

妊娠中はハトムギサプリを避けるべきです
ハトムギエキスには19種類ものアミノ酸が豊富に含まれています。これらのアミノ酸は肌の天然保湿因子(NMF)を構成する主要成分であり、角層の水分量を高める働きがあります。天然保湿因子は肌本来が持つ保湿システムで、水分を抱え込んで逃がさない性質を持っています。
アミノ酸が豊富なハトムギエキスは、まさにこの天然保湿因子を外から補給できる優秀な保湿成分です。角層の水分量が十分にキープされると、肌のバリア機能が高まります。バリア機能が正常に働いている肌は、水分の蒸発を抑えながら、補給した水分をしっかり保持できる好循環を生み出します。
具体的な数字で見ると、ハトムギエキス配合の化粧品を継続使用した研究では、角層の水分保持力が使用前と比較して約1.5倍に向上したという報告があります。つまり同じ量の化粧水を使っても、ハトムギエキスを含む製品の方が肌に留まる水分量が多いということですね。
この保湿効果によって、乾燥が原因で起こる肌トラブルを予防できます。乾燥によるくすみ、小じわ、毛穴の開きなどが気になる方には、ハトムギエキス配合のスキンケアが効果的です。特に季節の変わり目や冬場の乾燥しやすい時期に、肌のゆらぎを感じる前からケアを始めることで、すこやかな肌状態を維持しやすくなります。
化粧水としてハトムギエキス配合製品を選ぶ際は、成分表示で「ハトムギエキス」や「ハトムギ種子エキス」「ヨクイニンエキス」などの記載を確認しましょう。配合量が多いほど成分表示の上位に記載されます。
ハトムギエキスに含まれる「コイクセノライド」という特有の成分が、肌のターンオーバーを促進する鍵となります。ターンオーバーとは、肌の基底層で新しい細胞が生まれ、徐々に表面に押し上げられて最後に角質として剥がれ落ちるサイクルのことです。健康な肌では約28日間でこのサイクルが完了しますが、年齢や生活習慣によって遅れがちになります。
コイクセノライドは、このターンオーバーを正常化する働きがあります。古い角質が肌表面に留まり続けると、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビや肌荒れの原因となります。ハトムギエキスは古い角質を自然に取り除くことで、ニキビや肌荒れの発症を予防する作用を持ちます。
実際の研究データを見ると、ハトムギ種子エキスを塗布した部位では、対照群と比較して角質層のターンオーバーが約1.3倍に促進されたという結果が報告されています。これは角質が溜まりにくくなり、肌表面が滑らかになることを意味します。
またハトムギには抗炎症作用があるため、すでにできているニキビの赤みや腫れを抑える効果も期待できます。ニキビができやすい方は、予防とケアの両面でハトムギエキスが役立つということですね。
ただし注意点があります。ハトムギ化粧水に含まれるグリセリンという保湿成分は、脂性肌やニキビができやすい肌質の方には合わないことがあります。グリセリンがアクネ菌を増殖させ、かえってニキビを悪化させる可能性があるためです。自分の肌質に合った製品選びが大切になります。
ニキビ予防を目的とする場合は、洗顔後すぐにハトムギエキス配合の化粧水でたっぷり保湿し、その後は油分の少ない軽めの乳液やジェルで仕上げましょう。
ハトムギエキスを継続的に摂取または使用することで、メラニンの生成が抑制されるという研究結果があります。メラニンとはシミの原因となる色素成分のことで、紫外線を浴びると肌を守るために過剰に生成されます。ハトムギエキスは、このメラニンの生成を事前に防ぐことで、シミを予防する効果が期待できます。
ハトムギCRDエキスを使用した皮膚色素沈着に関する研究では、顔面皮膚の色素や紅斑度が減少し、透明感のある肌になることが確認されています。さらにシミの中でも肝斑(かんぱん)に有効であることが報告されており、老人性色素斑(いわゆるシミ)においても軽快が見られたという結果が出ています。
透明感が向上するメカニズムは、ターンオーバーの正常化とメラニン抑制の相乗効果によるものです。つまりハトムギエキスは、古いくすんだ角質を排出しながら、新たなメラニンの生成も抑えるという二重のアプローチで透明感を高めてくれます。
効果を実感できるまでの期間は個人差がありますが、乾燥によるくすみは使用開始から2〜3週間で改善が実感できることが多いです。ただし肌のターンオーバーサイクルを考えると、本格的な効果を感じるには約1ヶ月は継続する必要があります。シミやそばかすへの効果となると、さらに長期的な継続が必要で、3ヶ月から半年程度が目安となります。
日常的にできる透明感アップのケアとしては、朝晩のスキンケアでハトムギエキス配合の化粧水をたっぷり使うことです。500円玉3枚分の量を2〜3回に分けて重ね付けし、肌がひんやりするまで浸透させましょう。この「ひたひた付け」という方法で、角層の奥まで水分を届けることができます。
紫外線対策と併用することで、ハトムギエキスの美白効果をさらに高められます。
ハトムギエキスは漢方では「ヨクイニン」と呼ばれ、古くからイボ治療に用いられてきました。江戸時代の記録にも残っているほど、その歴史は長いです。ヨクイニンには免疫細胞を活性化する効果があり、これがイボ治療に有効な理由とされています。
免疫細胞活性化効果とは、免疫細胞の働きを良くして、ウイルスや細菌から体を守る効果のことです。ヨクイニンが効くとされているのは、ウイルス性のイボです。ウイルス性のイボは、ヒトパピローマウイルス(HPV)という病原体が皮膚の小さな傷から侵入して発症します。
体の中から免疫系を緩やかに活性化してイボを取り除くため、飲み薬で摂取することが大切です。市販のヨクイニン錠剤や顆粒は、第3類医薬品として「イボ、皮膚のあれ」に対する効能効果が認められています。効果が出るまでの期間は体質や症状によって異なりますが、早い人では服用開始から1週間ほどで変化を感じることがあります。
ただし注意が必要なのは、首にできる加齢性のイボ(老人性イボ、脂漏性角化症)には効果がないという点です。これらは皮膚の良性腫瘍の一種で、ウイルスが原因ではないため、ヨクイニンでは治療できません。加齢性のイボには皮膚科での液体窒素治療やレーザー治療が必要になります。
また塗り薬としてハトムギエキスを使用する場合、局所的に免疫が高まるかどうかは科学的に証明されていません。イボ治療を目的とするなら、内服での摂取が原則です。
ウイルス性のイボで悩んでいる方は、市販のヨクイニン製剤を3ヶ月程度継続してみましょう。それでも改善が見られない場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。
ハトムギエキスには子宮収縮を促進する作用が報告されています。動物実験では、ハトムギ種子抽出物に胚毒性や子宮収縮の促進作用が認められたため、妊娠中は過剰摂取を避けることが推奨されています。お茶や雑穀に含まれる程度の少量なら問題ありませんが、サプリメントや濃く抽出したハトムギ茶の常飲は避けた方が安全です。
具体的には、化粧水として肌に塗る分には問題ありませんが、ハトムギエキスのサプリメントを毎日摂取することは控えましょう。1日1〜2杯程度のハトムギ茶を飲む分には影響はないとされていますが、大量に飲むのは避けるべきです。どの程度が「過剰」かは個人差があるため、妊娠中は念のため控えめにするのが賢明ですね。
またハトムギはイネ科の植物なので、イネ科アレルギーの人は使用を控えた方が良いでしょう。イネ科アレルギーがある場合、かゆみや蕁麻疹などのアレルギー症状が出る可能性があります。長期的にハトムギ製品を使い続けると体調不良の原因になる可能性があるため、控えた方が安心です。
ハトムギ自体には抗アレルギー作用があるため、比較的アレルギー症状は出にくいとされています。しかしイネ科植物全般にアレルギーがある方は例外です。
製品を初めて使用する際は、パッチテストを行うことをおすすめします。腕の内側など目立たない部分に少量塗って、24時間様子を見ましょう。赤みやかゆみ、口やのどに違和感を感じた場合は、速やかに使用を中止してください。
妊娠中やイネ科アレルギーのリスクがある場合は、使用前に医師や薬剤師に相談するという選択肢もあります。
ハトムギエキスの美容効果を最大限に引き出すには、正しいスキンケアの順番と使い方が重要です。基本の流れは「洗顔→化粧水→美容液→乳液→クリーム」という順序で、水分が多いものから始めて最後に油分の多いもので仕上げます。
洗顔では肌表面の汚れや皮脂をしっかり落とし、化粧水が浸透しやすい状態を作ります。洗顔後は肌が最も乾燥しやすいタイミングなので、できるだけ早くハトムギ化粧水で保湿しましょう。化粧水を手のひらに取り、体温で温めてから使用すると浸透力が高まります。
ハトムギ化粧水の使用量の目安は500円玉3枚分です。一度に全量を付けるのではなく、2〜3回に分けて重ね付けすることがポイントになります。1回目で肌表面を整え、2回目で角層の中層まで、3回目で角層の奥まで水分を届けるイメージです。肌がひんやりしてきたら、水分がしっかり浸透した証拠ですね。
ハンドプレスも効果的なテクニックです。化粧水を付けた後、両手のひらで顔全体を包み込むように優しく押さえます。10秒ほどキープすることで、体温によって化粧水の浸透が促進されます。ただし肌をこすったり強く押したりするのは逆効果なので注意しましょう。
化粧水の後は、ハトムギエキス配合の保湿ジェルや乳液で水分を閉じ込めます。化粧水だけで終わらせると、せっかく補給した水分が蒸発してしまうためです。油分の多いクリームは最後に使い、肌表面にフタをするイメージで薄く伸ばします。
拭き取り化粧水としても活用できます。コットンにハトムギ化粧水をたっぷり染み込ませて、洗顔後の肌をやさしくなでるように拭き取ると、残った汚れや古い角質を除去できます。ただし毎日行うと肌への刺激になるので、週2〜3回程度に留めましょう。
ボディケアにも使えるのがハトムギ化粧水の魅力です。お風呂上がりに全身に塗ることで、乾燥による肌荒れを防げます。大容量でコスパが良いため、惜しみなくたっぷり使えるのが嬉しいですね。
継続は力なりという言葉通り、ハトムギエキスの効果を実感するには最低でも1ヶ月は続けることが大切です。毎日のスキンケア習慣として取り入れることで、透明感とうるおいに満ちた肌を目指せます。
ナチュリエ公式サイトでは、ハトムギ化粧水の詳しい使い方やQ&Aが掲載されています。
製品選びの参考にどうぞ。
クラシエのヨクイニン活用法には、漢方としてのハトムギの効果や内服薬の情報がまとめられています。
イボや肌荒れでお悩みの方は参考になります。