

摂取量8gを超えるとお腹が緩くなる可能性があります
美容や健康に意識の高い方なら、食物繊維という言葉に馴染みがあるでしょう。しかし、同じ水溶性食物繊維でも、ポリデキストロースと難消化性デキストリンには明確な違いがあります。
まず最も大きな違いが、その製造方法です。
ポリデキストロースは人工的に化学合成された水溶性食物繊維です。グルコース(ブドウ糖)とソルビトール、クエン酸を80:10:1の割合で混ぜ合わせ、高温の真空下で反応させることで製造されます。つまり人間の手によって作られた食物繊維ということですね。
一方で難消化性デキストリンは、トウモロコシなどの天然由来のデンプンから作られます。トウモロコシのデンプンを焙焼し、アミラーゼという消化酵素で加水分解を行った後、難消化成分だけを抽出して作られる水溶性食物繊維です。化学技術を使いますが、あくまで天然成分から取り出すという点が大きな違いです。
この製造方法の違いは、単なる作り方の問題ではありません。体内での働き方や安全性への考え方にも影響を与えています。ポリデキストロースは1981年に米国FDA(食品医薬品局)で低カロリー食品素材として認可され、日本でも1983年に食品として認可されました。難消化性デキストリンも消費者庁や米国食品医薬品局に安全性の高い食品として認められています。
つまり製造方法が原則です。
美容を意識する方にとって、人工合成と天然抽出のどちらが良いかは一概には言えません。安全性の認可を得ている点では両者とも同じですが、自然志向を重視する方なら天然由来の難消化性デキストリンを選ぶという選択肢もあります。ただし、どちらも食物繊維としての働きは確認されているため、用途や目的に応じて選ぶのが賢明です。
大塚製薬の公式サイトには、ポリデキストロースの詳しい特性や安全性について記載されています。
美容と健康を気にする女性なら、血糖値の急上昇は肌の糖化や脂肪蓄積の原因になることをご存知でしょう。ポリデキストロースと難消化性デキストリンは、どちらも血糖値に作用しますが、そのメカニズムには違いがあります。
ポリデキストロースの場合、中国上海大学の研究では120人の学生を対象とした臨床試験が行われました。その結果、50gのグルコース単独よりもポリデキストロース12gを一緒に摂取した方が血糖値の上昇が緩やかになり、グリセミックインデックスを12%低下させる効果が確認されたのです。12%という数字は、食後血糖値の急上昇を防ぐには十分な効果と言えます。
どういうことでしょうか?
血糖値の上昇を緩やかにすることは、インスリンの過剰分泌を軽減し、結果として脂肪蓄積を抑制できるということです。インスリンは血糖値を下げるホルモンですが、過剰に分泌されると余った糖を脂肪として蓄える働きもあります。つまり、食後の急激な血糖値上昇を防ぐことは、太りにくい体作りにつながるのです。
難消化性デキストリンも同様に血糖値の上昇を抑える効果があります。食事から摂った炭水化物(糖質)は消化によってブドウ糖に分解され、小腸で吸収されます。この時に難消化性デキストリンを含む食品を一緒に摂取していると、分解した糖分の吸収が抑制され、食後の血糖値上昇が緩やかになるのです。
厳しいところですね。
両者の違いは、ポリデキストロースがグリセミックインデックスを12%低下させる具体的な数値データがあるのに対し、難消化性デキストリンは糖の吸収抑制という働き方が明確にされている点です。美容目的で血糖値コントロールを考えるなら、食事のタイミングに合わせてどちらかを摂取するのが効果的です。
血糖値が急上昇すると肌の糖化(AGEs生成)が進み、くすみやシワの原因になります。これを防ぐには、食事前に水溶性食物繊維を摂取しておくことです。具体的には、食事の10〜15分前に難消化性デキストリンやポリデキストロースを含む飲料を飲んでおくと、食後の血糖値上昇を抑えやすくなります。
美容に関心のある方なら、見た目だけでなく内側からの美しさも大切にしたいですよね。ポリデキストロースには、内臓脂肪の蓄積を抑える効果と腸内環境を整える働きがあります。これが肌の調子や体型維持に大きく関わってくるのです。
ある研究では、肥満マウスにポリデキストロースを摂取させたところ、体重、空腹時の血糖値、脂肪蓄積、コレステロールの減少が確認されました。さらに脂肪組織の炎症を抑制する効果も見られたのです。脂肪組織の炎症は、肥満や生活習慣病の原因になる重要な要因とされています。
つまり脂肪が減るということですね。
もう一つ注目すべきは腸内環境への作用です。健康な成人男女8名に、高コレステロール食とポリデキストロースを含む飲料を一緒に摂取させたところ、便の中の悪玉菌(ウェルシュ菌)の数と検出率が低下しました。悪玉菌が減ると相対的に善玉菌が増えるため、腸内環境が整うのです。
腸内環境が整うと何が良いのでしょうか。腸は「第二の脳」と呼ばれ、免疫機能の約7割が集中しています。腸内環境が良好だと、栄養の吸収が効率的になり、肌のターンオーバーも正常化します。便秘が解消されれば、老廃物の排出もスムーズになり、肌荒れやくすみの改善にもつながるわけです。
健康な成人がポリデキストロースを1日10g摂取したところ、排便量が30%増加したというデータもあります。30%という数字は、デスクスプーン約3杯分の便の量に相当します。
便秘気味の方にとっては大きな改善です。
結論は整腸作用です。
腸内環境を整えるには、ポリデキストロースだけでなく他のプレバイオティクス(善玉菌のエサになる成分)も併用すると効果的です。具体的には、ヨーグルトや納豆などの発酵食品と一緒に摂取すると、善玉菌が増えやすくなります。朝食時にポリデキストロース入りのドリンクとヨーグルトを組み合わせる習慣をつけると、腸内環境の改善が期待できます。
ダイエットや美容を意識する方にとって、脂肪の吸収を抑えることは重要な課題です。難消化性デキストリンには、食事から摂取した脂肪の吸収を抑制し、さらに既に蓄積された内臓脂肪を減らす効果があることが研究で明らかになっています。
食事と一緒に難消化性デキストリンを摂取すると、脂肪の吸収が抑えられ、食後の血中中性脂肪の上昇が抑制されます。これは小腸での脂肪の吸収を妨げ、脂肪の排出を促す働きによるものです。食べた脂肪が体に吸収されにくくなるということですね。
これは使えそうです。
さらに注目すべきは内臓脂肪への効果です。ある実験では、難消化性デキストリンを1日毎食時に10g、12週間摂取し続けた結果、内臓脂肪面積が44%も軽減されたというデータがあります。44%という数字は、腹囲で約3〜4cm減少に相当する大きな変化です。つまり既に蓄えられた内臓脂肪にも作用し、一定の低減効果があるということです。
内臓脂肪は皮下脂肪と違い、見た目では分かりにくいですが、生活習慣病のリスクを高める危険な脂肪です。内臓脂肪が多いと、インスリン抵抗性が高まり、血糖値のコントロールが難しくなります。さらに炎症性物質が分泌され、肌の老化や体調不良の原因にもなります。
内臓脂肪が条件です。
難消化性デキストリンのもう一つの利点は、ミネラル吸収の促進作用です。食物繊維は一般的にミネラルの吸収を阻害すると言われますが、難消化性デキストリンの場合は大腸でミネラル吸収を促進する作用があることが実験で明らかになっています。美容に欠かせない鉄分や亜鉛、カルシウムの吸収もサポートするのです。
脂肪吸収を抑えるには、食事の直前または食事中に難消化性デキストリンを摂取するのが効果的です。具体的には、食事の5分前に難消化性デキストリン入りのお茶やスープを飲むと、食事中の脂肪吸収が抑えられやすくなります。外食が多い方は、携帯用の粉末タイプを持ち歩いて食前に水に溶かして飲む習慣をつけるのもおすすめです。
美容や健康に良いとされる成分でも、摂取量を誤ると逆効果になることがあります。ポリデキストロースは安全な食物繊維ですが、大量に摂取するとお腹に不快感が生じることがあるため、適切な量を守ることが大切です。
ポリデキストロースの1日摂取目安量は7〜8gとされています。この量を超えると、お腹が緩くなり下痢になったり、ガスが溜まったりする可能性があります。研究によると、下痢に対する最大無作用量は体重1kg当たり約0.3gです。体重50kgの女性なら約15gまでは問題ないということになりますが、個人差があるため注意が必要です。
8gまでが基本です。
他の難消化性食物繊維と同様に、ポリデキストロースは大腸で発酵されてガスを発生させます。一度に大量に摂取すると、お腹が張って苦しくなることがあるのです。特に普段から食物繊維の摂取量が少ない方が急に多量に摂ると、腸が慣れていないため不快な症状が出やすくなります。
どの場面で注意が必要かというと、食物繊維サプリメントや機能性表示食品を複数併用する時です。知らず知らずのうちに摂取量が増えてしまうリスクがあります。具体的には、朝食時にポリデキストロース入りのドリンク、昼食時に難消化性デキストリン入りのお茶、間食にイヌリン入りのお菓子を食べると、1日の水溶性食物繊維の総量が20g以上になることもあります。
意外ですね。
日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、食物繊維の摂取量目安は女性1日18g以上、男性1日21g以上とされています。そのうち食物繊維不足を補うための摂取目標量は5g程度が適量です。つまり、サプリメントや機能性食品から摂る量は5〜8gに抑えるのが安全ということですね。
摂取量を守るには、製品のパッケージに記載された1日の摂取目安量を必ず確認することです。また、初めてポリデキストロースを摂取する場合は、少量(1日3〜4g程度)から始めて、体調を見ながら徐々に増やしていくのが賢明です。スマホのアプリで1日の食物繊維摂取量を記録しておくと、摂りすぎを防ぎやすくなります。
楽天市場の専門ページには、ポリデキストロースの効果と副作用について詳しく解説されています。
美容や健康のために食物繊維を積極的に摂る方が増えていますが、実は難消化性デキストリンには薬との併用に注意が必要なケースがあります。特に糖尿病の治療を受けている方は、思わぬリスクに直面する可能性があるのです。
難消化性デキストリンは糖を分解する酵素の働きを抑える作用を持っています。糖尿病治療薬も同じように糖の吸収を抑える働きがあるため、両方を一緒に摂取すると薬の作用が増強され、低血糖を引き起こす恐れがあります。低血糖になると、めまい、動悸、冷や汗、意識障害などの症状が出ることがあり、重症化すると危険です。
低血糖が問題になります。
具体的にどの場面で注意すべきかというと、糖尿病治療薬(特にα-グルコシダーゼ阻害薬)を服用している時です。この薬は食後の血糖値上昇を抑えるために使われますが、難消化性デキストリンも同じメカニズムで作用するため、効果が重なってしまうのです。医師に相談せずに併用すると、予期せぬ健康被害につながることがあります。
また、難消化性デキストリンは脂肪の吸収も抑制するため、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)の吸収にも影響を与える可能性があります。長期間大量に摂取すると、これらのビタミンが不足し、肌の乾燥や免疫力の低下につながることもあります。
併用には注意が必要です。
薬を服用している方が難消化性デキストリンを摂取する場合は、必ず医師や薬剤師に相談することが原則です。具体的には、定期検診の際に「食物繊維のサプリメントを摂りたいのですが問題ないでしょうか」と確認するだけで、リスクを避けられます。また、お薬手帳に食物繊維サプリメントの情報も記録しておくと、医師が全体の状況を把握しやすくなります。
愛知県薬剤師会の公式サイトには、医薬品との併用に注意が必要な健康食品について詳しく解説されています。

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