

飲むヤクルトだけ買って、化粧品を試さないと年間3万円分の美容効果を逃します
ヤクルトの化粧品事業は、約70年前の工場での偶然の発見から始まりました。まだヤクルトがガラス瓶で販売されていた昭和の時代、工場で瓶を洗う作業員の手が驚くほどなめらかで美しかったのです。冷たい水で何度も瓶を洗うという水仕事をしているにもかかわらず、手荒れどころか、しっとりとうるおっていました。
この不思議な現象に注目したヤクルトの研究者たちは、瓶に残った乳酸菌の発酵液が肌に何らかの良い影響を与えているのではないかと考えました。つまり、腸に良いはずの乳酸菌が、実は肌にも良いのではないかという仮説です。
ヤクルトの創始者である代田稔博士も「乳酸菌には腸管粘膜や皮膚も保護する働きがある」という考えを持っていました。この考えと工場での発見が重なり、本格的な研究開発がスタートしたのです。長年の研究の結果、乳酸菌の発酵液が肌を健康に保つチカラを持っていることが科学的に証明され、保湿成分「S.E.(シロタエッセンス)」が誕生しました。
このエピソードは単なる偶然ではありません。ヤクルトは90年以上にわたり乳酸菌と向き合ってきた企業だからこそ、この小さな発見を見逃さず、化粧品事業へと発展させることができたのです。
ヤクルト公式サイト「乳酸菌は肌にいい。」
ヤクルトの化粧品開発の歴史と乳酸菌が肌に良い理由について詳しく解説されています。
乳酸菌発酵エキスの美容効果は、感覚的なものではなく科学的に裏付けられています。ヤクルト中央研究所の研究によると、乳酸菌発酵エキスは脱脂粉乳水溶液を乳酸菌(Streptococcus thermophilus)で発酵させ、固形物をろ過したエキスです。このエキスには、皮膚本来が持つうるおい成分である天然保湿因子(NMF)に含まれる乳酸やアミノ酸が豊富に含まれています。
天然保湿因子とは、肌の角質層に存在する水分を保持する成分の総称です。その約40%がアミノ酸類、約12%が乳酸などで構成されています。乳酸菌発酵エキスは、この天然保湿因子と構成成分が似ているため、肌によくなじみ、角質層のすみずみまで浸透しやすいという特徴があります。
これが原則です。
さらに研究では、乳酸菌発酵エキスが持つ3つの主要な作用が明らかになっています。第一に「保湿作用」として、皮膚の水分量を保つ働きがあります。第二に「抗酸化作用」として、皮膚のシミ・くすみの原因となる活性酸素を除去する効果が確認されています。第三に「pHコントロール作用」として、肌荒れにつながる皮膚の有害菌の増殖を抑える働きがあります。
特に注目すべきは、近年の研究で発見された追加の効果です。Streptococcus thermophilus YIT 2084で発酵したエキスは、従来のものよりも高い保湿作用を持つことが見いだされました。加えて、皮膚の細胞をダメージから守る「肌ストレス保護作用」と、皮膚のハリ・透明感の低下の原因となるタンパク質と糖の結合を抑える「抗糖化作用」も有することが明らかになっています。
これらの科学的データは、化粧品素材としての乳酸菌発酵エキスの有用性を裏付けています。単なる流行の成分ではなく、長年の研究に基づいた信頼できる美容成分なのです。
ヤクルト中央研究所「乳酸菌発酵エキス」
乳酸菌発酵エキスの成分構成と科学的に証明された効果について、研究機関の公式見解を確認できます。
ヤクルトの化粧品には複数のシリーズがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。代表的なシリーズとして「ラクトデュウ(LACTDEW)」と「ラクティフル(LACTIFUL)」があり、どちらも乳酸菌由来の保湿成分を配合していますが、アプローチが異なります。
ラクトデュウは、ヤクルトが長年にわたる研究で発見し厳選した乳酸菌でミルクを発酵させて得られる保湿成分「S.E.(シロタエッセンス)」を主軸としたシリーズです。肌本来が持っているうるおい成分とよく似ているため肌なじみがよく、角質層のすみずみまでいきわたり、しっとりみずみずしい肌に導きます。ラクトデュウは基本的に無香料タイプが多く、香りに敏感な方にも使いやすい設計になっています。
一方、2023年に誕生した新シリーズのラクティフルは、独自の保湿成分「高浸透乳酸菌エキス(乳酸菌発酵エキスと乳酸菌発酵ヒアルロン酸の組み合わせ)」を配合しています。特徴は「浸透力」と「持続力」で、つけた瞬間から吸い込まれるように肌奥まで浸透し、もっちりつやめく満たされ肌へと導きます。ラクティフルは甘酸っぱい香りがあり、スキンケアタイムそのものを楽しみたい方に向いています。
選び方のポイントは、自分の肌悩みと好みの使用感です。乾燥が気になり、基本的な保湿ケアを重視する方にはラクトデュウが適しています。一方で、より高い浸透力を求め、エイジングケアにも注目したい方、そして香りを楽しみながらスキンケアをしたい方にはラクティフルがおすすめです。
結論は肌の状態に合わせて選ぶことです。
さらに上級ラインとして「ラクトデュウ S.E.シリーズ」や最高峰の「ヤクルトビューティエンスブリリアント」もあります。これらは乳酸菌由来の保湿成分に加え、ビフィズス菌はっ酵エキスや高分子ヒアルロン酸など、複数の保湿成分を組み合わせています。ラメラ粒子をはじめ、ヤクルトが誇る自社オリジナル保湿成分のすべてを配合し、高級植物油と25種類の天然抽出液などの美容成分を贅沢に配合した逸品です。
乳酸菌発酵エキス配合のヤクルト化粧品を最大限に活かすためには、正しい使い方を知ることが重要です。特にラクティフル モイストアップ ローションの場合、公式サイトでは2度に分けて浸透させることが推奨されています。まず1プッシュ分を両手を使ってまんべんなくなじませます。そして2プッシュ目をさらに重ねることで、角質層のすみずみまで保湿成分を届けることができます。
化粧水を手のひらで温めてから肌に押し込むように使うと、浸透力がさらに高まります。乳酸菌発酵エキスは天然保湿因子に似た成分構造を持つため、体温で温めることでより肌になじみやすくなります。ゴシゴシこすらず、優しくハンドプレスするのがコツです。
注意したいのは、乳酸菌飲料を肌に直接塗ることです。インターネット上では「ヤクルトを肌に塗ると良い」という情報を見かけることがありますが、これは推奨できません。飲料用のヤクルトには糖分が多く含まれており、肌に塗ると雑菌の繁殖や肌トラブルの原因になる可能性があります。化粧品として開発された製品と飲料は全く別物です。
また、乳酸菌発酵エキスの効果は継続使用によって実感しやすくなります。臨床試験では8週間の継続使用で目尻のシワや肌の状態への効果が確認されています。つまり、最低でも2ヶ月程度は使い続けることが望ましいということです。1週間や2週間で効果を判断するのではなく、じっくりと肌の変化を観察しましょう。
保管方法にも気を付けましょう。乳酸菌発酵エキスは天然由来成分のため、高温多湿や直射日光を避けた場所で保管することが大切です。開封後は早めに使い切ることで、成分の劣化を防ぎ、最大限の効果を得られます。
3ヶ月以内に使い切るのが目安です。
季節や肌の状態に合わせて、他の保湿アイテムと組み合わせることも効果的です。乾燥が特に気になる冬場には、化粧水の後に乳液やクリームを重ねることで、乳酸菌発酵エキスの保湿効果をさらに高められます。肌のバリア機能を整える意味でも、重ね使いは有効な戦略です。
乳酸菌発酵エキス配合のヤクルト化粧品は、特定の肌タイプや肌悩みに対して高い効果を発揮します。
最も適しているのは乾燥肌の方です。
天然保湿因子に似た成分構造を持つため、角質層の水分保持能力を高め、長時間うるおいをキープできます。特に冬場の乾燥や、エアコンによる室内乾燥に悩む方には心強い味方になります。
敏感肌やゆらぎ肌の方にも適しています。乳酸菌発酵エキスには肌のpHをコントロールする作用があり、肌荒れにつながる有害菌の増殖を抑える働きがあります。季節の変わり目に肌が不安定になりやすい方、生理周期で肌状態が変わりやすい方にとって、肌のバリア機能をサポートする効果が期待できます。
エイジングケアを始めたい30代以降の方にもおすすめです。乳酸菌発酵エキスには抗酸化作用があり、活性酸素によるダメージから肌を守ります。さらに抗糖化作用により、肌のハリや透明感の低下を防ぐ効果も研究で確認されています。早めのエイジングケアとして取り入れることで、年齢肌の悩みを先回りできる可能性があります。
一方で、注意が必要なケースもあります。まず、乳製品アレルギーがある方は使用前に必ずパッチテストを行いましょう。乳酸菌発酵エキスはミルクを原料としているため、アレルギー反応が出る可能性があります。二の腕の内側など目立たない部分で24時間テストし、赤みやかゆみが出ないか確認してください。
ニキビができやすい脂性肌の方は、製品選びに工夫が必要です。乳酸菌発酵エキス自体はニキビの原因にはなりませんが、シリーズによっては油分が多い製品もあります。脂性肌の方は、さっぱりタイプの化粧水を選び、油分の多いクリームは避けるか、量を調整しましょう。ラクトデュウには「ローション1 さらっとタイプ」があり、こちらが適しています。
すでに重度の肌トラブルがある場合は、まず皮膚科を受診することが先決です。乳酸菌発酵エキスは予防や軽度の改善には効果的ですが、医療行為の代わりにはなりません。炎症がひどい状態や、原因不明の肌荒れがある場合は、専門医の診断を優先しましょう。治療と並行して使用したい場合も、医師に相談することが安全です。
妊娠中や授乳中の方は、ホルモンバランスの変化で肌が敏感になっている可能性があります。使用自体に問題はありませんが、いつもより慎重にパッチテストを行い、肌の反応を確認してから本格的に使い始めることをおすすめします。この時期は体調の変化も大きいため、無理せず肌の声を聞きながら使いましょう。