

必要量の5倍オメガ6を摂ってるあなたは肌に炎症リスク大
オメガ6脂肪酸は植物油、ナッツ類、種子類に豊富に含まれる必須脂肪酸です。体内で合成できないため、食事から摂取する必要がありますが、現代の食生活では意識しなくても十分な量を摂取できています。
植物油の中でも特にオメガ6の含有量が高いのがサフラワー油(紅花油)です。100gあたり約70gものオメガ6脂肪酸を含んでいます。これはスプーン1杯(約14g)で約9.8gのオメガ6を摂取できる計算になります。
次いでグレープシードオイルが63.1g、ひまわり油が57.5g、コーン油が50.8gと続きます。これらの油は日常的に料理やドレッシング、加工食品に使われているため、気づかないうちに大量のオメガ6を摂取している可能性が高いのです。
つまりサラダ油中心の調理はNGです。
ナッツ類ではクルミが100gあたり約41gのリノール酸を含んでおり、ナッツの中でもオメガ6が豊富な食品です。アーモンドやカシューナッツにもオメガ6が含まれていますが、クルミと比較すると含有量は少なめになっています。
肉類では鶏肉や豚肉にもオメガ6脂肪酸が含まれます。特に卵黄や魚の肝油にはアラキドン酸というオメガ6の一種が豊富で、これは細胞膜の構成成分として重要な役割を果たします。
加工食品にも注意が必要です。マーガリン、マヨネーズ、スナック菓子、カップ麺、ケーキ、アイスクリームなどには植物油が多用されており、オメガ6の摂取源となっています。外食やコンビニ食でもこれらの油が使われているケースが多く見られます。
厚生労働省の食事摂取基準2025によると、成人のオメガ6脂肪酸の1日の目安量は男性で8~11g、女性で8~9g(妊婦・授乳婦は10g)とされています。この量は体の機能を正常に保つために必要な最低限の量です。
しかし現実はどうでしょうか。日本人の実際の摂取量は1日あたり10~15gに達していると報告されています。必要量が8~11gであるのに対し、多くの人が上限を超えて摂取しているのが現状です。
5倍も摂りすぎているわけですね。
この過剰摂取の背景には、現代の食生活の変化があります。戦後の食の欧米化により、植物油の使用量が急増しました。サラダ油、天ぷら油、揚げ物、炒め物など、調理に植物油を使う機会が格段に増えたのです。
さらに深刻なのがオメガ3とオメガ6のバランスの崩れです。理想的な比率はオメガ6:オメガ3が2:1とされていますが、現代人の食生活では10:1から50:1という極端な偏りが生じています。
このアンバランスが健康に与える影響は無視できません。オメガ6は体内で炎症を促進する物質の原料となるため、過剰摂取は慢性的な炎症状態を引き起こす可能性があります。
厚生労働省が公表する最新の食事摂取基準では、オメガ6とオメガ3の具体的な目安量が年齢・性別ごとに詳しく掲載されています。
オメガ6脂肪酸は適量を摂取すれば、美容面で重要な役割を果たします。細胞膜の構成成分として機能し、肌のバリア機能を強化する働きがあるのです。
特にリノール酸は肌の保湿に欠かせません。肌の角質層に存在するセラミドの生成を促進し、水分の蒸発を防いで乾燥から肌を守ります。適切な量のリノール酸を摂取することで、しっとりとした潤いのある肌を保つことができます。
保湿は美肌の基本です。
アラキドン酸もまた、肌の健康維持に重要です。細胞膜を構成し、肌の柔軟性を保つ役割があります。卵黄やレバーに含まれるこの脂肪酸は、肌のハリや弾力を維持するために必要な栄養素といえます。
しかし問題は「過剰摂取」にあります。オメガ6を摂りすぎると、体内で炎症性物質であるプロスタグランジンE2やロイコトリエンが過剰に生成されます。これらの物質は白血球を活性化しすぎて、病原菌だけでなく正常な血管や細胞まで攻撃してしまうのです。
その結果、肌荒れ、ニキビ、赤み、かゆみなどの炎症性トラブルが起こりやすくなります。アトピー性皮膚炎や慢性的な肌荒れに悩む人の中には、オメガ6の過剰摂取が原因になっているケースもあります。
美容のためには「量」より「バランス」が重要です。オメガ6を減らすと同時に、抗炎症作用のあるオメガ3脂肪酸を増やすことで、肌の炎症を抑え、健康的な美肌を手に入れることができます。
美容と健康のためには、オメガ6とオメガ3の摂取バランスを整えることが最も重要です。理想的な比率は2:1、または4:1までとされています。
まず取り組むべきは、オメガ6の摂取を減らすことです。揚げ物や炒め物の頻度を減らし、植物油の使用量を控えめにしましょう。サラダ油やコーン油の代わりに、オリーブオイル(オメガ9が主成分)を使うのも良い選択です。
オリーブオイルならバランス維持しやすいですね。
加工食品やスナック菓子、ファーストフード、コンビニ弁当などを避けることも効果的です。これらの食品には大量の植物油が使われており、知らず知らずのうちにオメガ6を過剰摂取してしまいます。
次に、オメガ3脂肪酸を積極的に摂取することです。青魚(サバ、イワシ、サンマ、アジ)にはEPAやDHAというオメガ3が豊富に含まれています。週に2~3回は魚料理を食卓に取り入れましょう。
植物性のオメガ3源としては、アマニ油(亜麻仁油)やえごま油が優れています。これらの油にはα-リノレン酸が豊富で、体内でEPAやDHAに変換されます。ただし酸化しやすいため、加熱せずにドレッシングやスムージーに混ぜて使うのがおすすめです。
日本テレビ「Baguette」:えごま油・アマニ油の正しい摂り方
えごま油やアマニ油の酸化を防ぐ保存方法や、効果的な摂取タイミングについて専門家が詳しく解説しています。
ナッツ類ではクルミがオメガ3とオメガ6のバランスが良い食品です。クルミには自然に1:4に近い比率でこれらの脂肪酸が含まれており、1日25g(7~8粒)程度を目安に食べると健康効果が期待できます。
調理法の工夫も大切です。揚げる代わりに蒸す、焼く、煮るといった調理法を選ぶことで、油の使用量を大幅に減らせます。どうしても油を使う場合は、小さじ1~2程度に抑えましょう。
オメガ6脂肪酸と美肌の関係には、細胞レベルでの科学的メカニズムが存在します。細胞膜はオメガ3、オメガ6、オメガ9の脂肪酸で構成されており、その比率が細胞の機能を左右します。
細胞膜の柔軟性が肌の若々しさに直結するのです。オメガ6(特にリノール酸)が適量存在すると、細胞膜は適度な流動性を持ち、栄養素の取り込みや老廃物の排出がスムーズに行われます。
肌細胞は新陳代謝で絶えず入れ替わっています。正常なターンオーバー(約28日周期)を維持するためには、細胞膜の健全性が欠かせません。オメガ6はこのプロセスを支える重要な栄養素なのです。
細胞の健康が美肌の土台ですね。
しかし現代人の食生活では、細胞膜のオメガ6比率が異常に高くなっています。オメガ6とオメガ3のバランスが10:1を超えると、細胞膜が炎症を起こしやすい状態に変化します。
炎症が慢性化すると、肌の老化が加速します。コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を支える成分が分解され、シワやたるみが目立つようになるのです。さらに、メラニンの過剰生成によってシミやくすみも増えていきます。
2025年の研究では、オメガ3とオメガ6の血中濃度ががんの発症リスクと関連していることも示されました。健康的な細胞環境を維持することは、美容だけでなく長期的な健康管理にも重要といえます。
肌のバリア機能にも注目すべきです。リノール酸は角質層の細胞間脂質(セラミド)の原料となります。セラミドが不足すると、肌は外部刺激に弱くなり、乾燥や炎症を起こしやすくなります。
ただし、オメガ6の摂取量が多すぎると、逆にバリア機能が低下するという研究結果もあります。「適量」を守ることが、美肌を保つ絶対条件なのです。
炎症を抑制するためには、オメガ3の積極的な摂取が効果的です。EPA(エイコサペンタエン酸)は、オメガ6由来の炎症性物質の生成を競合的に抑制します。つまり、同じ酵素をめぐってオメガ6と競争し、炎症を起こしにくい物質の生成を促すのです。
アレルギー専門医が、オメガ3とオメガ6のバランスがアトピーや肌トラブルに与える影響について、症例を交えて解説しています。
DHAも脳機能だけでなく、肌の健康に寄与します。細胞膜にDHAが多く含まれると、抗炎症作用が高まり、肌の赤みやかゆみが軽減されます。青魚を週3回食べるだけで、肌質の改善を実感できる人も少なくありません。
美容サプリメントを活用する際も、オメガ3とオメガ6のバランスを意識しましょう。市販のサプリには魚油(EPA・DHA)やアマニ油が配合されたものがあります。ただし、過剰摂取は逆効果になるため、1日の推奨量を守ることが大切です。
結論としては、オメガ6は「減らしすぎず、増やしすぎず」が鉄則です。そしてオメガ3を適切に補うことで、細胞レベルから美肌を育てることができます。
バランスこそが美しさの秘訣なのです。

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