

スキンケアに力を入れているのに、あなたの肌荒れの本当の原因は「血管の老化」かもしれません。
ラクトトリペプチド(LTP)は、カルピスの発酵乳研究から生まれた乳由来のペプチドです。牛乳に含まれるたんぱく質「カゼイン」が乳酸菌によって分解される過程でできる、Val-Pro-Pro(VPP)とIle-Pro-Pro(IPP)という2種類の小さなペプチドの総称です。
「ペプチド」という言葉はやや聞き慣れないかもしれません。アミノ酸が2個以上つながった化合物をペプチドと呼び、3個のアミノ酸がつながったものをトリペプチドといいます。つまり「ラクトトリペプチド」は、乳(ラクト)由来の3つのアミノ酸がつながったペプチドということです。
LTPが注目される最大の理由は、血圧を上げる「アンジオテンシン変換酵素(ACE)」の働きを抑える作用にあります。ACEが過剰に働くと血管が収縮して血圧が上がってしまいますが、LTPはこのACEをブロックすることで血圧の上昇を穏やかに抑えます。
これが基本です。
さらに、LTPは血管内皮細胞(血管の内側を覆う細胞)に直接働きかけ、血管を広げる物質「一酸化窒素(NO)」の産生を促進することも報告されています。血管がしなやかに保たれることで、全身への血流が改善され、それが肌のツヤや弾力、疲労回復にまで波及するのです。
| 成分名 | 主な作用 | 原料 |
|---|---|---|
| VPP(Val-Pro-Pro) | ACE阻害・血圧降下 | 牛乳カゼイン由来 |
| IPP(Ile-Pro-Pro) | ACE阻害・血管内皮機能改善 | 牛乳カゼイン由来 |
「血管年齢が若い=血流が良い=肌が綺麗」という関係は、美容に関心が高い方なら直感的に理解できるはずです。では実際に、LTPはどれほど血管を若返らせるのでしょうか?
アサヒグループ食品株式会社とカルピス株式会社の研究によれば、軽症高血圧者20名に対してLTPを3.4mg含む飲料を1日1本、8週間継続して飲用してもらったところ、摂取前に平均66歳だった血管年齢が、摂取後には平均58歳まで若返ったことが確認されました。被験者の実際の平均年齢は61歳だったので、実年齢より5歳以上若い血管年齢を達成したことになります。
意外ですね。
8歳分の血管年齢の若返りというのは、例えるなら、50代の肌の血流状態が40代前半レベルに改善されるようなイメージです。血管がしなやかに広がれば、肌の細部まで栄養が届きやすくなり、肌のターンオーバーも促進されます。
同研究では血圧についても、収縮期血圧が平均143mmHgから135mmHgへ、拡張期血圧が85mmHgから79mmHgへと有意に低下しています。高めの血圧が原因でくすみや顔色が悪く見えることもあるため、血圧の改善も美容面でメリットがあります。
アサヒグループ食品|「ラクトトリペプチド」摂取で血管年齢の若返りを確認(臨床試験詳細)
「血管内皮機能」という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、美容との関係は非常に深いです。血管内皮とは、血管の最も内側を覆う薄い細胞の層のことで、ここが正常に機能することで血液の流れがスムーズになります。
血管内皮細胞が傷んだり機能が低下すると、血液中の酸素や栄養素が毛細血管を通じて皮膚の細胞に届きにくくなります。結果として、肌のくすみ・乾燥・シワの深化・ターンオーバーの乱れが起きやすくなります。つまり、血管内皮の健康を守ることが根本的な美肌ケアにつながります。
LTPはこの血管内皮細胞に直接働きかけ、一酸化窒素(NO)の産生を促します。NOは血管を拡張させる作用があり、全身の末梢血管まで血液を行き渡らせる役割を担います。2021年に発表された臨床研究(Hatanaka et al.)では、LTP摂取によって末梢血流が改善することが確認されています。
血流が改善されると、次のような美容効果が期待できます。
外側からのスキンケアだけでは届かない「血管レベルのアプローチ」が、LTPの最大の魅力です。
これは使えそうです。
LTPが「脳の活性化」にも効果があると知っている人は、美容分野ではまだほとんどいません。これは2019年に筑波大学の前田清司教授とアサヒグループホールディングスの共同研究で世界初めて明らかになった、非常に画期的な発見です。
研究では、LTPを8週間摂取したグループで、左右の前頭前野の脳酸素化ヘモグロビン濃度(oxy-Hb)が向上していることが確認されました。前頭前野は集中力・判断力・創造性をつかさどる部位であり、美容の観点からは「ストレスのコントロール」にも深く関わっています。ストレスが肌荒れの大きな原因になることはよく知られています。
これは単なる偶然ではなく、LTPが血管を介して脳への血流を改善し、前頭前野への酸素供給が増えたことが活性化の要因と考えられています。
筑波大学|乳由来の「ラクトトリペプチド」は脳を活性化させる(研究発表詳細)
さらに、2023年に早稲田大学と筑波大学の共同研究チームが78名の中高齢者を対象としたランダム化比較試験を実施。LTPの摂取と身体活動を組み合わせることで、気分状態(TMDスコア)と鬱状態(BDI-Ⅱスコア)が改善することも報告されました。脳が活性化され、気分が上向くことは、美容へのモチベーション維持にも直結します。
結論は「内側からの美容ケア」が重要です。
早稲田大学スポーツ科学学術院|LTP摂取と身体活動介入が気分・鬱状態を改善(論文概要)
2026年1月7日、アサヒグループ食品株式会社の研究成果が国際学術誌「Journal of Exercise and Nutrition」に掲載されました。これは本記事執筆時点で最も新しいLTPに関するヒト臨床試験の成果です。
この試験では、筋力トレーニング習慣のある日本人成人男性34名を対象に、4週間のLTP摂取が運動パフォーマンスにどう影響するかを二重盲検プラセボ対照試験で検証しました。
結果は以下の通りです。
この結果から、LTPは血管拡張作用を通じて、運動中の筋肉への血流を高め、筋肉のパンプアップを促進し、疲労回復にも貢献していると考えられています。
筋肉量が維持・増加することは、基礎代謝の向上に直結します。
これが条件です。
美しいボディラインを保ちたい方にとっても、LTPを取り入れる価値は十分にあります。
アサヒグループ食品|LTP摂取による筋肉量増加・疲労感軽減をヒト臨床試験で確認(2026年2月)
「高血圧は中高年の問題」と思っている方も多いですが、30代から血管の老化は静かに進んでいます。
日本人の約4300万人が高血圧または高血圧予備群とされており(厚生労働省データ)、そのうち自覚症状がない人が大半です。血圧が少し高いだけで、毛細血管への負担が増し、肌荒れや顔のくすみが起きやすくなることが知られています。
厳しいところですね。
LTPは、ACEを阻害することで血圧の上昇を穏やかに抑えます。一般的な降圧薬(ACE阻害薬)と同じメカニズムですが、食品由来で副作用リスクが極めて低い点が大きな特長です。トクホ(特定保健用食品)として表示が許可されており、国が機能性を認めた成分でもあります。
さらに、動脈硬化の予防という観点でも重要です。動脈硬化が進むと、肌のコラーゲンを作る線維芽細胞への栄養供給が著しく低下します。LTPによって血管の柔軟性が保たれることは、長期的な肌のハリ維持に貢献するといえます。
腸内細菌学会の資料によると、LTPは血圧の調節だけでなく、高血圧に起因する循環器病の予防にも有用であることが示唆されています。
腸内細菌学会|ラクトトリペプチドの機能と循環器病予防への有用性(用語解説)
LTPの1日の摂取目安量は3.4mgです。これはスプーン一杯の水(約3〜4ml)と比べても非常に少量ですが、この微量が血管や肌に大きな影響をもたらすのです。
LTPを含む主な食品・飲料は以下の通りです。
| 食品・飲料 | LTP含有の特徴 | 備考 |
|---|---|---|
| アミールS(カルピス) | LTP3.4mg/本 | 代表的なトクホ飲料 |
| しなやかケア(カルピス健康通販) | LTPサプリメント | 機能性表示食品 |
| ブルーチーズ・ゴーダチーズ | 発酵乳製品として天然に含有 | 含有量は製品により異なる |
| 発酵ヨーグルト(乳酸菌発酵) | 製品によって含有 | 全製品に含まれるわけではない |
ただし、市販のヨーグルトすべてにLTPが含まれるわけではない点には注意が必要です。LTPはカゼインを特定の乳酸菌(ラクトバチルス・ヘルベチカス等)で発酵させた場合に生成されるため、製品の成分表示を確認することが大切です。
LTP含有量を確実に摂取したい場合は、「ラクトトリペプチド」「VPP」「IPP」と成分表示に明記されたトクホ製品や機能性表示食品を選ぶのが確実です。
成分表示の確認だけ覚えておけばOKです。
LTPの効果を最大限に引き出すには、継続摂取が最も重要です。多くの臨床試験で「8週間の継続摂取」が効果確認の基準となっており、短期間で劇的な変化を期待するものではありません。
継続しやすいタイミングとして、朝食後が推奨されることが多いです。これは胃の中に食べ物がある状態のほうが、ペプチドが消化されずに腸まで届きやすいと考えられているためです。
一方、以下のような点にも注意が必要です。
LTP摂取と合わせて、軽いウォーキングや有酸素運動を習慣化すると相乗効果が期待できます。早稲田大学と筑波大学の研究でも、LTP摂取+身体活動介入の組み合わせで気分改善効果がより顕著になることが示されています。
運動との組み合わせが原則です。
美容業界でよく耳にする「トリペプチド」には、「ラクトトリペプチド(LTP)」と「コラーゲントリペプチド(CTP)」という2種類があります。混同されやすいですが、働きが全く異なります。
コラーゲントリペプチド(CTP)は、コラーゲンをさらに細かく分解した成分で、主に「肌のコラーゲン生成促進」「ヒアルロン酸産生促進」を目的として摂取されます。ゼライス社が研究を進め、9月10日を「コラーゲントリペプチドの日」として制定するほど、肌への直接的な美容効果が研究されています。
一方、ラクトトリペプチド(LTP)は「血管・血圧」を主な作用ターゲットとしており、血流改善を通じて間接的に美容に貢献します。
| 比較項目 | ラクトトリペプチド(LTP) | コラーゲントリペプチド(CTP) |
|---|---|---|
| 原料 | 牛乳カゼイン(乳発酵) | 豚・牛・魚コラーゲン |
| 主な効果 | 血圧降下・血管内皮機能改善 | 肌のコラーゲン・ヒアルロン酸生成 |
| 美容との関係 | 血流改善による間接的な美肌効果 | 肌への直接的な栄養補給 |
| トクホ・機能性表示 | あり(血圧関連) | なし(サプリメント扱いが主) |
理想は両者を組み合わせることです。「血管からの内側ケア(LTP)」と「コラーゲン補給の直接ケア(CTP)」を併用することで、より包括的な美容アプローチが可能になります。
美容に熱心な方ほど、肌の変化に素早く気づきます。しかし「血管の老化」は自覚症状がないまま10〜15年単位で進行し、肌に影響が出るのはずっと後になってからです。
これが「タイムラグ問題」です。
血管年齢と肌年齢の間には約10〜15年のタイムラグがある、という考え方が血管医学の世界では一般的です。つまり、今40代で肌のハリが気になり始めたとしたら、血管の老化はすでに30代から始まっていた可能性があります。
逆に言えば、今の美容ケアに「血管ケア」を加えることは、10〜15年後の肌状態への先行投資になります。外側からのスキンケアと並行して内側の血管をケアすることが、長期的な美しさを維持するための本質的なアプローチといえます。
このタイムラグへの対応として、30代からLTPのような血管ケア成分を継続的に摂取することは、特にエイジングケアに積極的な方に向いています。LTPはトクホ製品という形で手に入れやすく、毎日の飲み物や食事に取り入れやすい点も大きなメリットです。
また、LTPによる血管年齢の若返りは、単に肌だけでなく「髪の毛への栄養供給」「爪の強度維持」にも影響します。毛細血管が活性化することで、頭皮の血流が改善され、抜け毛の予防や髪のツヤの改善にもつながる可能性があります。これは美容全般に効く可能性があるということです。
美容に関心がある方からよく寄せられる疑問に答えます。
Q1. 普通のヨーグルトを食べるだけでLTPは摂れますか?
市販のヨーグルト全てにLTPが含まれているわけではありません。LTPはカゼインを特定の乳酸菌で発酵させた際に生成される成分であり、すべての発酵乳製品に含まれているわけではありません。機能性表示食品やトクホの認定を受けた製品を選ぶのが確実です。
Q2. 肌への効果はいつから実感できますか?
多くの臨床試験では、8週間(約2か月)の継続摂取後に血管年齢の改善・血圧の低下が確認されています。肌への効果は血管機能の改善を経由した間接効果のため、個人差はありますが2〜3か月以上の継続が目安となります。
継続が条件です。
Q3. コラーゲンサプリと一緒に摂っても大丈夫ですか?
LTPとコラーゲントリペプチドは作用機序が異なるため、基本的に同時摂取に問題はありません。むしろ「血管から肌へのアプローチ(LTP)」と「肌へのコラーゲン補給(CTP)」を組み合わせることで、より総合的な美容ケアになります。なお、薬を服用中の方は念のため医師に相談することをお勧めします。
Q4. 副作用はありますか?
LTPはトクホに認定された食品由来成分であり、早稲田大学・筑波大学らの研究でも安全性が確認されています。ただし、牛乳アレルギーがある方、降圧薬を服用中の方、妊娠中・授乳中の方は事前に医師への相談が必要です。
Q5. 男性が摂取してもいいですか?
もちろん問題ありません。2026年の最新臨床試験でも、男性を対象にした試験で筋肉量の増加やトレーニングモチベーションの向上が確認されています。
男女問わず血管ケアの恩恵を受けられます。
ラクトトリペプチド(LTP)は、カルピスの発酵乳研究から生まれた乳由来のペプチドで、その美容・健康への効果は多岐にわたります。
外側のスキンケアが充実している方も、一度「血管からの美容ケア」という視点を加えてみてください。1日3.4mgという少量でありながら、継続することで血管の内側から肌や体を変えていくLTPは、エイジングケアを本気で考えるすべての方にとって、取り入れる価値のある選択肢です。

ペプチドビューティー 超低分子ペプチド 【つくるコラーゲン】 モリンガ ミネラル ビタミン 葉酸 栄養補助食品 【ペプチドワン公式amazon店】