

無添加を謳う商品にも酵母エキスは入っている
酵母エキスは、ビール酵母やパン酵母などの酵母細胞から有用成分を抽出したものです。アミノ酸や核酸成分が豊富に含まれ、強いうま味を持つことから、多くの加工食品に使われています。この成分の最大の特徴は、法律上「食品添加物」ではなく「食品」に分類されている点です。
つまり、酵母エキスが使われていても「化学調味料無添加」「添加物不使用」と堂々と表示できてしまうのです。美容や健康を意識して無添加商品を選んでいる方ほど、この表示の裏側を知らずに日常的に摂取しているケースが多いといえます。
醤油や昆布エキスと同じ「食品」として扱われるため、一見すると天然由来で安全そうに見えます。しかし実際には、製造過程で化学的な処理が施されることも少なくありません。ダシパック、レトルト食品、インスタント麺、調味料など、驚くほど幅広い商品に使用されています。
無添加を謳う商品の原材料表示を確認すると、高確率で「酵母エキス」の文字が見つかります。これは添加物ではないため、メーカー側は法律的に問題なく無添加表示ができるわけです。消費者が期待する「余計なものが入っていない」という意味とは、大きくかけ離れた現実があります。
食品表示のルールを知らないと、健康的な選択をしているつもりが、実は化学調味料に近い成分を日常的に摂取している可能性があるのです。
酵母エキスの製造方法は大きく分けて2つあります。1つ目は酵母自身の酵素で分解する「自己消化法」や「酵素分解法」、2つ目は塩酸などの強酸を使う「塩酸分解法」です。
問題となるのは後者の製造方法です。
塩酸分解法では、製造コストを抑えられる反面、分解過程で「クロロプロパノール類」という物質が副産物として生成されます。特に3-MCPDや1,3-DCPといった成分は、動物実験で発がん性が指摘されている物質です。WHO(世界保健機関)やFAO(国連食糧農業機関)でも、この物質の安全性について継続的に検討が行われています。
たんぱく加水分解物の場合、生協では自主基準として「3-MCPD残留値1ppm以下」という基準を設けています。しかし酵母エキスについては、こうした明確な基準がメーカーによってバラバラなのが現状です。最終商品にどの程度残留しているかは、消費者には判断できません。
製造過程で使用された塩酸は中和処理されるため、「残留の心配はない」とする意見もあります。一方で、厳密に調べれば微量の残留が検出される可能性を指摘する専門家もいます。完全に除去されているかどうかは、製造現場の管理体制次第なのです。
さらに、酵母エキスには「酵母アレルギー」のリスクもあります。発症率は0.1~0.5%程度と報告されており、喘息発作、皮膚の痒み、湿疹などの症状が出る場合があります。美容を意識して健康食品を選んでいる方にとって、肌トラブルの原因が実は食品に含まれる酵母エキスだった、というケースも報告されているのです。
美容に興味がある方にとって見逃せないのが、酵母エキスと肌への関係です。興味深いことに、酵母エキスには2つの側面があります。化粧品成分としての酵母エキスは、保湿効果やコラーゲン生成促進、美白効果などが期待され、多くのスキンケア商品に配合されています。
しかし、食品として摂取する酵母エキスは話が別です。特に塩酸分解法で作られたものを継続的に摂取すると、体内に微量の有害物質が蓄積する可能性が懸念されます。発がん性物質の残留リスクに加え、濃い味付けに慣れてしまうことで、塩分や脂肪分の過剰摂取につながりやすいのです。
塩分の摂りすぎは、むくみや肌のくすみの原因になります。美容のために気をつけているつもりが、知らず知らずのうちに肌に悪影響を与えている可能性があるわけです。また、酵母アレルギーによる皮膚症状も、美容面では大きなマイナス要因となります。
肌荒れや原因不明の湿疹に悩んでいる方は、一度日常的に食べている加工食品の原材料を確認してみる価値があります。化学調味料を避けて無添加商品を選んでいるつもりでも、酵母エキスによって味覚が麻痺し、濃い味を求めるようになっている可能性があるのです。
美容を意識するなら、外側からのスキンケアだけでなく、内側からのケア、つまり食品選びの見直しが不可欠です。
つまり、表示を鵜呑みにしないことが重要です。
酵母エキスとセットでよく使われるのが「たんぱく加水分解物」です。どちらも法律上は「食品」扱いで、化学調味料無添加の商品に頻繁に登場します。両者の違いを理解しておくことで、より安全な食品選びができます。
たんぱく加水分解物は、大豆や小麦、魚などのたんぱく質を、塩酸や酵素で分解して作られます。製造過程は酵母エキスと似ていますが、原料がたんぱく質源全般である点が異なります。こちらも塩酸分解法が一般的で、クロロプロパノール類の生成リスクは酵母エキス以上に高いとされています。
EU・アメリカ・オーストラリア・カナダ・中国では、たんぱく加水分解物に規制がかけられています。日本では規制がないため、多くの加工食品に使用されているのが現状です。海外では避けられている成分が、日本では自由に使えるという事実を知っておく必要があります。
両者に共通するのは、強いうま味を持ち、少量で味を濃くできる点です。これが「味覚を壊す」と言われる理由で、これらに慣れてしまうと、天然のダシの繊細な味わいが物足りなく感じられるようになります。美容と健康を考えるなら、本来の味覚を取り戻すことが大切です。
酵母エキスとたんぱく加水分解物、どちらが入っていても「化学調味料無添加」と表示できます。これは消費者にとって非常に紛らわしい表示方法です。無添加という言葉に安心せず、原材料表示の細かいチェックが必要になります。
すべての酵母エキスが危険というわけではありません。
製造方法によって安全性は大きく異なります。
自己消化法や酵素分解法で作られた酵母エキスは、塩酸を使わないため、クロロプロパノール類の生成リスクがほとんどありません。
問題は、商品のパッケージを見ただけでは製造方法が分からないことです。見分けるポイントとしては、まず製造方法を公開しているメーカーの商品を選ぶことが基本です。企業のウェブサイトで「自己消化法使用」「酵素分解のみ」などの記載があれば、比較的安全といえます。
価格も1つの目安になります。塩酸分解法はコストが安いため、極端に安い商品には注意が必要です。原材料表示で「酵母エキス」の記載順位が前の方にある場合、使用量が多い可能性があります。使用量が多いほど、リスクも高まると考えられます。
具体的な対策として、日常的に使う調味料やダシは、酵母エキス不使用のものに切り替えることをおすすめします。昆布、かつお節、煮干しなどの天然素材から取ったダシを使えば、添加物のリスクを避けられます。最初は味が薄く感じるかもしれませんが、2〜3週間で本来の味覚が戻ってきます。
どうしても加工食品を使う場合は、原材料表示を必ず確認しましょう。「酵母エキス」「たんぱく加水分解物」「調味料(アミノ酸等)」のいずれかが入っている場合、代替品を探すのが賢明です。
伏高の公式サイトでは、酵母エキスの製造方法や問題点について詳しく解説されています。
美容と健康を本気で考えるなら、「無添加」という言葉だけで判断せず、何が入っていないのか、そして何が入っているのかを正確に把握することが重要です。原材料表示を読む習慣をつけるだけで、食品選びの質は大きく変わります。知らないと損する情報を知っていれば、本当に安全な食生活が実現できるのです。

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