

素組みで完成させたあと、そのまま棚に飾るだけでは1,650円のジムIIIのポテンシャルを7割も引き出せていません。
HGUC ジムIII(gm3 hg)は、バンダイスピリッツが2011年7月に発売した1/144スケールのガンプラです。定価は1,650円(税込)で、HGクラスとして標準的な価格帯に収まっています。
原作は1986年放送の「機動戦士ガンダムZZ」に登場した地球連邦軍の量産型モビルスーツ「RGM-86R ジムIII」。頭頂高は18.0m、全高は18.6mという設定で、1/144スケールのプラモデルに換算するとおよそ12.5cm前後の完成サイズになります。これはスマートフォン(約15cm)よりやや小さいイメージです。
つまり1,650円という価格でこのサイズとパーツ密度を実現しているということですね。
バンダイスピリッツのHGUCシリーズは1/144スケールを軸に展開しており、ジムIIIはシリーズNo.126にあたります。素組みのみでも成形色によるある程度の色分けが再現されているため、初心者にも取り組みやすいキットです。
付属品は以下のとおりです。
手首パーツが7種類付属するのはHGクラスとしては珍しく、表情豊かなポージングが可能です。
これは使えそうです。
バンダイホビーサイト公式:HGUC 1/144 ジムIII商品ページ(付属品・仕様の公式情報はこちら)
素組みだけで「完成」として通用するかどうかは、多くのモデラーが気になるポイントです。ジムIIIは2011年発売のキットながら、素組みの色分け精度は現在の目線でも及第点以上と評価されています。
全身のホワイトをベースに、胸部・ソール部のブルーグリーン、腹部や肩のミサイルポッドのレッド、バイザーのクリアグリーンなど、主要カラーはパーツ成形色で再現されています。ただし以下の箇所はホイルシールや塗装で補う必要があります。
シールだけで対応できる箇所が多いので、塗装未経験者でも見栄えのよい仕上がりを目指せます。素組み+シール貼り+スミ入れだけでも十分格好いい仕上がりになるということですね。
一方、発売から14年以上が経過しているキットのため、最新HGと比べると一部の色分けや造形で差を感じる部分もあります。特に腰アーマー裏面にモールドがほぼない点や、脚部内部のスラスターの塗り分けが多い点は、こだわり派のモデラーには物足りなく感じるかもしれません。
ABSやKPS素材は不使用で、ほぼ全パーツがPS(スチロール樹脂)素材です。そのため塗装時のシンナー耐性が比較的高く、通常のラッカー塗装でも関節破損のリスクが低いのは嬉しいポイントです。
ガンダムブログはじめました:HGUC ジムⅢ レビュー(色分け・シール・素組み詳細の参考)
ジムIIIの合わせ目処理は、仕上がりを大きく左右します。合わせ目が出る箇所を把握しておくと作業効率が上がります。
合わせ目が出る主な箇所は次のとおりです。
数が多く見えますが、優先度は「目立つ場所から」です。頭部・胴体・ショルダーアーマーの3箇所を処理するだけでも完成品の印象が大きく変わります。
厳しいところですね。
逆に二の腕は筒型構造で合わせ目なし、大腿部は筒状外装パーツをはめ込む構造なので合わせ目消しが比較的ラクという特徴もあります。膝から下もパーツ分割の工夫により合わせ目が少なくなっています。
合わせ目消しに取り組む際は、瞬間接着剤やタミヤセメント(流し込みタイプ)を使い、ムニュっと接着してはみ出たプラを後からヤスリで整える方法が基本です。特に頭部の合わせ目は前後のシンプルな組み合わせなので、初心者でも比較的処理しやすいです。
ジムIIIの可動域は、2011年発売という年代を考慮すると「まずまず十分」という評価が多いです。ただし重装備状態では干渉が起きやすいため、ポーズ決めにはコツが必要です。
各部の可動域のポイントです。
肩のミサイルポッドとシールドは干渉しやすいため、シールドをロールさせることで干渉をうまく避けるのが基本です。両手持ちポーズにはシールドを外したほうが取らせやすいです。
ポーズをつけるときはミサイルポッド・大型ミサイルランチャーを外した「軽装状態」にするとシルエットが一変し、スリムなジムらしい印象になります。軽装状態のほうがアクションポーズは断然決まります。
これは使えそうです。
手首パーツが7種類付属するのも強みで、右ライフル持ち手・左右の握り手・左右の平手・左右の武器(サーベル)持ち手と多様なポーズが対応可能です。フォアグリップは可動するのでビームライフルの両手持ちも再現できます。
ジムIIIの塗装に入る前に確認しておきたいのが、全パーツがPS(スチロール樹脂)素材という点です。ABSやKPS素材が使われていないため、通常のラッカー系塗料でも関節部の割れリスクが低いです。
塗装の基本手順はおおまかに次の流れになります。
スミ入れだけでも仕上がりが大きく変わります。特に頭部バイザー周りやダクト部、胴体のモールドにスミ入れを施すと情報量が増してシャープな印象になります。
スミ入れには「ガンダムマーカー スミ入れ用ブラック」が初心者向けでおすすめです。コンビニや模型店で400〜500円程度から入手できます。
塗装派モデラーが重点的に塗装する箇所として挙げられるのは、脚部膝下スラスター内部(グレー→ブラック)、大型ミサイルランチャーの弾頭(グレー)、バックパックのバーニア内部(レッド)、そして頭部側面のダクト(ブラック)の4箇所です。
この4箇所が条件です。
ガンプラぽっちレビュー:HGUC 1/144 ジムIII(塗装派が注目すべき箇所の詳細レビューあり)
ジムIIIのバックパックはガンダムMk-IIの量産型として設計されたもので、Mk-IIのバックパックを改良・量産化した仕様です。
意外ですね。
形状もMk-IIのバックパックに非常によく似ており、上下のスラスター付きサーベルユニット、4基のバーニア配置など、見た目の共通点が多いです。本体との接続は3本の縦長ダボ式で、旧HGUCガンダムMk-IIのバックパックと交換することも可能というのは知られていない面白い活用法です。
旧HGUCガンダムMk-IIのバックパックと交換できるということですね。
バックパックのサーベルユニットは前後にわずかにスイング可能で、ビームサーベルの柄は脱着式です。バーニア内部は塗装で赤に仕上げると、完成度がぐっと上がります。
サーベル刃はクリアピンク成形で付属し、柄が角型なのでハンドパーツとのかみ合わせがよく、保持力も安定しています。ビームサーベルを二刀流で持たせると特にかっこいい仕上がりになります。
ジムIIIを他のジム系ガンプラと一線画す特徴が、重装備の武装セットです。ジムやジムIIにはない「肩部ミサイルポッド×2」と「腰部大型ミサイルランチャー×2」が標準付属します。
肩部ミサイルポッドはハッチ開閉状態の再現が可能で、先端パーツ2種類から選択式になっています。ミサイルを発射する直前のシーンと通常巡航時の2パターンを表情として楽しめます。
腰部大型ミサイルランチャーは2連装の大型高性能ミサイルを搭載したオプション武装で、赤いカバーパーツを外すことで弾頭先が露出し、射出シーンの再現ができます。平手パーツと組み合わせて「手を添えて誘導する」ようなポーズも表現できます。
重要なのはこれらの武装が着脱式になっている点で、外すだけで全体のシルエットがジムらしいスッキリした印象に変わります。軽装にすることで可動域も広がるため、アクションポーズには武装を外した状態が適しています。
ミサイルポッドを取り付ければ頭部・ショルダーアーマー周囲の合わせ目が目立ちにくくなるという実用的なメリットもあります。
合わせ目が条件です。
着脱の活用でクオリティをカバーできるということですね。
HGUCジムIIIは通常版以外にもいくつかのバリエーション・限定品が展開されています。
把握しておくと購入時の選択肢が広がります。
ガンダムベース限定セットは3体を一気に揃えたい場合にコスパが高く、成形色の違いを楽しめる点でも価値があります。
いいことですね。
プレバン限定版はバンダイの「プレミアム・バンダイ」公式サイトで受注確認することで、再販タイミングを逃さないようにできます。
ジムIIIのキットはそのままでも完成度が高いですが、機動戦士ガンダムUCへの登場シーンを再現する改造が人気です。複雑な加工なしに雰囲気を変えられるのが魅力です。
代表的な改造例として以下があります。
パーツ流用での改造が多いため、ジェガンやジムIIなど関連キットを並行して購入しておくと選択肢が広がります。
改造の敷居が低いのがジムIIIの特徴です。
ジムIIIのロンド・ベル配備型改造について詳しくは以下リンクが参考になります。
ガンプラぽっち:HGUC ジムIII(ロンド・ベル配備型)改造方法の詳細解説
2011年発売という年代を鑑みると、ジムIIIのプロポーションは現行HGと比べても通用するレベルという評価が多く見られます。ただし胴が短めというジム系の特徴が出ており、そこが気になるモデラーは2mm延長改修を施すことが多いです。
最新のHGUCと並べると関節の工作精度や色分けの細かさで違いを感じますが、1,650円という価格帯で14年前のキットということを考えると、設計のバランスは評価されています。
特に評価が高いポイントとして以下が挙げられます。
一方で気になる点としては、合わせ目が多い点、腰アーマー裏のモールドがほぼない点、脚部スラスター内部の塗り分け箇所が多い点が挙げられます。これらは2011年当時の設計限界ともいえる部分です。
現在でもAmazonや量販店で1,650円(定価)前後で手に入るため、ジム系コレクションの一角としても、初心者の練習台としても、コスパの高いキットといえます。
「ジム」「ジムII」「ジムIII」の3世代を比較すると、設定上のスペック進化とガンプラとしての特徴の違いがよくわかります。
| キット | 発売年 | 定価(税込)| 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| HGUCジム | 2001年 | 770円 | 初代ジム、パーツ数少なめ。シンプル構成 |
| HGUCジムII | 2011年 | 1,320円 | Zガンダム時代の量産機。プロポーション良好 |
| HGUCジムIII | 2011年 | 1,650円 | ZZ時代。
重装備・武装多い。
手首パーツ7種 |
設定上ではビームライフルの出力がジムIIやネモより約50%アップしているとされています。武装面で最も充実した量産機がジムIIIということですね。
胴体周りはジムIIと同じ設計を流用している部分もあり、3つを並べると「進化の系譜」を視覚的に楽しめます。ガンダムベース限定の「ジム/ジムII/ジムIII セット(4,730円)」で3体を一気に揃えると、比較ディスプレイがしやすいです。
ガンプラTレビューサイト:ジムIIIのキット比較・設定情報まとめ
ジムIIIの仕上げ品質を手軽に底上げする方法として、スミ入れとマーキングシールの活用は特に効果的です。
スミ入れは「影」と「情報量」を加える工程で、モールド(凹ライン)に黒や暗いグレーの塗料を流し込みます。はみ出た部分をエナメルシンナーで拭き取ることで、くっきりとしたメリハリが生まれます。
ジムIIIに付属するマーキングシールは、「ロンド・ベル」「連邦軍」「カラバ」のエンブレム、機体番号などが収録されています。これらを張ることで「機体が実際に運用されている」という雰囲気が出ます。水転写式デカールが欲しい場合は、ガンダムベース限定セット版に付属しているので、そちらを選ぶのも一案です。
つや消しトップコートで最終仕上げをするとプラスチックの安っぽさが消え、塗装・スミ入れをしていない素組みキットでも見栄えが大きく変わります。クレオスや GSIクレオスの「Mr.スーパースムースクリアー(つや消し)」がモデラーの間では定番です。価格は500〜700円前後で、スプレー缶タイプなら吹くだけで手軽に質感アップが可能です。
スミ入れ・つや消し・マーキングの3工程を行うだけで、素組みより格段にクオリティが上がるということですね。
この3つが基本です。
ジムIIIはコレクションの一体として所有している人が多いですが、複数体・複数種を組み合わせてディスプレイするアイデアはあまり知られていません。これはガンプラ趣味の中でも見落とされやすい楽しみ方の一つです。
「同じキットを複数購入して部隊編成ディスプレイにする」という方法は、量産型機体のジムIIIと特に相性がよいです。同じキットでもマーキングシールの番号を変える・成形色を変えて塗装する・軽装・重装の2パターンを作るだけで、同一機体の部隊感が出ます。
また「ドダイ改(HGUCキット)への搭乗シーン再現」もジムIIIでできる演出です。ドダイ改は幅広のサブフライトシステムで、ジムIII1体でも余裕を持って乗せられます。ただしグリップを握らせるだけの接続になるので、ブルーミックスやマスキングテープで固定しながら撮影するのがコツです。
ジェガンやジムIIなど関連量産機と並べると宇宙世紀の時代変遷がわかるディスプレイになります。
棚の中で「部隊」として展示するためのポイントは、背景を黒・白の無地シートにそろえると統一感が出ること、アクションベースの高さをそろえること、ライティングは横から当てると立体感が強調されることの3つです。
3点を覚えておけば十分です。
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