エクリプスエキスで肌と髪の保湿・育毛を叶える美容成分

エクリプスエキスで肌と髪の保湿・育毛を叶える美容成分

エクリプスエキスの美容効果と使い方を徹底解説

ミノキシジルより育毛開始が早いのに、スキンケア専用と思われている成分があります。


エクリプスエキスで変わる!美容効果3つのポイント
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角層保湿で肌をうるおす

エクリプスエキスを塗布した部位は、精製水のみと比較して100分間にわたり角層水分量を高く維持。乾燥・肌荒れを防ぐ保湿成分です。

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毛髪のコンディションを整える

ダメージ毛に対してエクリプスエキス配合ヘアローションを使用すると、未配合品より保湿性スコアが高く評価されています。

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育毛・抗酸化のダブル効果

主成分ウェデロラクトンが毛母細胞の増殖を促進。さらに抗酸化作用で紫外線や環境ストレスから肌を守ります。


エクリプスエキスとは?タカサブロウから生まれた美容成分の正体

エクリプスエキスとは、キク科の植物「タカサブロウ(学名:Eclipta prostrata)」から抽出された植物エキスのことです。化粧品の成分表示では「タカサブロウエキス」と表記されており、INCI名(国際命名規則による表示)は「Eclipta Prostrata Extract」となっています。


アフリカ、アジア、オーストラリアを原産とし、熱帯・亜熱帯・温帯にわたって広く自生するこの植物は、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダや中国医学において、数百年にわたって使われてきた歴史があります。インドや中国では古来、白髪防止や肝機能の強化、出血を止める目的に使われていました。また、カリブ諸島では喘息・気管支炎などの呼吸器疾患や皮膚疾患の外用薬としても利用されてきた記録があります。


つまり古くからの薬用植物です。


タカサブロウの茎には「ウェデロラクトン(wedelolactone)」と呼ばれるフェニルプロパノイドが含まれており、これがエクリプスエキスの主要活性成分として知られています。この成分は、茎を折ると酵素によって酸化されて黒色色素になる性質があります。歴史的には、この黒色色素がインドや中国で入れ墨の染料や毛染め染料として使われていた時代があったほどです。インドでの呼び名「Bhringaraj(ブリングラジ)」は「髪の王様」を意味するほど、髪への効果が昔から信頼されていたことを示しています。


現代の化粧品では、韓国コスメブランド「Innisfree(イニスフリー)」や「MISSHA(ミシャ)」がスキンケア・ヘアケア製品にエクリプスエキスを積極的に配合しており、K-beautyの文脈でも注目されている成分です。これは使えそうです。


参考:タカサブロウエキスの基本情報と化粧品への配合目的(化粧品成分オンライン)
https://cosmetic-ingredients.org/skin-conditioning-miscellaneous/9712/


エクリプスエキスの保湿効果:角層水分量を100分間キープする力

エクリプスエキスの代表的な美容効果のひとつが、肌の「保湿力」です。角層(肌の最外層)の水分量を増加・維持する作用が、実際のヒト使用試験によって確認されています。


一丸ファルコスが実施した試験では、20〜25歳の女性3名の前腕屈部に、固形分濃度0.01%のエクリプスエキス(水抽出)溶液と精製水をそれぞれ塗布し、100分間にわたって角層コンダクタンス(電気を使った角層の水分量の目安)を経時計測しました。その結果、エクリプスエキス塗布部位は精製水塗布部位に比べて優れた角層水分量の増加と、長い保湿持続が確認されています。


0.01%という非常に低い濃度でこの保湿効果が確認された点は意外ですね。


現代の肌悩みの大半は「乾燥」が起点です。乾燥するとバリア機能が低下し、外部刺激を受けやすくなり、ニキビや炎症、シワの進行にもつながります。エクリプスエキスの保湿作用はこの「乾燥の悪循環」を断つためのアプローチとして機能します。


肌の乾燥が気になる方が化粧水や美容液を選ぶ際は、成分表示に「タカサブロウエキス」の表記がないかを確認してみましょう。配合量が適切であれば、保湿の底上げが期待できます。エクリプスエキスを含む製品を継続して使うことが基本です。


参考:エクリプスエキスの保湿性ヒト使用試験データ(Paula's Choice 成分辞典・英語)
https://www.paulaschoice.com/ingredient-dictionary/ingredient-eclipta-prostrata-extract.html


エクリプスエキスの育毛効果:ミノキシジルより早い発毛開始を示した研究

エクリプスエキスの育毛効果は、学術研究によって複数裏付けられています。中でも注目されるのは、2008年に発表されたアルビノラットを用いた試験です。この研究では、エクリプタ・アルバ(Eclipta alba)のエキスを外用した群は、2%ミノキシジル溶液を用いた対照群と比較して、発毛が開始するまでの時間が「半分」に短縮されたと報告されています。


これは驚きの結果です。


一般的にミノキシジルは市販の育毛剤の中でも最も有効性が認められた成分のひとつであり、日本でも多くの育毛・発毛製品に配合されています。そのミノキシジルよりも早く発毛サイクルが始まる、という研究結果は注目に値します。ただし、この試験はラットを対象にした動物実験であり、ヒトへの直接適用について同様の結果が保証されるわけではありません。


また、株式会社マンダムが2000年に公開した特許(特開2000-344630)では、エクリプスエキスの主成分であるウェデロラクトンが、in vitro(試験管内)で毛母細胞の増殖を促進することが確認されています。毛母細胞とは、毛根の根元にあって毛を作り出す細胞のことで、爪のサイズ程度(直径0.1〜0.2mm)の非常に小さな細胞が活発に分裂することで毛が成長します。この毛母細胞の増殖を促進することが、育毛の根本的なアプローチになります。


育毛が気になる方が頭皮ケア製品を選ぶとき、エクリプスエキス(タカサブロウエキス)の配合表示は見落としがちな着目点です。育毛成分として注目されているローズマリーやビオチンに加えて、タカサブロウエキスの有無もチェックしてみましょう。成分を複合的に見ることが条件です。


参考:エクリプタとミノキシジルの育毛比較研究(NCBI / PubMed)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19481595/


エクリプスエキスのヘアコンディショニング効果:ダメージ毛を内側からうるおす仕組み

エクリプスエキスはスキンケアだけでなく、毛髪ケアにおいても実証された効果を持っています。リアル化学株式会社が行ったex vivo(生体外)試験では、ダメージを与えたヒトの毛束に、エクリプスエキス(希釈エタノール抽出)を配合したヘアローションと未配合のヘアローションをそれぞれ5分間浸した後、水洗いして「しっとり感」を5名が5段階で評価した結果が報告されています。


この試験では、エクリプスエキス配合品はダメージ毛に対して未配合品より明確に高い保湿スコアを示しました。注目すべき点として、健常毛よりもダメージを受けた毛束において特に効果の差が顕著だった点が挙げられます。


つまり傷んでいる髪ほど効果を発揮するということですね。


毛髪はキューティクル(毛小皮)と呼ばれる表面の鱗状構造で覆われており、カラーリングやパーマ、ドライヤーの熱、紫外線などのダメージが重なるとこのキューティクルがめくれ上がり、髪の内部から水分や栄養が失われやすくなります。毛先がパサつく、ツヤがなくなる、ブラシが引っかかるといった症状はこの状態が原因です。


カラーやパーマを繰り返している方にとって、「うるおいを補給しながら整える」成分は特に価値があります。シャンプーやトリートメント、アウトバスケア製品の成分表示で「タカサブロウエキス」を見かけたら、それがエクリプスエキスです。特にダメージヘアが気になる方は、このエキスが配合されたヘアケア製品を試してみる価値があります。


エクリプスエキスの抗酸化・抗炎症作用:肌老化のスピードを落とす仕組み

エクリプスエキスのスキンケア上の大きな特長として、抗酸化作用と抗炎症作用があります。これは肌の「老化を遅らせる」ために重要です。


肌の老化には大きく2種類の原因があります。ひとつは年齢による自然な老化(内因性老化)、もうひとつは紫外線・大気汚染・ストレスなどの外的要因による老化(外因性老化)です。外因性老化の主な仕組みは「活性酸素(フリーラジカル)」によるダメージで、肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンを傷つけ、シワ・たるみ・くすみを引き起こします。


エクリプスエキスに含まれるウェデロラクトンや3,5-ジカフェオイルキナ酸、4,5-ジカフェオイルキナ酸(ポリフェノールの一種)といった成分が、この活性酸素を中和する「スカベンジャー」として働くことが研究で示されています。また、炎症を引き起こす酵素の働きを抑制することで、赤みや刺激を和らげる鎮静作用も報告されています。


抗酸化作用が高い成分は強力です。


Paula's Choiceの成分辞典では、エクリプスエキスに「最高(Best)」の評価が与えられており、抗酸化作用と鎮静作用を持つ非香料系成分として推奨されています。敏感肌にも比較的使いやすい成分と位置づけられています。


抗酸化ケアを意識している方は、ビタミンCやビタミンE配合の製品にばかり注目しがちですが、エクリプスエキスのような植物由来の複合的な抗酸化成分も選択肢のひとつです。ひとつの抗酸化成分に頼るよりも、複数の異なる経路で酸化を防ぐことが、より効率的なエイジングケアにつながります。年齢を重ねるほど、肌の抗酸化能力は低下していくため、外からのサポートが重要です。


参考:エクリプタ・プロストラータの民族医学・化学組成・生物活性の総合研究(PMC / Biomolecules 2021)


エクリプスエキスと相性のいい成分の組み合わせ:独自視点のケア戦略

エクリプスエキスを単独で使うよりも、相乗効果が期待できる成分と組み合わせることで、美容ケアの幅が広がります。この視点は意外と語られることが少ないですが、成分の「組み合わせ設計」は製品選びで大きな差をつけるポイントです。


まず、保湿の面では、エクリプスエキスと「ヒアルロン酸」や「グリセリン」を組み合わせると効果的です。エクリプスエキスが角層の水分量を維持するのに対し、ヒアルロン酸は空気中の水分を引き寄せて角層に閉じ込める働きをします。この両者のアプローチを組み合わせることで、保湿の「持続力」が高まります。肌の水分量が低下する秋冬シーズンに特に実感しやすい組み合わせです。


抗酸化の面では、エクリプスエキスと「ビタミンC(アスコルビン酸誘導体)」の組み合わせが注目されます。ビタミンCはメラニン生成を抑える美白効果がある一方、単体では不安定になりやすい成分です。エクリプスエキスが持つポリフェノール系の抗酸化作用がビタミンCの安定化を補助し、酸化ダメージを多面的にケアするという視点が、近年の韓国コスメ設計においても意識されています。


育毛ケアの文脈では、エクリプスエキスと「センブリエキス」や「ナイアシンアミド(ビタミンB3)」の組み合わせが効果的です。センブリエキスは血行促進作用で知られており、毛母細胞への栄養供給を高める働きがあります。ナイアシンアミドは頭皮のバリア機能を強化し、フケや乾燥による頭皮トラブルを抑えます。エクリプスエキスが毛母細胞を直接活性化するのに対し、これらの成分は「発毛の土台環境」を整える役割を担い、互いを補完します。


ヘアケアでは「地肌ケア」が原則です。


製品を選ぶ際は、一種類の成分の含有量だけで判断するのではなく、主要成分と補助成分がどのように組み合わされているかに着目すると、より自分の肌・髪の悩みに合った製品を選べるようになります。成分表示を前から順に確認する習慣が条件です。なお、スキンケア製品の成分表示は濃度が高い順に並んでいるため、上位5〜10番目以内にエクリプスエキス(タカサブロウエキス)の記載があれば、一定量が配合されていると判断できます。


| 相性のいい成分 | 組み合わせの目的 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| ヒアルロン酸 | 保湿の相乗効果 | 水分保持の持続力アップ |
| ビタミンC(安定型) | 抗酸化・美白 | ダメージ抑制+透明感 |
| センブリエキス | 育毛環境の改善 | 毛母細胞の活性化サポート |
| ナイアシンアミド | 頭皮バリア強化 | 頭皮トラブル抑制 |
| グリセリン | 保湿持続 | しっとり感の底上げ |


参考:エクリプタ・プロストラータの美容原料としての詳細(SpecialChem Cosmetics 成分データベース・英語)
https://www.specialchem.com/cosmetics/inci-ingredients/eclipta-prostrata-extract