

日焼け止めの「エッセンス」「ジェル」は、実は業界で明確な定義がある呼び方ではなく、メーカーが質感イメージに合わせて名付けている面があります。
そのため「ジェルっぽいエッセンス」「エッセンスっぽいジェル」も存在し、名前だけで断定しない姿勢が大切です。
とはいえ、上位記事で繰り返し語られる“よくある傾向”は次のとおりです。
この差は「好み」だけでなく、実用面にも波及します。ジェルは軽いぶん“薄付きになりやすい”と言われ、数値が高めの製品を選ぶ、もしくは使用量を意識して確保するのが重要になりがちです。
一方でエッセンスは、指止まりのある質感でフィット感が出やすく、乾燥が気になる人が「塗っている安心感」を得やすい傾向があります。
参考:ジェルとエッセンスの質感傾向/「明確な定義はない」点
https://chocure.jp/skincare/439/
日焼け止めの実力を左右するのは、タイプ名よりも「紫外線防止剤(紫外線吸収剤/紫外線散乱剤)」と、その配合バランスです。
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収して熱などのエネルギーに変換する仕組みで、一般に白浮きしにくく高いSPF/PAを出しやすい、と説明されます。
紫外線散乱剤は、肌表面で紫外線を反射・散乱させて侵入を防ぐ“物理的ブロック”で、ノンケミカルとして紹介されることがあります。
ここで誤解されやすいポイントがあります。「ジェル=吸収剤」「エッセンス=散乱剤」ではありません。実際には、ジェルにもノンケミカルはあり、エッセンスにも吸収剤タイプはあります。
さらに、敏感肌だから必ずノンケミカルが正解とも限らず、散乱剤が合わない人もいるため、“合わない方を避ける”発想のほうが現実的です。
意外と見落とされがちなのが、散乱剤配合は白浮きやきしみの印象につながることがある点です。逆に吸収剤は透明性が高く、見た目ストレスが少ないため「毎日ちゃんと塗れる」継続性につながりやすい、という利点もあります。
参考:吸収剤/散乱剤の仕組みと特徴(日本語の権威性ある解説)
https://cosme.jmec.co.jp/column/uv/a00028/
選び方はシンプルに言うと「肌の快適さ」と「崩れにくさ(耐水性・耐こすれ)」の優先度で決めると失敗しにくいです。
ジェルはベタつきにくく白浮きしにくいと紹介され、脂性肌や、体に広範囲に塗りたい人が扱いやすい傾向があります。
一方で、汗をかく時期や海・プールなどのレジャーでは“塗り直し前提”になりやすいとも言われます。
エッセンスはスキンケア寄りの感触を狙って作られることが多く、乾燥が気になる人が「日中のうるおい」を取り込みたいときに相性がよくなりやすいです。
ただし、これは「保湿成分が入っていれば安心」という単純な話でもありません。エタノール(アルコール)配合が合わない人は刺激や乾燥を感じる場合があり、ジェル系に多い傾向も指摘されています。
購入前チェックの実務としては、次の順番が合理的です。
参考:ジェルの特徴(ベタつきにくい、白浮きしにくい、塗り直し目安など)
https://coloria.jp/magazine/articles/QAUaX
どのタイプを選んでも、塗る量が少ないと表示されたSPF/PAの性能が出ません。
日焼け止めの効果測定は「1cm²あたり2mg(2mg/cm²)」という規定量で評価されている、という解説が皮膚科医情報として提示されています。
つまり“薄く伸ばして気持ちよく終わり”だと、エッセンスでもジェルでも、数値どおりの防御力になりにくいのが現実です。
ここで、ジェルと相性が悪い落とし穴が出ます。ジェルはみずみずしく伸びる分、感覚として「塗れた気がする」のに膜が薄いことがあり、薄付きになりやすいと指摘されています。
対策は2つだけです。
塗り方のコツ(顔・体共通)も、難しいテクニックより「ムラを作らない」ほうが効きます。
参考:規定量2mg/cm²(適量の根拠)
https://lumedia.jp/dermatology/1690/
検索上位は「焼けにくさ」「使用感」に寄りがちですが、実務で差が出るのは“落とす設計”です。落とし残しが続くと、肌のざらつきや毛穴目立ちの引き金になり、結果として「日焼け止めが気持ち悪い→塗らない」につながります。
この観点では、エッセンス/ジェルの違いよりも、ウォータープルーフ・耐こすれ処方・皮脂崩れ防止など“落ちにくい設計”かどうかが効いてきます。
落としやすさと落ちにくさはトレードオフになりやすいので、生活に合わせた割り切りが必要です。
さらに、肌がゆらいでいるときは「焼けない」より「刺激にならない」を優先したほうが結果的に継続できます。吸収剤が苦手ならノンケミカル、散乱剤が合わないなら吸収剤、と“自分が荒れない方向”に舵を切るのが現実的です。
参考:落ちにくさ/落としやすさの考え方、ジェルは薄付きになりやすい点
https://chocure.jp/skincare/439/