストに載っている製品を選ぶとよいでしょう。配合濃度は1~5%程度で十分効果が期待できます。
また、他の美容成分との組み合わせも重要です。ナイアシンアミドと併用すると、ハリ・シワの改善効果を高めながら肌荒れを防ぐ相乗効果が期待できます。ナイアシンアミドは肌の修復、シワ改善、美白効果があるとされる成分で、センテラアジアチカとの相性が良いのです。
ビタミンC誘導体との併用も効果的。ビタミンCとツボクサエキスは互いにその働きを補填する成分であるため、一緒に使用できます。この2つの組み合わせは、肌の老化を促進する外部環境から肌を守ってくれる「エイジングケアコンビ」といえるでしょう。
朝使用する場合は、シカクリームが肌になじんでからメイクをすることが大切です。すぐにファンデーションを塗るとヨレやすくなるため、5~10分ほど待ってから化粧下地やファンデーションを重ねるとメイクのりがよくなります。日中の乾燥が気になる場合は、化粧の上からシカ配合のミストを使うのも一つの方法です。
センテラアジアチカ配合製品は、韓国ブランドのSKIN1004、VT COSMETICS、Dr.Jart+などが有名ですが、最近では日本のブランドからも多数発売されています。初めて使う方は、まず手頃な価格のものから試してみて、自分の肌に合うかどうか確認するのがおすすめです。使い続けることで効果が実感できる成分なので、最低でも1~2ヶ月は継続して使用してみてください。

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