

スキンケアだけ続けても、肌のハリが戻らないと感じていませんか?
「エリンギエキス」という言葉を耳にすると、食卓のキノコを思い浮かべる方がほとんどでしょう。しかし美容の世界で注目されているのは、正確には「エリンギウムマリチムムカルス培養液」と呼ばれる植物幹細胞由来の美容成分です。
エリンギウムマリチマムはフランス・ブルターニュ地方をはじめとするヨーロッパ沿岸部に生育する希少な海浜植物で、セリ科に属します。地球上に存在する植物のわずか2%程度しかない「塩生植物(ハロファイト)」の仲間です。塩分濃度の高い土壌、強烈な潮風、激しい紫外線という三重の過酷環境に耐えながら生き抜くこの植物は、一般的な植物にはない独自のポリフェノール成分を含んでいます。特に、この仲間の植物では唯一「ロスマリン酸」を含んでいることが確認されており、それが高い抗酸化・保湿効果につながっています。
この希少性から、近年NASAも地球温暖化による海面上昇後の未来に活躍する「パワープラント(力強い植物)」として注目しているほどです。これが美容業界では「新世代のエイジングケア素材」として広く取り上げられている背景になっています。
つまりエリンギエキスが基本です。食材としてのエリンギとは異なる成分であることを押さえておきましょう。
化粧品の成分表示では「エリンギウムマリチムムカルス培養液」という名称で記載されており、保湿成分・整肌成分として配合されることが多いです。現在はシートマスク、美容液、下地クリームなど幅広いスキンケア製品への採用が進んでいます。
エリンギウムマリチマム(パワープラント幹細胞)配合のシートマスク開発秘話 – PR TIMES
エリンギエキス(エリンギウムマリチムムカルス培養液)が美容成分として高く評価される理由は、ひとことで言えば「3つの作用が同時に働くから」です。
まず1つ目は、ハリ・弾力へのアプローチです。エリンギウムマリチマムの幹細胞エキスは、肌の真皮層にある細胞外マトリックス(コラーゲンやエラスチンの足場となる組織)の産生を促すとされています。コラーゲンが肌の"骨格"ならば、エラスチンはその骨格を束ねる"バネ"のようなタンパク質です。エリンギエキスはこの両方の産生をサポートし、ぷるんと弾むようなハリ感のある肌へと導きます。これは使えそうです。
2つ目は、保湿力の維持です。エリンギウムマリチマム自体が乾燥した海辺の環境で生き抜く植物であるため、その細胞内には高い水分保持機能をもつ成分が凝縮されています。化粧品に配合されると、角質層の水分保持をサポートし、乾燥による小じわや肌荒れを抑える働きが期待できます。
3つ目は、抗酸化・抗シミへのアプローチです。エリンギウムマリチマムはロスマリン酸をはじめとするユニークなポリフェノール類を豊富に含んでいます。ポリフェノールには強力な抗酸化作用があり、紫外線や外的ストレスによって肌に発生する活性酸素を中和することで、シミ・くすみ・シワの原因となる酸化ダメージを防ぐことができます。
抗酸化対策が条件です。肌老化の主因である活性酸素を日々ブロックすることが、長期的な美肌の基盤となります。
| 効果の種類 | 働き | 期待できる変化 |
|---|---|---|
| ハリ・弾力 | 細胞外マトリックス産生促進 | たるみ・小じわの改善 |
| 保湿 | 角質層の水分保持機能をサポート | 乾燥・肌荒れの予防 |
| 抗酸化 | ロスマリン酸等のポリフェノール | シミ・くすみ・老化抑制 |
エリンギウムマリチムムカルス培養液の原料特性(GSIクレオス 幹細胞関連原料一覧PDF)
化粧品成分としてだけでなく、食材としてのエリンギ自体にも美容に役立つ栄養素が豊富に含まれています。内側から肌を整える「インナーケア」の視点からエリンギを見てみましょう。
エリンギに含まれる代表的な美容関連成分として、まずナイアシン(ビタミンB3)があります。ナイアシンは別名「美肌ビタミン」とも呼ばれ、皮膚や粘膜の健康を保つのに欠かせない成分です。皮脂バランスを整える働きがあり、ニキビや肌荒れが気になる方に特に重要な栄養素とされています。エリンギ100gあたり約6.1mgのナイアシンが含まれており、これはきのこ類の中でも比較的高い数値です。
次に注目したいのが、βグルカンという食物繊維の一種です。βグルカンには腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える作用があります。「腸は第二の皮膚」とも言われるほど腸と肌は密接に関連しており、腸内環境が悪化すると肌荒れ・くすみ・ニキビといったトラブルが起きやすくなります。つまりエリンギを食べることは腸を整えることで、肌のコンディションを内側から底上げすることにつながるということです。
また、エリンギにはビタミンDも含まれています。ビタミンDは肌のコラーゲン生成を助け、ターンオーバー(肌の新陳代謝)を整える効果があることが研究で示されています。
外からのスキンケアと合わせて食事でのインナーケアを行うことが、美肌への最短ルートです。毎日の食卓にエリンギを1品加えるだけで、内側からのサポートが始まります。料理への活用シーンは広く、炒め物・スープ・焼き物・和え物など幅広い調理法に対応しています。
エリンギに含まれるナイアシンや食物繊維の働きと美容・健康効果の詳細解説
エリンギエキス(エリンギウムマリチムムカルス培養液)配合コスメを選ぶ際には、成分表示の確認が重要です。化粧品の成分は含有量が多い順に記載されるルールになっています。成分表示の前半(上位10成分以内)に「エリンギウムマリチムムカルス培養液」が記載されているものを選ぶと、より高い効果が期待できます。成分量が条件です。
現在市場に流通しているエリンギエキス配合コスメには、主に次のようなカテゴリがあります。
使い方としては、洗顔後の清潔な肌に、化粧水で土台の保湿を整えてから美容液を重ねると効果的です。肌が湿った状態のほうが美容成分の吸収が高まりやすいため、化粧水後は素早く重ねることを意識しましょう。シートマスクを使う場合、10〜15分の使用時間を守ることがポイントです。長すぎると逆に肌の水分を奪う可能性があるため注意が必要です。
また、エリンギウムマリチマムはCOSMOS(コスモス)認証取得原料が存在し、オーガニックコスメや自然派化粧品ブランドで積極的に採用されています。肌が敏感な方や、合成成分を避けたい方にとっても選びやすい成分といえます。
エリンギエキス配合コスメは単独使用よりも、保湿・抗酸化・ターンオーバー促進の成分と組み合わせることで相乗効果が生まれやすいです。例えばセラミド配合の化粧水を使った後にエリンギエキス入り美容液を重ねる、というルーティンが美容感度の高い方の間で広まっています。
植物幹細胞由来成分の美容効果と選び方について(LITS公式ブログ)
美容に関心が高い方ほど、スキンケアアイテムにはこだわっているのに、食事面のケアが後回しになりがちです。しかし実際のところ、コラーゲンやエラスチンを合成するのは体の内側の細胞です。外からどれだけ良い成分を塗っても、材料となる栄養素が不足していては肌のポテンシャルを最大限に引き出すことはできません。
内側と外側の両方からアプローチするのが原則です。
そこでおすすめしたいのが、エリンギを使った「インナー×アウター」の美容ルーティンです。
このルーティンの最大のポイントは、「塗る」と「食べる」を同じ成分コンセプトでそろえることです。エリンギという共通テーマを軸に、インナーとアウターを統一することで、美容効果を重ねてかける発想です。
実はこれまであまり語られてこなかった視点ですが、食材としてのエリンギが持つ「腸内環境を整えて肌荒れを減らす効果」と、化粧品成分としてのエリンギエキスが持つ「ハリ・保湿・抗酸化の効果」を組み合わせると、互いの弱点を補い合う形になります。食事だけでは届かない表皮レベルのケアを化粧品が担い、化粧品だけでは届かない真皮や細胞レベルのサポートを食事が担うというイメージです。
これは使えそうです。ダブルのアプローチを意識して日々のルーティンに組み込んでみることで、これまで感じていた「肌のくすみが取れない」「乾燥が続く」「ハリがなくなってきた」といった悩みへのアプローチがより深くなります。
継続性も重要です。エリンギを食べながらエリンギエキス配合コスメを使うというシンプルな習慣を、まず2〜4週間続けて肌の変化を観察してみることをおすすめします。
エリンギに含まれるビタミンB群・腸活成分と女性の美容・健康効果の詳細